『4月17日(水)』 祝第一〇〇〇話 『』(4.17.水) (ここまで来ました-絶好調!!! そして、遂に始まる“智明”編-ー〜開幕!!) 「この頬の傷...覚えているか? 君に最初に出会った時、付けられたコレ... そもそもの始まりは...此処からだったな...。」 黒ずくめの衣服を頭からスッポリと 被っていた人物は徐にこれを脱ぎ去り、顔を露出させ 傷を指し示し対時する『智明』へ声を掛ける 「なっ!?!...オマエ....オマエ...女 ...女やったんか!?!!」 すると彼は宿敵が女であった事に対し 驚きを隠せず思わず声を上げた... 『絶陽地帯』において月明かりの下の唯一の建物 『万絶の城』【オールメア・ホープレス】の内部で 繰り広げられる激闘は『選ばれし者』と『異界の闇覇者』だけの 宿命の対決だけではなかった、『運命の回廊』【フォーチュン・クロォイスター】で 戦う5人とは別に空間を切り裂き『光助』の下へ 颯爽と登場した『勇二』も含め 当初の相手とはまったく別の人物と 相手をする者もいた...そして、初めて お互いが向かい合った場所を再現した 黒ずくめの人物と智明は決着を付けんとする!! 「何時、私が女ではない!っと言ったかな?」 「ふっン...もぉ、えぇわ...。 それよかな...『ヒロ』は何処におんねんな? 俺様かて、もう我慢の限界やぞ?!」 異界の闇覇者は何故か当初から5人しか 姿を見せていなかった、しかし後にこの 理由が明らかとなった暁で、自分の運命が大きく 変化してしまう事をこの時の彼は まだ知るよしもないだろうが 「私に勝利する事が...もし、出来たなら...。 きっと会えるさ...しかし、それは 永久に有り得ない事だけど。」 「よう言うわな?...俺様を誰やと思っとるんや?! 『血化陣』の使い手、海驢 智明様やぞ!!!」 『ズシュゥウウウウウッッッッッン!!!!!』 自らの血を用いて創り出した暗器の一つ 斬首刀を静かに振り上げた青年は 汗ばむ額を拭う動作も兼ねてこれを構える 「似合っているよ、お似合いだ、その姿...。 まぁ、解る通り...勿論、デブになったって事だけど? フフッ...自己紹介しましょうか...きっと 私の事を知るのは君とーーーー(あの方のみ...。)いぇ、 良いわ...連なりし異界の闇覇者が一人... 『浜村 礼奈』【はまむら れいな】 持つ“力”は、現状の君の姿で把握してくれ。」 彼女は自己紹介を終えると智明を指差し 自分の『スキル』【特殊能力】が鱗片を晒す 「随分と強気なんやな...せやけど、それも 何処まで持つんか...愉しみや!!!」 最初に動いたのは勿論、智明だった 『ずがしゅあぁぁぁぁっっっっっ!!!!』 飛びかかった瞬間、既に動きを見切っていた 「墓場...『山岳地帯』の墓場で私と君は 出会い...お互いの傷を残した、そして 同じく墓場で決着を付けよう!!!」 少女はバックステップで避け、ニヤリっと 不敵な笑みをこぼすと反撃の合図とでも 言うのか彼の居る場へ手をかざし加圧を与えた!!!! 「『G・F』【グラビティ・フィールド】!!!」 …その瞬間!!!… 『メキョッッッメコココココココココッッッッ!!!!!』 「ぐっ....ふぉっっっををおををおっっっあああっっ!?! がっふぁっ....すっ...(すっかり...忘れとった....コイツん“能力”はわっっっ...!!!)」 「そう、私のG・Fに...最初、智明...君は 同じように圧倒され...崩れ落ちた。」 智明の存在する場にだけ強大なG(重力磁場の意)が発生し 巨漢の身体を地へと押し潰してゆく 「あっがぁぁっっっ....おふぉかぁっっ!! 貴様の技はお見通しやねん...血を散解...。」 『ドシュパパパパパパッッッッッ!!!!!』 「へぇ、前の様に...崩れた地盤へ血を流し 奇襲の様な手を使うんじゃないのか? ...少しは成長してるのね。」 地盤へ亀裂が走る程の重力を浴びせられ 前より身体が重いせいもあってか 負担が半端じゃなくなった智明だったが 体重が増えた分、経験も培(つち)われていたのを 魅せる様に斬首刀の原型を解除し 血としてフィールド範囲外へ流させるっと同時で 再び真紅の飛び針に暗器を変化させ 墓場を見下ろせる麓へ立つ少女へ反撃を放つ、が 「がっふぁっ...あかんな....内臓が少し イカれおったか...くっ...クソがぁっ!! (せめて....奴の攻撃範囲でも解りおったら...。)」 当然のごとく、これは外れ重力圏からは逃れたものの 初回から相当なダメージを背負ってしまう.... 「だらしないな、もうヘばるのかい? ...私を倒せない限り...貴弘には 会えないけど、それでも...良いのかな?」 必ず乗る!っと踏み込んだ挑発、解りきった事だが 「ナメおったなぁっっボゲがぁっっっ!!!!」 感情的な智明は叫び声と共に飛び出し また重力圏内へ突入せんとするーーーーだが、しかし 「単純馬鹿の相手はしやすいから...。 好きよ...でもね、私は 絶対的な強さを持つモノが好き...君はどうなのかな? ....グラビティ・フィールド!!」 再び重力の罠が発動せんとした... …この瞬間!!!!!… 「俺様かて、馬鹿ちゃうんやで? 貴様が何を考えとるんか、なんちゅーんは 全て丸ごとお見通しやねんて... 見したるわ、さっき言うとった、アンコールや!! “血の主従”【メルティング・ヴラッド】!!!!」 先、繰り出した真紅の針が突き刺さった状態で また形態を変え地へ染み込むと 彼の思惑のままレイナの背後へ先回りし 最後には元の形状へ舞い戻るとーーーー 『ずぱしゅぁぁあっっっっっっっっっ!!!!!』 「くっ...きゃっっっ!?!! (G・Fでのガードも間に合わない....!!)」 地表から勢い良く出現し奇襲を掛け 黒マントを纏う背面から斬り裂いて、これに驚き 一瞬の反応のミスを犯した彼女へ更なる 仕打ちを積年の怨みも込めて智明が直撃させる!!!!! 「ぎゃははははははっっっっっ!!!!!! どうや、跳んで来たデブに押し潰させるっ!ちゅーんわ!! ぎゃはは、ぎゃはははは!!!!! 正(マサ)しく『肥満の押し潰し』【スタンッピング・プレス】やろがぁっっ!?!」 上空で彼女が振り返った瞬間、髪の毛を 鷲掴み背後へ傷を負わせたまま 抑え付け気が動転しそうな程の体重と勢いで ノシ掛かり、そのまま地表へ落下した智明は 勝ち誇り馬乗りの体制のまま 追撃の制裁を与える為、生死問わず現状維持のまま 『ドゴッッスッッゴドドゴドゴッッッ!!!!』 「ぎゃははははははっっっっっ!!!!! 今までの仕返しや!!! どれだけこの身体で不便な思いしたとおもっとんねん!!! 只、殺すだけやのぉて...ズタズタに引き裂いて 犯して殺したるっっっ!!!!」 狂った様にレイナの全身を強打して行く!!! 「かふぁっ...ぐっ...ぐふぁっ......!!!!! ....ぐっふぇっ....。」 声にならない喚き声が場へ響き渡り これを無視して、いやそれを歓喜とし この凄惨な虐待を続ける昔の様な 性格へ戻ってしまった智明だった、が 「がっふぁっ....我慢...比べ...しよっか? 私が...死ぬか...君が死ぬ...か、あははは ....もしくは...2人共...世界の闇に沈むか...。」 彼が彼女の衣服に手を掛けんとしたーーーー …その瞬間!!!!!… 『ドキュォヲォォオオオオオォォォォォッッッッッッン!!!!』 「ばっ!?!....何考えとるんや!!! あほっ...ぐっ...グアァァッッッ!?!!」 超強大な重力場を自分を中心として発生させ 彼女は死なば諸共で智明を巻き添えとして散らんとする!!!!!!! まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |