『4月29日(月)』 第一〇一〇話 『ヒト振りの杖』(4.30.月) 占い師風貌の人物による『スキル』【特殊能力】支配を 親友の中より完全と打ち砕いた彼女は、銀色に輝く刃を持ちて 「決めるわ....貴方の心も浄化する!!」 『ドシュァァァァッッッッッッッッッッッッ!!!!』 同じく人物を穿たんとするーーーーーだが、 …その瞬間!!!… 「ほんの...ほんのちょっぴりで良いの ...妾が...入る隙間がアレば...。 『光闇の仮面』【イクスチェンジ・マスク・マカベラス】の効果は発動し そして...完全とはいかなくても...聖に属するなら ....内部反発が起こる...。」 慌てる素振りも見せず、人物は指を指し示し そう呟くと“力”を発動させる、するとーーー 「ぐっ..アッ....きゃぁぁっっっ!?!! (私の中で...何かが弾けて...『霊聖坤』が 私を....攻撃したの?!)」 例え小さな綻びでさえ強大な威力を持つそれが 反転された事で彼女の内部へ電撃の様な反発が 痛みとして武器より伝わり思わずこれを 手放し衝撃で吹き飛んでしまう!! 「妾がそなたの内部へ...闇を生み出した...。 いや、反転させ...小さな邪悪を生み出したのよ。 だから、その聖なる光が内部の邪悪へ 攻撃した...大きすぎるソレが仇となったわね。」 淡々とした口調で言葉を並べる人物は それでもローブへ傷が付いた事に気付くと 少しの賛辞を続け、述べた 「...これはこれは...妾のローブを裂くとわ...。 それでは...肉体も損傷しちゃうんじゃないのかしら?」 「くっ...貴方...男...なの!?」 頭からすっぽりと顔まで多い隠していた それが取り払われた事で人物は紫色の口紅を 施し化粧も纏った、この顔が露になる...と 「あら...妾がいつ...男でないと 言ったかしら? そう言う先入観...いつまでも邪魔するわよね。」 息も絶え絶えに少女は声を上げ再び坤を 手にせんとする、がーーーー …次の瞬間!!!!… 『しゅぱぁぁっっっっっん!!!!』 「それは多少なりとも...厄介な代物...。 ...手にと取らせるワケにはいないわねぇ。」 閃光のごとき一閃が放たれこの光の尾が 付属された杖に武具が奪われてしまう!!! 『万絶の城』【オールメア・ホープレス】内部 『運命の回廊』【フォーチュン・クロォイスター】での決戦 『京香』VS『真』 『洋子』VS『ルクレツァ』 『智明』VS『貴弘』 『知也』VS『レビン』の組み合わせが 現在行われており、この中で 『春化』VS『幹』に決着が訪れた矢先 突如!!割って入りしこの人物こそ 『選ばれし者』と『異界の闇覇者』の上を行く存在が独り 「この妾を見目形だけで...。 侮ってもらっては困るわねぇ...。」 『マスター・オブ・ナンバー’ズ』【死真神】の 占い師風貌へ女装した男だった...また それとは別に玄関内部付近の庭園では 『光助』『勇二』VS『絶大なる双コブラクダ』【マスター・キャメル】が 戦闘を繰り広げている中...“御真の儀”は既に 終盤へと差し掛かり彼らの目的が成就し、明らかと ならんとしていた....そして、術を失った 少女へ彼は容赦無い攻撃を繰り出さんとするーーーーが、 …その時!!!!!… 『ピシュィイッッピキキッッッッッッッ!!!!』 「....友情は...砕けない....例え、あんたが 今の今まで私を操作して支配していたとしても...。 私は...あんたに春化を殺らせやしない!!!」 「み...幹....貴方...まだ完全に?!」 同じ種類の武器を手に彼の攻撃を受け止めた 幹は、タンカを切ると聖なる波動を取り戻した 闇の刃で眼前の敵を斬り裂いた!!! 「かっ....ぅふふっ....面白いじゃない...。 尾の光の部分を忘れたの? 妾のコレから友達の武器を取り戻したのは 凄いと思うけど...後が続いてないわね。」 しかし、攻撃は光の尾へ阻まれ坤はこの一撃の 反動で下へ落ちそれを取り戻したものの まったくもって反撃の糸口を人物は見せず逆に加圧する...。 「ちぃっ...まだ、私が完全じゃないだけさ! ....春化!!...御免ね...今まで無駄に 心配掛けちゃってさ...。」 「...ぅんうーん...良いの...貴方が 貴方が元に戻ってくれたから...。 大丈夫...2人なら...負けない!!!」 向かい合い笑みをこぼした瞬間、両者は 坤へありったけの霊波動を込め彼を迎え打つ、しかしーーー 『ドキュアァァァァッァァァッッッッッ!!!!』 …次の瞬間!!!!… 「妾のこの...『ヒト振りの杖』【ガイア・アセンション】...。 そなたらの...ソレと同じと見て もらっては...困るわねぇ...格の違い、受け取りなさいな?」 最大級の攻撃を撃ち出し押し切らんとする 少女達を嘲笑い、彼は遥かにこれを超える 未知なる武具の未開なる衝撃により、これをたやすく 一瞬にして粉砕してしまう!!!!! 『4月30日(火)』 第一〇一一話 『この想いは生きて』(4.30.火) 「銀を纏し、『神霊術式』ッッ!!!」 『ドキュアァァッッッッッッッ!!!』 「統率する...私に従え!『邪霊術式』!!!」 『バヲォオオオオオオオオッッッン!!!!』 遂に自我を取り戻した『幹』は、占い師風貌の男の“力”へ 捕らわれていた頃のソレを利用し、この闘いの中で 気付いた恩師の想いを込めパワーアップした 武器を手にした『春化』と共に同時攻撃を仕掛ける!!の、だが... 「『ヒト振りの杖』【ガイア・アセンション】の前に 霊波動どうのこうので...妾を打ち破れるとでもーーーー」 『ドギャァァァァッッッッッッズッッ!!!!!』 「うっ...きゃぁぁぁっっっっ!?!!」 「くっ....なんなの!?... これは....あぁっっ!?!」 「ーーーーーーーーッ思ったのかしら?」 いとも簡単にこれを杖からの一閃で退け 少女達を凪ぎ払ってしまう.... 「カファッ...あっ...あの力は...天体...の 惑星間力を...利用しているの?」 「...春化...私から受けた...ダメージが 響いている...無理しちゃダメ! ...そうよ、あの...おカマちゃんは確か 私達のグループを超えた存在だったハズ...。」 裏の人格に支配されていたものの 表の事象は伝わっている為、少しずつ 今までの出来事を思い出して行くミキは 心的負荷も大きい彼女を気遣い比較的 傷を負っていない自分がこの場をなんとかしようと 奮起し再び立ち上がる、そして 『ころっっころころ...。』 「コレ...少し借りるわよ? ...春化、あんたは...まだ生きなさい。 このミキちゃんがここは引き受けるから!!」 続け、手元から転がり落ちた『霊聖坤』を左手へ構えると 「ふっ...つけ焼き刃でどこまで 通じるかしらねぇ....っと言うか、そなたは もう一度駒へ戻るべきなのよ。」 自分の『帝劍坤』と併せ二刀流でーーーーー 「ダメぇっっ!!!...そんな事、 やっと...やっと、幹とちゃんと...私も戦うから!」 ハルカの制止を振り切り自爆覚悟の必殺撃を 穿ち出し敵を倒さんとする!!!! 「笑止よ...邪霊の方は完全でも、まだ 馴れていない聖の方がコントロールが甘い ....よって不完全の...ソレでは、妾に 傷一つつけることは叶わない!!」 『チュッッドヲオオオオォォォッッッッッ!!!!』 彼女が斬り掛かった瞬間、反撃のヒト振りを 浴びせ支配し切れていない左側を集中的に 光の尾で追撃するが、しかしーーーーーーー 「ーーーーッふっ...笑わせるわね...。 この私が、考えもなしに...飛び込むハズないでしょ? ....片方はブラフだよ、あんたの『スキル』を 警戒してのさ...でも、あんた、私のスキルは まったく警戒していなかっただろう?」 …その瞬間!!!!… 「...ッッッまさか...自分を..瞬間移転させ...。 (....この妾の背後を....奪った?!)」 「邪霊術式『惨閃』!!! そして、取り敢えずハルカの代わりに叫ばしてもらうわ? 『P×H』【プリンセス・ハンター】の名に懸けて その腐った性根を浄化する!!」 『ドゴッッッヲヲヲオヲヲヲヲッッッッッッォ!!!』 裏と表、どちらでも必殺の一撃を放てる為、保険を掛けて 二刀流で幹は突っ込むと、彼がこれに 集中し自分の“能力”の警戒を怠った瞬間、反撃を 受ける前に自分自身を『S・W』【サークル・ワーキュリー】によって 移転させ全ての技を無効とし、移動した背後より 必殺の打撃を討ち全力を込めた直撃を喰らわせる!! 「ミキっっ!!!凄い、完璧勝ちじゃん!!」 が、彼は地面へ這いつくばりこれで倒されたと思われたーーーー …次の瞬間!!!!!… 『たららんたららんたらら〜〜〜ん!!!』 「今...電話が入ったから...妾、もう 行かなきゃイケないのよ...。 随分、楽しめたわ...ふっふふっ...そなたが 手札から消えたのは痛いけど、おんなじ事よ ...最後まで遊べなくて残念ね、さよならぁん。」 まったく無傷なまま彼は、ほくそ笑みを残し 最初と同じくまったく気配を感じさせずに 2人を残し身勝手なまでに強引な理由で姿を消した...。 「この『マスター・オブ・ナンバー’ズ』【死真神】の 一角を...ここまで楽しませてくれるなんて...。 今後が楽しみだけど、それも...もうないわね...。 この世界は...もうすぐ...滅びるのだから、それに 巻き込まれて...死になさいな...。」 まるで本気を出していなかった彼は、背中の邪気を 払うと静かに“御真の儀”へ繋がる扉を開く... 「...何?...私達は...勝ったの?」 この終わりに対し納得出来ない春化の応えを 「いいぇ、負けたの...。 急ぎましょう....7人目はもう、目覚めている!!」 幹は出すと、あの時の事を思い浮かべる... 「そっ...そうよね....まったく、ダメージ なかったみたいだし...。」 「...はい...これ、返すわね? 立ち上がれる??? (...そう、これは元は...一つの武器...。 あの瞬間...銀が装備された霊聖坤と帝劍坤が ...合体し一つになっていた...。 あの技が完全だったなら....!)」 銀を媒介として繋がった武器が自分を助けてくれた事を... 「あっ...うん、大丈夫!!」 そして、懐かしい再会も短く2人は儀が 行われし場所を目指し走り出した...。 まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |