『5月1日(水)』 第一〇一二話 『惨劇の舞踏会[前編]』(5.1.水) 「らりほぉ〜!!!!...俺は、完璧に 『スキルマスター』【特殊能力者】としての 実力を手にした!! Youなんぞ、既に目ではない!」 『絶陽地帯』『万絶の城』【オールメア・ホープレス】内部 『運命の回廊』【フォーチュン・クロォイスター】で 『知也』VS『レビン』との因縁の対決は 遂に火蓋を切って開始され、お互い最初から 全力で『選ばれし者』と『異界の闇覇者』として 激突し先攻をトモが手にする、だが 「ペッ...いつ見ても...胸糞悪くなる...姿だなぁ...!! (レビンのあの鎧の形状は...今までのモノとは くらべもんにならない“力”を秘めてやがる...。 だが、それでも...突っ込まなきゃ....活路は見いだせない!)」 『ドゴッッッッッッッッッッッン!!!!』 「雑魚相手に...scythe等、使わないで良い。 この機動力じゃぁ、相手になんないだろーーーッッがぁ!?!」 醜い『幻魔』の様な姿の鎧を纏い 自分の純血を捧げ肉体の一部とし同化させた ソレの強化も受け今までの彼が比にならない程の 強さを身に付け即座の反撃を放ち トモの顔面を強打し、地へ落とす 「がっ....かっふぁっ.....たっ....たったの 一撃で...オレの気も崩れかかっている...だと!? (まずぃ...このまま攻撃を浴びるのは危険だ!)」 しかし、追撃は許さず頭部を潰さんとする レビンの落下速度を付けた膝落しはどうにか、かわすと 体制を立直し拳を構え煙幕の役目を果たし 巻き上がった土煙を考慮して気配を探る...が、一瞬の間をおいたーーーー …その瞬間!!!… 「らりほぉおおおっっっ!!!!! スキだらけだぜぇ!『ラグランジュ・タイフーン』【血鎌の旋風】!!」 『シュパァァッッッッッッッッン!!!!!』 感覚部位までも発達した彼はトモよりも早く 居場所を察知し、超撃を繰り出し背後より襲いかかる!!の...だがーーーー …この時!!!!… 「古術連武壱ノ型『滅魔』【バースト・アライズ】... そんな、あからさまな殺気を出してんじゃぁーまだまだ、だろ? 基本を忘れんなよな、ブッ飛べぇっっっ!!!」 既に向けられた殺気を読み取り居場所を 理解していた少年はレビンの裏をかき さっきのお礼とばかりに強力な一撃を叩き込む、が 「ぐっ...ああっぁぁっっっっ!!! ΑahHHHHッッッッッッッ!!!!!! ククッ...確かに...けど、俺も直撃は受けていないな。 『ブラッディ・ウォール』【凝固血の壁】... A-NんDぅッ『ジャック・ナイフ』【斬り裂く血刃】!!」 インパクトの瞬間、血の壁を生み出し攻撃を弱め 気をまともに喰らわずに上部へ跳ね上げられたレビンは そこから真下へ目掛け全身からしたたる血液を 刃陣と化し、反撃を繰り出す!!!! 『ドシュパパパパパパパパァァァッッッン!!!!!』 無数の刃が攻撃モーション(動作の意。)後、降り懸かり なす術がなくなったと思われたーーーー …次の瞬間!!!!!… 「ナメてんじゃねぇ...『智明』で、んなもんは 馴れっコなんだよ...!! ショセンは血液...オレの前では相手じゃあねぇ!!! 熱く燃える気よ...拳へ宿れ!必殺必中ーーーーッッ ダブル『ヴレイジング・ナックル』【烈風光弾】!!!!」 『どちゃちゃちゃちゃちゃぁっっっっっ!!!!』 「WHATっ!?...血液をMeltyさせた!?!!」 気を拳へ集約させ光熱を秘めた両腕からの 突き上げる拳が、これを粉砕ではなく 融ろけさせ同時に気化させる...。 『5月2日(木)』 第一〇一三話 『惨劇の舞踏会[中編]』(5.2.木) 「ブチ抜けろをおおぉおお!!!!」 『ドキュパァァッッッッッン!!!!』 両腕を押し上げ『レビン』の身体を打ち抜いた 「がっっ...Fackiっっっっン・ジャッP!!!! ....My Bodyに触れる...だとぉ!? ぐっ....鎧にヒビが...!」 『知也』だったが、それなりの代償として かなり気を消耗してしまう... 「はぁはぁはぁはぁはぁ....『気具装』【ウェアー・ディスポティション】へ回す 気が消耗しずぎていやがる...今にも 掻き消えそうじゃねぇか...クソがぁっ!!! (早めに決めるしかねぇ!!!!)」 それを考慮してなのか、即座に拳を構えた少年は 自慢の鎧へ亀裂を生じさせられた事に 遺憾の意を覚えるレビンへ続け様の連撃を繰り出さんと 追撃を仕掛けるーーーー 『ズガキャァァッッッッッッッン!!!!!』 「らりほぉおおおっっっ!!!! 『永遠の回忌』【エンドレス・デュアル・サイズ】!! Boo-Shit...内臓巻き散らしてハテやがれぇっっ!」 だがしかし、大鎌を地盤へ押し当て衝撃を殺した彼は 場へ踏ん張りそこから加速を付けわざと遠心力へ負け 身体を捻ると超回転技を迎撃として穿ちーーーー 「ぎゃっっ!?!....ぅっっ! まさか....クソ...肉まで達してやがる....。」 トモのソレを見事破壊する!!! 『ドキャァァァッッッッッッン!!!!』 お互いの技の猛襲が激突する度に装甲は弾け やがて砕け散り場へ無惨に舞って行く... 「がっ....はぁはぁはぁはぁはぁ....。 どうしたぁ....オレはまだまだ.... こんなもんじゃない....ぞっっっっををおぉお!!! ーーーッッ“龍墜撃”ッッ!」 『どがっっっっばきゃぎゃぁっっっっっ!!!!』 「それがどうした!?...Kiーーーーッッッllぅう! 奥義!『血の葬硫閃』【ラィド・デットライト】ぉお!!!」 もはや、只の肉弾戦でしかなくなってしまった 闘いであってもプライドを賭けて 2人はこの無意味な死闘を繰り広げ、やがて 武器も破損して行くと、純粋な殴り合いとなってしまった...。 「かっ....strike!!!」 『どぐしゃあっっっっっっ!!!』 「ぐふぁっ....けっ....やるじゃねぇかぁああ!! ッッッ喰らぃやがれぇっっ“散来撃”!」 『ガキャァァッッッッン!!!!』 もはや根気の問題なのかも知れない 殴り合いが続き、格闘を経験するトモが 圧倒的な有利な条件であってもレビンはこれを それを上回る執念でカバーし反撃する... この繰り返しはやがて“力”尽き両者が倒れるまで 続く、そしてーーーーーー 「...俺が...Winnerだぁぁっっ!!」 「るせぇっっ!!!古術連武ーーーーっっ 弐ノ型....これが掴み取るオレの勝利の拳だぁっっっっ! 『活殺破邪法』【デモンズ・キラー】アァァッッッッ!!!」 決着は意外な形で訪れた!! 『5月3日(金)』 第一〇一四話 『惨劇の舞踏会[後編]』(5.3.金) 『ドギョヲヲヲヲオヲオオッッッッッッン!!!!!』 場の虚数空間の景色は何時の間にか 心理的状況を現し『海岸地帯西』の風景 あの館の内部を映し出していた.... 「がっ....ぐっ....ククッ....ああああっっ!!! 消え去れ...死ね....壊れろ!! ..........『ストライク・パニッシャー』【純血の忌むべき拳】ァアアああ!」 『ぐっぐぐぐぐぐっっっっっ!!!!』 「じょ...ゲファッ....冗談きつぃぜ...。 クソが...お前が....果てろ、死ね....今、ここでェエエ!!!!」 拳と拳はお互いの顔面へヒットし相互して カウンターのまま、打撃を受けたままの 最後の押し合いが始まる....鮮血に染まったグローブの内部では 既に指は何本か折れてしまっていた、同じように 手を守る術を血を纏う事でカバーしたと言え 最後の激突で粉々になって砕け腕へひびまで入れてしまう...。 「WHAT...!?なんでだよ...なんで...何で!!! 何で...倒れないんだよぉお!! 『tomo』...貴様をそこまでカキ立てるモノは... ぐっっっ..ああぁぁっっ!何なんだよ!!!!」 『ぴちゃ...ぴちゃちゃちゃちゃっっっっ....!!!』 「意地があんだろーーーーーーーっっ!!!!.... オマエと一緒だ.....強く...ただ、誰にも 負けたくねぇ....意地がよぉ...ヲオオオ!!!」 旗から見れば只の子供の喧嘩、正にそれだった 「ふっ....あはははははははは!!! (『ディアナ』がhimをChooseした ワケ...少し...解った....かもな....。)」 『ドサッッッッッッッ!!!!』 「...ははっ....あはっはっはっ....。 (『レビン』...オマエやっぱり.....本当は...自分が... 道を誤った!ったって...知って...。 ....流石...見込まれていた奴って事か...。)」 意地の張り合いはそれから数分続き、この会話を後にして 両者ほぼ同時で吐血し、仰向けに倒れてしまった...。 「がっふぁっ....ハァハァハァハァハァ...。 また.....引き分けか....はぁはぁ...。」 「ふざけんな....貴様が....一勝しているだろ...。 ぜひっ....ぐっハァハァ....。」 馬鹿ばかしい殴り合いの結果、少しだけ 解り合えたような気がオレはした....ただ... 「そうか....でも、今はオレも動けない...。 だから一勝一分けだな...。 ....気がすんだろ...オレは行く...。」 「ちぃぃ...甘いな....貴様は気で回復が 可能だろう...オレよりもHurryにな...。 トドメを刺せよ、じゃないとまた...殺しに行くぜ?」 純粋に強くあろうとしたオレと同じ...だけど 道を外してしまっただけだ、だからオレはーーーー 「かはは...それでも、構わない一緒に行こうぜ?」 そう言ってこの時、手を自然に差し伸べていたんだ...。 『5月4日(金)』 第一〇一五話 『惨劇の舞踏会[調律]』(5.4.金) 「ちぃっ....しゃくだ....けどなぁ、この先で 『知也』...Youを他の奴にされちゃぁ、面子が ...潰れちまうからな...。」 「ったく、素直じゃねぇな? かははは...まぁ、良いよ...ほら? 立てるか?....気を送るぞ??」 何かが吹っ切れた様に『レビン』は がなりながら返答すると立ち上がり 砕かれた鎧へ口元の拭った血液を浴びせる... 「...おぃ、Always...,オレが貴様の Lifeをtargetしている事をforgetするなよ? ...それからな、この先で待つ...Hellにも...。」 「あぁ、問題ない...いつでも勝負してやるよ? それで満足ならな...ん...。 地獄?...どう言う意味だ???」 完全再生まではやはり時間が掛かるのか一部だけを 肉体へ付着させ新たな大鎌を背にしながら 少年はトモの質問へこう素早く応え別空間へ 続く道を指し示す...。 「オレが何故...Top(最強)を求めていたか...。 ...7人目の覚醒もそうだが、それだけじゃねぇ...んだよ ...オレらを遥かに超える野郎共がいやがる...。 それは...オマエラが束になってもWinする事が 出来ない相手だ、この先に....奴らはいる...。」 「7人目って...どうして、お前らには 7人いるんだ?.... 対を成しているなら...6人同士もしくは、こっちに あっ!やっぱり『光助』が!?」 道を歩き進めながら彼は即座に 「違うね、But,オレも定義を完全に 理解してるわけじゃないんでね...ただ、これだけは 知っている....あいつは、7人目は....貴様側の 人間でもあった...。」 これを否定し、付け加えた....。 「こちら側....誰ナンだ....7人目...。 それに...お前にそこまで言わせる、奴らって....。」 「ふんっ....嫌でも会えるさ....。 先に言ったハズだぜ? ...そこは地獄だ、っとな..。」 2人の待ち受ける先に何が存在するのか、それは まだ彼らにも誰にも解らない...。 まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |