『Classification !!』6月編!!


↓にお話しは、増えて行きます。

別の日のお話しを見るッスか?




6月1日(土)

第一〇四三話 『これまでの御話し&新展開』(6.1.土)
(簡単な総集編です!)

7人は各々の異なった目的を持ちつつ
最終目的地である『異界の闇覇者』達が根城とする
絶陽地帯』へと足を踏み入れ、そこで
執事たる『幻魔』、『絶大なる双コブラクダ』【マスター・キャメル】の案内を受け
万絶の城』【オールメア・ホープレス】の内部
最奥端へ位置する場に誘うかのごとく待ち受ける
宿敵らと1人を抜かした6人は先行し激突を
虚数空間で創られた『運命の回廊』【フォーチューン・クロォイスター】にて開始した...
初戦『上原 勇二』と『月影 真』が
戦っている最中に違和感に包まれていた為
引き返し決着を付けんとして授かった
“ミスルーのナイフ”を手に空間を断裂させ
入り込んだ『雹ノ 京香』は相対していた
ルクレツァ・S・ノエル』を『三浦 洋子』へ譲り
駆けつけ更にこれを恥辱されていた勇二へ手渡すと
本来の宿敵図を模して場へ留まった...。

同じ頃、6人が激闘を開始して数十分後
傷だらけの人狼が姿を現し、門を潜る...
異物が入り込んだ事を察したマスター・キャメルは
ボロボロの『安大 光助』を始末せんと
カードから具現化した怪物を彼に襲わせる、が
ここで空間の亀裂より勇二が出現し、参戦!!
結果は彼らの大勝利となり手にしたレア幻魔は
光助の命を救った羽衣と同化、これは勇二に託される...
これとは別にまったく異なった展開を迎えていた者達もいた
雪ノ城 春化』と『水倉 幹』との
親友同士の決戦での事、彼女の心を反転させていた
原因たる人物が場へ介入し邪魔をする、同じく
和解したキョウとシンの下、更に洋子とルクレツァの下
おまけに、単独行動を行っていた光助を
行動不能寸前まで痛め付けた人物もこの
介入者の仲間であった...一方、
井原 知也』VS『レビン・ネス』は血生臭い
殴り合いの結果、お互いを認め合い心の封印が
解除され共に暗躍するモノ共の通り道たる
ルートゲート[経路門]を通り抜け最奥へ向かい
一番早くそこへ辿り着いたのはーーーーー
「おっ!...なんや、暗がりの道に光が射して
きおった...此処は...最果てが外なんかい!!
(どないな、創りしとんねん....。)」
漸く半身と出会い自分の気持ちを再確認した
海驢 智明』と元々こちら側であった筈の
海驢 貴弘』そして、異界の闇覇者
智明の体型を著しく変化させた張本人かつ
現状6人中で最強の『スキルマスター』【特殊能力者】である
浜村 礼奈』だった...。

「...ふっ...ここが、私以外の闇覇者も
訪れた事すらない、禁断の祭壇の地...。
『万絶の城』【オールメア・ホープレス】の最深部だよ。」
「...『運命の回廊』【フォーチュン・クロォイスター】から
誘導、ご苦労だったな...。
お前の働きには感服する...。」
陽の絶たれた地である事も忘れてしまう様な
月明かりを一点に集めているのか?っと
疑いたくなる程の目映い光を放つ先で
待ち受けていたのは何かの円陣の中で 死んだように眠っていた、全裸のその男が
今、正に立ち上がらんとしていた姿だった...。



6月2日(日)

第一〇四四話 『激震の7人目』(6.2.日)

[ねぇ、ぼくちんとぼくたん、どっちのが
可愛いと思う?]
羽衣と同化し『勇二』に纏われる
翌期の水狐』【スカイ・ビュ】は、衣服の横から
ちょこんと顔を出し『光助』らに声を掛ける
「ってか、こいつ....どっちでも良いかんな!
そんな事よりオレっちらが
急いでいる状況解ってんのかよ!?」
勿論余裕のない今、そんな質問は
まともに返答されるわけはないと思われた、が
「ん〜ぼくたんのが、可愛いんじゃない?
なんか、ほんわかしてるし(笑)」
少年の性格はこの『幻魔』と気が合うらしく
「おぃおぃ、ゆーじぃ〜、今は
とにかく急いでみんなと合流しないと
いけないんだってばよ!!」
最初の時とは違い、ある程度虚数空間が崩れ
真っ直ぐな道となり邪魔なモノは
“ミスルーのナイフ”が除外している為
最短の方法で進んでいるものの、やはり
時間の無い中でもほのぼのした会話を続けていた...
[お〜い、余裕がないのはあぶないやん!
ぼくたんが付いてるから
心配すんなよ、なっ白衣犬タン。]
「....ガファァッっ!!!
オレっちは、オ・オ・カ・ミだぁっっ!!」
「まぁまぁ、抑えて、この子の性格
こーぃうものだって考えてあげよ〜よ(脂汗)」
暗躍する介入者の仕掛けた虚数空間も
空間を断裂されてはもう、効果が無い
これは他の最奥へ向かっていた者達にも影響し
スムーズに道を走れる様になっていた!!

「『甲斐』...全ては、成就されたのですか?
これで、我らの悲願は叶うのですか?
....そして、私はーーーーー」
にゅちゅっっっ...くちゅちゅ....。
「...これは、祝福のキッスだ...。」
黒ずくめの彼女はまるで此処までの
出来事を仕組んでいたかのごとく目の前の
男へ寄ると立ち上がった裸の彼を
指差し歓喜にも取れる懇願に近い声をあげた...すると、
「あかん...なんやねん、此処...。
何にも感じへん...。」
「ここは...僕が...最後に魔王達を...
産み落とした...あの場所?!まさか!!」
男は興奮する彼女を抱き寄せ、接吻を授けた...
「あっ...ぅん...はっ...はぁ....。」
絡め合う生生しい舌が時折口元からこぼれ
唾液を糸の様に引き合う...
「官能とエロス....それこそが、本能...。
だが、それも此処で終わる...。
....今までご苦労だったな...。」
だが、彼女の頬が赤く染まりまるで
映画の一シーンを見ている雰囲気に誰もが
飲み込まれていたーーーーー
…その時!!!…
ドシュァァァァッッッッッッ!!!!
「甲斐?....ぐっ....そうか、私達の役目...。
そして....ふっふふ...本望だ...。」
この空気を打ち破り男は少女の背中へ
致命的な刺し傷を与える...。

「...この男の全ては...。
掌握した...血か...久しいな...。」
この様子を一部始終見つめていた裸の男は
魔法陣の描かれた場より動くと、不意に姿を見せた
「恩方...どうぞ、納めて下さい...。
最後の最後まで朴は貴方と共に...。」
背中に巨大なブーメランを背負った人物が
衣服を用意し彼へと丁重に手渡す...
「なんやねん、奴は一体誰やねん!?
(それに、仲間ちゃうんか?!わけわからん...。)」
『智明』の喚き声と混乱した頭を察したのか
突如!!背後へ出現したネグリジェの人物が
「7人目さ、7人目。
...よぉ、けふを覚えているかい?
彼は7人目の『異界の闇覇者』、そして
7人目のキミらのお仲間だった...方さ...。」
驚くべき事柄を語り、そして同時に続々と
駆け付けた仲間達もこれより
驚愕の事実を知る事となる...。



6月3日(月)

第一〇四五話 『御真の儀』(6.3.月)

「よっしゃぁっっ!
オレらが一番乗りーーっっつぅワケでもねぇのかな?」
「Hey,『トモ』一歩俺のが足が出てるぜ?
...What あれは...。」
黒ずくめの彼女が殺傷を受けた時、暗がりの
トンネルを潜り抜け姿を現したのは
血塗れの抗争を続けた末に共に戦う事を
約束した2人であった....
「7人目やと!?」
「あかん!...あかんで!!
『智明』、僕らが奴を止めんとあかんねん!!!」
一気に痩せた智明の背後から声を掛けた人物が
裸体を晒す男の事をほんの少しだけ
漏らした丁度この直後....
「あっ!!....あの野郎!!!!
『ルク』、あんたのお仲間もいるようだよ!」
「ぇえ、I see,But!!
Shit!ヲカマ野郎も...一緒みたいだゎん...。」
『洋子』とルクレツァも駆け付ける、がすると
何時の間にか威圧感のある彼の側へ
占い師風貌の人物が甘いマスクで挑発し
彼女達へ視線を投げつけていた...。

「ゥフフッ妾は...この瞬間、この時の為に...。
さて、余興はお終まい...。
...『甲斐』、分離ですのね?」
「...あぁ、これで全ては幕を開ける。
....お前の事は愛している、だから
最後まで糧となれ...。」
時を同じくして虚数空間が崩れた場より
同時期に回廊へ投げ出された『京香』&『真』と
『春化』&『幹』が月明かりの照らす
ポッカリ開いた城の最奥地へ辿り着き
「ちぃっ...あいつね...。
ハルカとミキちゃんの友情をーーーーー
壊そうとしてくれちゃって!」
「やっぱり、私達の攻撃をしっかり
避けていたわね...。
丁度良い、決着を付けてやる!!」
これで殆どの役者は揃った事となる...
「あ”〜っ、おぃ『ナオ』おめぇの事
追っかけ多いなぁ〜。」
「妾はモテるから...。
そう言うそなたも罪作りじゃないのさ?」
そして、だるそうに姿を見せる釣竿の人物と
「...やはりな、無傷か..。
いや...決着を付けるべきだろうな...。」
「あはっ、やっぱしミンナいたね〜?
彼は姿が見えないけど...キョウの言葉を
ボクは、信じるよ!!」
この両者は、そこはかとない因縁を奏でていた...。

「ふっ...勢ぞろいっと言ったとこですね。
恩方...朴ら...。
マスター・オブ・ナンバー’ズ』【死真神】が
恩方の至高の“御真の儀”完成させましょう。」
「ルナティックも高まっているな...。
よかろう...時は満ちた!
これより、最終の儀を始める!!」
…次の瞬間!!!…
シュパァァッッッッッッッッン!!!!!
裸の男の叫び声と共に5人の介入者は
五ボウ星を型どる様に各々が位置し
誰もが不吉な前触れを感じ取り
これを阻止せんとする一同の前へ
「はぁはぁ....これ以上先へは...。
何人も進ませない...よ?」
瀕死の彼女が立ち塞がる!!!



6月4日(火)

第一〇四六話 『そして扉は開かれた』(6.4.火)

「おぃ!オマエ解っとるんか!?
今はそんな場合ちゃうねん!!」
「『海驢 智明』...これが、私の信念なのでね。」
口元から流れる鮮血ですら美しく映える
黒ずくめの彼女を必死で説得せんとする
智明の姿を見て、瞬間的には誰だが
理解してなかった者達も
「えっ?...アレ智明なの???
(ぼく、目がおかしくなったのか?)」
「...おぃおぃ、変わりすぎだろ...。
オレには美形の優男にしか見えないぞ!」
取り合えずの驚愕と理解を得ていた...。

「そないな事いうてう場合ちゃうねん!!
えーっ確か(聞いてただけの情報で。)
『三浦 洋子』、『知也』、もー多すぎて
名前叫んどる時間もあらへん、その他も
あのガキを止めるんや!!!」
激昂と畏怖を持ち得た声を上げる『貴弘』は
そう促し1人相手に時間をかけず
全力で儀式を阻止せんとするのだがーーーー
「貴君は...一度、体験済みだったな...。
天使の揺り篭』【グランド・グラビティション】
...私の命の一滴までも燃やし尽くそう!!!
(ーーーーアナタの為に!!)」
ドギャギャォオオオヲヲヲヲッッッッッォッッッッ!!!!!!!
凄まじい重力波が儀式を邪魔せんとする
一同へ向けられ自分の身体も巻き込み
全てを押し潰して行く!!!!

裸の男を取り囲む様に配置された人間と
魔法陣にはまったく干渉せずに放たれた
重力波の“力”は壮絶で完璧な足止めを
果たしていた...彼女のはそう、一同を
倒す気はないのだ、時間が稼げれば
それで良いと身を犠牲にし...そしてーーー
...大儀であった、モノドモよ...。
我が後ろへと続け!!!!

何かが閃光を発し、その場の誰もが
視界を奪われ、次に眼を開けたそこにはーーー
「さぁ、扉は開かれた...。」
邪悪な気を纏う門と、さっきまでとは
まったくの別人と思われる男が場へ存在していた!!



先を見るんッスねぇ〜!!