『Classification !!』6月編!!


↓にお話しは、増えて行きます。

別の日のお話しを見るッスか?




6月5日(水)

第一〇四七話 『裏』(6.5.水)

これがヒト、これが人間だ、
お前の見た悪夢はどうだ?
これまでワレが見せていた...現実との堺...
この悪夢はどうであった?

止めて...くれ、もう...止めてくれ...
これ以上...これ以上、僕に
...さぞ面白かっただろう、貴様自身が
貴様が懇願したヒトの意志が『幻魔』を
この世界に産み出した!!!

こんな事を見せないでくれ...お願いだ...
僕の悪意を...振りまかないでくれ!!!
ダメだね、貴様の中に眠る
本質こそが我が糧...我の意志、そして
我そのモノなのだからな...。
絶望した貴様が苦痛に歪む顔すら
愛しいよ...ククッあっはははは!!!

僕の中には抑え切れない、どうしても
僕には止められない破壊衝動があった...
それと僕を引き離す事が...この...この僕に
取り付いた...何かの成し得たかったこと...
もう遅い...。
早く、早く殺してくれ!!
取り返しの付かない事になってしまう...
全ては...世界の意志だ...。
全ては、人間の業...。
既に亀裂は穿たれた、そして貴様からは
我が生誕する!!

無力でしかなかった、僕はこれまで
あのカプセルの中でこの世界で暴れる
現世の意志たる悪意を
休む事なく、見せ続けられていた
...そう、全ては...僕の化身の思うままに...
そして、形を得て...奴は地表へ降り立つ...
僕は...それを無様に見届けるしかなかった...。

ドヒュゥォヲヲオヲオオオオォォッッッッッッン!!!!!
凍て付いた風が閃光と共に吹き荒れたーーーー
…次の瞬間!!!!…
「...朴らの主が...。
いよいよ、全てを超えて目覚められる...。
アハハ...時が来たんだ!」
「妾が仕えるべき主(あるじ)...。
貴方様のお側で...。
妾は、世界の滅びる様を見ましょう...。」
「さぁ、けふらに見せてくれ!
貴君のお“力”....。
偽善者たる害虫を駆逐する力を!!!」
「あ”〜っ....くくっガハハハハッッッ!!
あんたとの、これからの時間...。
何をして過ごそうかと思うだけで...
脳味噌がトロケ出ちまいそうだ...導いてくれ!!!!」
「さぁ、時間だ!!!
....この時、この地、この場にてーーーー
これより現世は我らがモノとなる!!!!!」
取り囲む5人の目前で衣服を着た男より
黒き影が背後に出現し、この直後!!
....これが、これが....
肉の身体、か...。
素晴らしい、分離は成功だ...
さぁ、諸君よ....我が道を続くが良い...。

魔法陣の男から抜け、い出る様に1人の真黒の髪を持つ
「御業(おんぎょう)...お疲れ様でした...。
これより、我らを現世へ導き給へ...。」
まったく別人のごとき姿と顔を持った人物が生誕する!!!

異世界最終地、『絶陽地帯』に
数々の闘いをこなして来た通称
選ばれし者』と呼ばれる者達は遂に訪れ
自分達と対を成す存在であった『異界の闇覇者』らと
唯一存在する建物『万絶の城』【オールメア・ホープレス】の内部
運命の回廊』【フォーチューン・クロォイスター】で激突すると
殆どのモノが何等かの迷いを持ち、踏み切れず
利用されていた事が判明する、そして本来の自分を
手にした『上原 勇二』『月影 真
雹ノ 京香』『ルクレツァ・S・ノエル』『三浦 洋子
安大 光助』『雪ノ城 春化』『水倉 幹』『井原 知也
レビン・ネス』『海驢 智明』『海驢 貴弘』は
各々の対戦者と共に最奥部へ進んだのだが
そこで、“御真の儀”は既に完了一歩手前だった
しかし阻止せんとした彼ら彼女らの前には
同じく『スキルマスター』【特殊能力者】である
浜村 礼奈』が立ち塞がり
自分の身を犠牲とした足止めが、儀式を成就させてしまう!!!!!



6月6日(木)

第一〇四八話 『無知』(6.6.木)

行く手を阻まれ動けずにいた一行が手をこまねいていたーーーー
「御免、重力を弾くにはーーー
これしかないから...『翌期の水狐』【スカイ・ビュ】ちょっと伏せてて
斥力結界』【アヴァーテァ・ボーダー】!!」
ダキュォオオオオオオオオオオッッッッン!!!!
…その時!!!!…
黒ずくめの瀕死の彼女が繰り出す重力世界を
「ぐっ...ぅうう...ん?...重力が消えた?!!
...あっ!!!...良かったぁ〜!!
...『キョウ』の言った通りだったね!」
まったく逆の“力”を使い押し切った者がいた!!
「...くっ...あそこまで強力な使い手...だったんなんて...。
フッ...『シン』...あぁ、そうね...。」
激突した結界も双方破壊され共倒れた、それでもやはり
傷を受けているせいか少女は吹き飛ばされ果てる...
「ぎゃはははは!!!良いとこ取りおるやんか!!」
「...おっ、もろタイプなんやけど。
(故、豚くん『智明』がいない今はなー。)」
「おぃ、何か言いおったか???オォぉんッッ?!」
遅れて辿り着いたのはーーーーー
「あはっ、間に合って良かったぁ〜(脂汗)
あっ!月影君...キョウ、そっか〜
何だかんだでみんな、自分の闘いは終わったんだネッ?」
「颯爽と、主役は登場するもんだかんな!!
っと、お待たせ...。
オレっちらが来た限りは好き勝手させないぜ!」
勿論、自称ラヴラヴコンビの『勇二』『光助』だった!!!

だが、勇二の健闘も空しく“御真の儀”は
着実に進み既に完成していたーーーー
虫ケラ共が...いくら寄り集まろうと
...全ては成就した...。
7人目であったモノと同じ運命、この世界の破滅と
共に朽ち果てるが良い...。

濡れた様な唇をも持つこの男はゆっくりと
魔法陣より歩みい出重力を振り切った一同へ
見下す視線と祝辞の言葉を述べた
「貴様....何者なんだ?」
「Answer次第では...タダじゃおかなぃぜ?
らりほ〜....My Partyに何しやがった?!」
血気盛んな少年達の怒号を弾くかのごとく
ククッ...コイツらは
まだ何も知らないのかい?

男は淡々と全てを語って行く...
「はい...全てを知るモノは我らだけです...。
消耗品は役に立ちましたよ、実に忠実に....、ね。」
「...くっ...はぁはぁはぁ...。
『甲斐』....貴公が目指す...最強が...
届くと良いな...想いに...。」
足元へ寄る死にかけの少女の遺言とも思えるそれに対し
「...。」
無言で見つめ返す彼は静かに男の行動を待った...。

そうか、無知なる者共よ!!
良く聴くが良い...冥土の土産っと言う奴だな。

「もったいぶってないで早く言えば良いじゃない!?」
「…『洋子』の意見に賛成だな…。
前置きが長いのは良いが、あたしら相手に
...それだけで数が足りるとでも思っているのかい?...。
話しが済んだらこの、ヤイバを喰れてやるよ...。」
気を持たせる言い回しに呆れ果てた洋子が声を上げ
続けて京香もそう言い放つ、すると
まぁ落ち着け...。
貴様らと我の場を囲む5人の実力差も解らぬ
愚かモノよ、只...今は
耳を澄ませていろ...絶望に喘ぎながら、な?

狂気じみた瞳を向けてキョウらをヒト睨みし
遂にこの世界の謎を解き明かさんとする
全ての核心を得た言葉が男から贈られんとしていた!!



6月7日(金)

第一〇四九話 『幽界の門(かくりょのもん)』(6.7.金)

「御方...既に崩壊までのカウントダウンは
始まっています...。」
...良い、既に『幽界の門』は
諸君らのお蔭で、此処に存在しーーーー
更にワタシが我が肉を得たのだ、問題ない。
案ずる事なく...最後の花束を渡してやろうではないか!!

「御意、御方....『裏・月乃』【リバース・ツキノ】様の
お考えのままに...従うまで....。」
ククッ....リバース、か...。
面白い、だが素敵なネーミングだな?
....では、表に集められし人間共よ!
貴様らの言うところの真実とやらを語ってやろう。

喪服の様な黒いスーツに身を包み込んだ男は
静かな口調で声を上げると、両腕を前へ
突き出しアピールしつつ語り出す!!

「なんだ、コイツ???
ノイローゼか?精神的に病気なヒトか?!」
「ダメだよ、本当にそうだったら
可哀相だよ『光助』...。」
突拍子も無い男の行動にいぶかしさを
感じ光助は思わず口出し
横の勇二が追い打ちを立ててしまう、が
選ばれていないイヌ君は
黙って聴いていろ?
クゥ〜ンくぅ〜んって鳴いていりゃぁイイんだよ。

男は至って冷静にこれをけなして
返し続けて言葉を放つ...
貴様ら『選ばれし者』だとか『異界の闇覇者』とかに
別れてお互い戦って、いたわりにはーーーー
共に存在するとはな...仲が良くなったのか?
ククッ...いや、それが本来の姿なんだがな。

「What up!?
何が良いたいのよ....長丁場は御免なんだけどぉ〜ん?」
「『幹』とは親友なのよ、引き裂いたのはそっちでしょ!?」
「...『春化』と共にいるのが本来の...まさか?!」
これだけで気付いた者もいた、当然まだ
半信半疑であったのだがーーーー
おや、気付いたかな?
これで最後だ....もう時間もないのでね。
そう、貴様らは本来一つなんだよ...。
手元で良く踊ってくれたよ、それに関しては
異界の闇覇者らには敬意を示してやろう。

男のその言葉で確信を得る...。

「『智明』...それじゃあ、僕は...。」
「今は何も言うなや!...現状、奴を
討つ事が先決や!!」
本来2つは1つであった、それが意味する事それは即ちーーーー
貴様らが“統治者”と“住民”を狩る事で
集めた“陰陽の珠玉”が生命エネルギーとなり
『貴弘』が産み落とした....魔王共が扉を形成した!!
そして、我が“力”がこの世界と現世とを
繋ぐ扉を開くッッーーーー!!!

両者は敵対する意味など皆無だった事、そして
マスター・オブ・ナンバー’ズ』【死真神】が
見守る中で“御真の儀”より体現した
男は歓喜の叫びと共に魔王達が四肢を連なり出来た
禍々しき門を解き放つ!!!!!



6月8日(金)

第一〇五〇話 『死闘が明けて』(6.8.金)

ブッシュゥウウウウッッッッ!!!!
門の開閉と同時に青白い障気が放たれ
「!?ダメ!!皆、あの光を見ちゃダメ!!!」
場を包み込むと、余りの光景に
「くっ...オレにも解る...ありゃ...この世に
あっちゃイケないものだ!!」
皆、凍り付いたかのごとく
「『春化』!ハルカも目を閉じて...!
これは....うちらの比じゃない...。」
そこから動く事すら出来ずにいた...。

アディオス、そして...。
この世界で最後を迎え、移行された後に...
我々が支配する世界の奴隷となりたまへ...。

男は振り返りもせずに開ききった骸と肉壁のそこへ
手を掛けるとそれだけ残し
5人と共に門の奥へと姿を消した...。

「うっ...動けへんかった...。」
「It’s A Crazy!!!!
この俺が威圧された?
Pressureを感じただと?!!」
門が閉じられると、今までの壮絶な
出来事が嘘だったかの様に静けさを取り戻し、そして
ドッッッドガギャギャギャッッッ!!!!!
基盤を失った世界の崩壊が始まる!!



まだまだ続くのですぞッ!!



ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!



先を見るんッスねぇ〜!!