『Classification !!』6月編!!


↓にお話しは、増えて行きます。

別の日のお話しを見るッスか?




6月9日(日)

第一〇五一話 『世界の終わり』(6.9.日)

幻魔』は現世の人間の悪意が産み出していた
そして、この最終地『絶陽地帯』で
選ばれし者』と『異界の闇覇者』は、対を成す存在どころか、
元々は一つであった事を一同は知る...
「ぐっ...けふぉっ...こほっこほっ....。
僕の...狂気が放たれて..しまった...。」
力無く、さっきまで魔法陣の下へ
倒れ込んでいた彼はゆっくり起き上がり塵の様に場へ
捨てられていた少女を抱き起こすと
「....月...『月乃』...。
これ、どう言う事!?」
呆然とし、『万絶の城』【オールメア・ホープレス】の内部
運命の回廊』【フォーチューン・クロォイスター】を越えた最奥で
月光に当てられ立ち尽くすーーー
「Hey!Youが覚醒すれば、現実世界へ
全ての悪意をReductionされるハズでは
なかったのかしら!?!」
上原 勇二』『月影 真』『雹ノ 京香
ルクレツァ・S・ノエル』『三浦 洋子』『安大 光助
雪ノ城 春化』『水倉 幹』『井原 知也
レビン・ネス』『海驢 智明』『海驢 貴弘』達の前へ姿を見せ...
「そうだ、You say,俺達に
...世界を支配する“力”をGiveすると!!」
自分の知り得る全てを崩壊が進む中で語らんとする...。

「...本当にごめんよ....。
きみらを巻き込む気も無かった...。
アレはさっきの...僕の裏側の言葉...。
惑わされていたんだよ...。」
涙を流し彼らには辛い真実を語る彼は
「ミキちゃんにも...声、聴こえてた...。
ラチされて心を裏返しにされて行く時に
囁かれていた...。」
本意でな無くこちら側へ移されていた
少女はハッ!っと徐々に操作されていた
時の記憶を呼び戻して行く...
「...せやったんやな...。
“御真の儀”ちゅーん為だけに、僕らは
...踊らされてた...言うわけやろ?」
重い表情で貴弘も口を開け拳を握り締めた
「...どうでも良いけど、彼女の傷を見せて...。」
沈黙を破って歩み寄るキョウは
少女の傷を見て流れる血を負傷した箇所へ
補い、変換し埋めて復元してしまう...
「...うっ...余計な...事は...しないでいいわ...。
私の役目は此処まで殺しても良いのよ?」
不本意に『スキル』【特殊能力】を使われた
浜村 礼奈』はこれを否定し
「...おぃ、さっきから続くこの
地震はなんだ?!
さっきの奴の言葉は本当なのか!!?」
死を望む、が論争する時間もないらしい
「...ちぃっ...世界の崩壊が始まっとる
ちゅーとったなぁ!!!
異界の闇覇者やっとんたんなら、お前が
あの門を創りおったんならーーー
ヒロ、お前なんやわからへんのかい!?」
無茶を言う智明だったが、今回ばかりはむしろ
それを願うだけであった...
「無駄だよ...この人達は
何も知らない...僕が、僕がこの世界を
組み上げていたんだ...だから、僕から
ソレを奴が奪ったから崩壊が...いや、
新生が始まったのかも知れない...。」
代わって口を開いた彼は、まるでこの状況でも
落ち着き説明すると唇を噛みしめた...。

最初は微弱な振動だったが、やがてこれが
活発となりこの異界全土が一斉に
大地震に見舞われ大地へと亀裂を創り
徐々にそして確実に崩壊の一途を辿っていた...
「って言うか...キミって、誰なの?」
勇二の質問を苦笑いで彼は答えると
「僕かい....僕は、『月乃 宗久』【つきの むねひさ】
きみらを...自分の悪意に負けて現実世界から...移行させ
呼び出した張本人だよ...。」
悲しそうに眼を伏せた...。



6月10日(月)

第一〇五二話 『特殊能力』(6.10.月)

この世界の崩壊は唐突に始まっていた
それも、内部から破綻して行くこの様は
圧巻で、現世を模写した場は
在りとあらゆる震災にまみわれていた...
「天気もめちゃくちゃだしさ...。
これ、全部があんたが
保ってたって言うの?」
問い詰める『洋子』は徐に降り注ぐ
豪雨を避けながら彼を睨みつけた
「あぁ...実際には...僕の悪意に目を付けた
別の何かが...彼を乗っ取ったんだろうと
思う...もう、僕には何も残っていないんだ...。」
抜け殻だと自分を称する『月乃』は
彼女を抱えたまま立ち尽くし
敢えて何もかもを受け入れんとしていた、だが
「...少なくとも、君にはまだ...。
...あたしらの知らない知識がある...
それだけで今は十分だ、それよりも
...奴らは...あの門を潜って、何処へ行った?...。」
極めて冷静に、それでいて彼を
逃す事無く『京香』は質問し、ある程度
解り切った答えを待つ...
「現実世界とこの世界をすげ替えるのが
彼奴の目的...。
...あの門によって彼らは“能力”を有したまま
現世に移行...いや、帰還したんだ...。」
通常、歪みへ沈むか『幻魔』が
掻き消えると同時に巻き込まれて『勇二』の様に
希な現象で現世へ移行された時、殺されて
しまったモノには『スキル』は付属されない
例外はあったとしてもそれは極希な現象であり
“力”は消滅させられ無力のまま
悪意が具現化し、今の今まで自分達が
戦って送り込んでいたソレに対抗し得る
手段を失い戻されるのだが、あの男達は
強大な力を所有したまま現世へ舞い戻る為、
大がかりな手順を用意していたのだ...。

「そう言う...事だったのか...。
オレっちらは少なくとも、現実世界に
戻った事があるし、それに元々オレっちは
特殊能力者だから...。
(じゃあ...じゃあ、勇二は?!まさか...。)」
ぽんッ!!と合いの手を打った
『光助』はどうしてあんな大がかりで
大げさな行動が必要であったのか、っと
「僕にもまったく...能力が残ってない...。
あの門を産み出してから...
あまり何も思い出せないし...。」
疑問に思っていた事が解け納得していた...
「せやったな...お前はあん時、暴走しとったしな...。」
「『闇の核色』でHimの闇を
増幅させて...見失っていたわぁん...。
Myselfまで...。」
唯一門を産み出した『貴弘』の能力は
これの作製時に全て注ぎ込まれ今や
目の前の男同様、無力な一介の人間に過ぎない
これを引き起こしてしまった『ルクレツァ』は
思わず声を上げこれにより自我を奪って
しまっていた事を詫びる...。

[おぃ!ぼくたんの出番はないんか?!
お話し混ぜなさい!!]
不意に置いてかれっぱなしだった
翌期の水狐』【スカイ・ビュ】が口を開くと
「うぉっ!?勇二、それなんだ?!!
ってか...幻魔と同化したのか!?!」
「違うよ〜、これ『トモ』が光助に
渡した奴なんだけどねぇ〜。
それに取り付いちゃったんだよねぇ〜(脂汗)」
「へ〜、くゎァいいネッ?」
斜前にいた知也が驚き声を上げる、しかし
即座に少年がフォローに入るが
「...残念だけど、僕らはどうする事も出来ない...。
ここで死ねばどの道、彼奴には辿り着くけど...。」
このやり取りは殆ど無視され、月乃が残酷な
一言を場へ放った...。



6月11日(火)

第一〇五三話 『費やして来た時間』(6.11.火)

「ふっ...ふざけるな!!!
ここまで来て死ねるかぁっっ!?!」
喰って掛かる『知也』は彼の胸倉を掴み上げ叫ぶ
「すまない...でも、それ以外に...。
現世に戻る術はないんだ...もう
幻魔』も殆どが、世界へ放たれてしまっている
...本当に...ごめんよ...。」
それでも視線をそらし『月乃』は頭を下げた
「...やめな、トモ...。
このヒトに八つ当たっても何も解決しないし...。
...本当にあたしらが死ぬだけしか
方法がないなら、それでも良い...それでも
...あたしは、あいつらを倒すだけだ!!...。」
強い決意を秘める『京香』の瞳はまったく
揺らぐことはなかった、そんな中で
「待って...確かにこの世界で“力(のうりょく)”を
得た人は失ってしまうかも知れないけど
...本当の事言えば、私も元々の霊能力しか
使っていないし、『幹』だってそうよ?
...だから、問題はあまりないんじゃない?トモも。」
『春化』が自分と幹の霊力は本来のモノで
“能力”ではないと言い切り、また
トモもそうではないのか?っと話しを振った、すると
「違うんだ...オレのこれは...。
本来オレは気を扱う事は出来なかった、だから
...オレも...失ってしまったら...。」
呟くように胸倉から手を離し少年はそう言った...。

「多かれ少なかれ、『スキル』のカバーが
失われれば肉体のみで戦うしかない!って
事だよねぇ〜、てかさ...月乃...ボクらは
元々一つって何?...どう意味でボクらは選ばれたのさ...?」
『真』は崩壊が進み、もう数分で終わる
命が尽きる前にそう質問した
「...きみらの別個の名称は『選ばれし者』と『異界の闇覇者』...。
でも、それは本来...違うんだよ...
それはーーーくっ..ぐあぁっっ!?!」
どさっっっっっっっ!!!!
だが、突如!!険しい表情で苦しみ始めた
彼は膝を落としこの世界の崩壊進行が
促進する連れて場へ倒れ込んでしまう...
「...精神が...共有されていた、それが
失われた事で...。
極度の疲労を背負っていたんだろう...。」
立ち上がった黒ずくめの少女が逆に
彼を抱き抱え一同を見据えた...
「Time overみたぃよぉ〜ん。」
そして、『ルクレツァ』の言葉の後
致命的な崩壊が城を、一行を襲う!!!

マスター・オブ・ナンバー’ズ』【死真神】の策略は完璧だった
今頃は現世へ舞い降り、切り放された意志の下で
世界の支配を行っているだろう...無力なままの
14人へ容赦無く降り注ぐ現実、そんな中で
たった独り...現状を斬り裂く手を打たんとしていた者が居た...。



6月12日(水)

第一〇五四話 『聖天使ガブリエル』(6.12.水)

「『S・C』【サモン・カオス】やったっけか?
お前に“力”が戻るんなら...。
可能なんやろ?
こいつら全員、門から
連れて行ってやる事なんぞ?」
「ハッ!?...何言ってんだ!!
僕にはもうないんや、それだけの“能力”も!」
すっかり美形に戻った『智明』は
それとは裏腹の怒声で『貴弘』の胸倉を掴み上げ
「せやったら、俺様が出来るよう協力したる...。」
掃き捨てる様に言い切った...。

「おぃ!今、Partyで揉めている場合じゃーーー」
「...『レビン』だったな...。
止めろ、アレは...彼らだけの中での事だ...。
(...そう、君は言い切った...
彼の為に此処にいるんだから、と...。)」
「Whatッ!?....Why do you mean?!!」
喰って掛からんとした少年へ
歯止めをかける『京香』は何故だか
胸を締め付けられる思いの中で
これから何が起こらんとしているのかを
自然と心で理解していた...。

「ばっ!?何言うとるんや!!」
「解らんお前ちゃうやろ?
こう言う事やったんや...。
(俺様が...こうしてココにおるんわ...。)」
そして、唐突に智明の背部へ光の翼が出現する!!!



まだまだ続くのですぞッ!!



ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!



先を見るんッスねぇ〜!!


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