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『7月9日(火)』 第一〇八一話 『赤きシュウエン[後編]』(7.9.火) 『勇二』『光助』『レビン』『知也』『京香』 『ルクレツァ』『真』『貴弘』『春化』 『幹』『礼奈』『洋子』そして 『月乃』は、『裏・月乃』【リバース・ツキノ】のと呼ばれる 黒髪の男の策略によって異界へ取り残され 絶命せんとしていたが、『智明』の“力”で ことなきを得て、現世へ『スキル』【特殊能力】を 持ったまま移行を果たした... 「...くっ...あたしの言う事を... 身体がきかない...いや、また...幻を ...動いてはいても...感じていないのか?...。」 だが『マスター・オブ・ナンバー’ズ』【死真神】を含め 彼奴も一同がまさか“能力”を所有したまま 生きて舞い戻ったとは知るよしもなかったが 肉体で彼の存在を理解する男は [『言霊』...ワシはそう 呼んどるがな? ...ワシの命じるままに従い、動く...。 そんな洗脳じみた事ではない... 心から打ち震える程の感動を与える、それを 人...即ち...カリスマ性と呼ぶ!!] 既に『幻魔』を“幻魔人”をも超える 『幻残』【シャドウ】と言う名の モノ共を向かわせオーストラリアの地で 一行の始末を狙わんとする...。 「...ふざけるな...。 君の理想で何人が犠牲になった?...。 ...君だって非情の死を迎えた筈!!...。」 スローモーション(遅い動きの意。)で自分だけが 動く暗闇の世界の中で必死に これから脱しようとするキョウだった、が [フフッ...歴史を、では...きみは 見たのか?...ワシの最後を?! ....百聞は一件に敷かず...天才である事を 隠そうとしているわりには抜けているな??] 歴史上の人物は静かに囁く様に 彼女へ危害も加えず続けた [下賎の者共には支配者が必要だった 崇高な意志を持つ、ククッ...天才とは どこにいても迫害されるもの...。 現に子娘...キ様も...その仲間達に.... 本当の顔を見せた事があるのか?!] 言い様の無い不安が少女を締め付け じょじょではあったものの、心が 奪われかけて来ていた... 「....ーーーーあたしはーーーー....。 (...そう、ここで...あたしは.... あの頃のあたしなら...屈服していたのだろう...。)」 しかし、キョウの心には既に答があった 異界での経験出会い、それら全てがーーーー 「...あぁ、そうだね....。 君の言う事は正しいし、理想論だ...でもね?... ...あたしは君と違って、孤独に苛(さいな)まれる ことは...もう、ない...あたしはあたしらくしても ...疎外されぬ親友達を手にしたから!!!...。」 彼女の真の資質を引き出していたのだ!!! そして、彼女の心が男の理想世界を突き破ったーーーー …その瞬間!!!!!… 『ドギャギャギャギャギャギャッァァァッッッ!!!』 [がふぁっっっぁぁっぁっっ!?!!! ワっ...ワシの言霊を...いや、魅力を 打ち破ったと言うのか?!!!」 地を突き破りし大地の津波が巻き起こり 「…智明、君にあたしは教えられた 自分でいることの大切さと、その強さを だから、あたしはもうあたしを恐がらない、否定しない 誰がなんと言おうと貫いて見せる!!!…」 敵対するソレを飲み込み断罪する!!!!! 『7月10日(水)』 第一〇八二話 『アスク・リベンジャー』(7.10.水) [ばっ...馬鹿なぁぁっっこの『アドルフ・ヒットラー』がぁっぁっっ こっこんな...こんなひどい目に...しかし、 ワシには頂点へ返り咲けるだけの“力”も意志もある! ここは引く、生前たる失敗はしない!!] 土石流に近い恐ろしい現実の津波が 相手を襲うも、出血多量の為か彼女もまた 傷つきその場へと倒れ込んでしまう 「...『月乃』は無事か....。 こんな力、コントロール(支配の意。)出来ない... ...ぅく...“核色”...これが ...あたしと『智明』...君との力...。 『地の核色』っとでも...呼べば...良いのか、な?...。」 剣を地盤へ突き刺してこれを耐えたものの やはり息を切らし、応急処置は行うが 側の壁へ身体を預け瞳を閉じてしまった... 「しっかりして、『キョウ』!!キョウ!」 意識を取り戻したそこにあったのは、 柔らかな肌を持つ『勇二』の顔だった 「...あたしは...そうだ、月乃は 無事だった?...。」 立ち上がった彼女はよろめきながらも 周囲を見渡し彼を見つけ安心したように 再び場へ崩れ落ちた...。 「しゃ〜ないなぁ〜無茶だって!! ってか、出血しすぎだよ...。 『洋子』の輸血が無かったら死んでたよ?!」 『光助』が京香を抱き起こし運んで ベットヘゆっくり戻した 「...くっ...すまないな...。 ...あの男の力...思ったよりも強力で.... あたしの中では少しだけの傷だったんだが...。」 「ってか、『トモ』達も気付いたのは さっきなんだよ、気絶しててさ...みんな、だから 僕が“能力”から解除されて 下に来たらこの有様だろ? せやから、今日はどのみち休む事にしたんよ。」 『貴弘』の説明で釈然とはしないものの 休みは必要だと思い、彼女は承諾し 「oh,でりぃしゃぁっす!!」 「えへへ、ボク...1人でいる事が 長いから...料理好きなんだよぉ〜!」 栄養補給の為、出された料理を口にした...。 「....それでおめおめと逃げ返って来たのかぃ? 朴の顔をアドルフ...キミまで 潰してくれるのカナ?」 [ぐっ...返す言葉も御座いません...ですが、 この『遡りし始祖鳥』【ジャバ・ウィング】... ただ、それだけは帰還致しません...。 奴らは能力を有しておりました、そして ...罠を仕掛けておきました...。] 「なる程、それで....あの子も始末されたのか フフッ...面白い、ではまだ 生かしておいてあげるよ...但し、次の失敗は 朴とて許さないよ?」 傷ついた羽根を広げつつ、男は遂に 一行の様子を伝えてしまう、ニヤリと 浮かべた人物の笑みは見えないものの 口元まで覆うそれすらも揺らし、ひややかな 口調でそう言い放った...。 『7月11日(木)』 第一〇八三話 『あの部隊』(7.11.木) 「...キミに朴の部隊...。 『隠密暗殺部隊』【アスク・リヴェンジャー】を 指揮させる...彼らの魂も、『ルドルフ』キミと 同じく『幻残』【シャドウ】...。 わざと奴らに倒させておいた、フフッ わかっているよね、罪人達の心は恩方を 除いて癒してくれはしないのだから...。」 [御心のままに....。 (しかし、この子供...どこまで本気だ?)] かつでの出来事を覚えているだろうか? 『バラキ』【犬鬼】『ユイガ』【猿鬼】『ダイス』【雉鬼】と 呼ばれる3強がいた暗殺部隊を... 「朴達がいる....この 『永遠の氷河期』【エターナル・アイス・エイジ】へ 絶対に近付けさせるな...それが、キミの役目だ。」 かつて『異界の闇覇者』を守るべきモノとして 存在していた『幻魔』であった、しかし [...問題ありません...。 特に...闇の中へ落ちた者を利用し... 処理を致しましょう...。] それは違っていたのだ本来彼らは口元まで 覆い隠した人物が実験として用意していた シャドウのプロトタイプ(旧式の意。)だったのだ...。 意外と家庭的な『真』の料理に 舌づつみを打ちながら一同は 先の敵とこれからについて話し合う 「...確か...幻残...っとか...。 しかも、彼は...歴史上の人物達の悪意... ...当然の事だろう、今までを考えればな?...。」 「なるほどね、私も聞いた事があったが...。 現実世界の人間の悪意が幻魔を産み出し体現させた ならば...もっと、強大な悪意をもった それ自体を具現化したのか...。」 『礼奈』は何かをまだ隠している様だった 「あはっ、でも...歴史の人物って それってお化けなのぉ〜(脂汗)」 「なら、私達が一番効果的な技を持っているわね?」 「そうとも限らないわね、『春化』も 現に取り込まれていたし、私もね。」 絶えず真夜中がオーストラリアを包み込み これが異界との置換と皆が思い知らされていた...。 「...ぼくがどうこうの問題も 勿論あるけど....不安なんだよね、只漠然と..。」 不意に漏らした『洋子』は夜風へ身を晒す 「Because,それでも...。 先に進むしかないわぁ〜ん...例え、それが Despairだとしても...。」 それにつき合う『ルクレツァ』は笑みをこぼし 彼女の肩へ手を置くと階下へ誘った...。 『7月12日(金)』 第一〇八四話 『キミノトナリ・真』(7.12.金) 「おぃ...おい、聞いているか? この肉体を幽体へと繋いで...。 話し掛けている...ククッ...残念だ...。 この手でキサマを握り潰せないのがなぁっっ!!」 ひとしきりの晩餐の後、床へ付いた 『月乃』は真暗闇の夢の中で 黒髪の同じ顔を持つ青年と再会する 「くっ....貴様わぁあぁぁっ!!! 僕から抜け出た...何か!!」 初めは曖昧だった、しかし次第に はっきりと感覚を持って夢の中へ彼は存在していた 「何か、っとは...心外だな? 我が肉体の共鳴はキサマも感じているんだろう ...まさか、我らを追い掛けて 来るとは思いもよらなかった...ククッ...。 絶望しただろう、この有様を見て!! はっはっははははは!!!!」 思考をまるっきり読み取られていた 月乃は何も言い返せずに闇の中へ浮かぶ 彼奴を自らの“力”でえぐり取らんとするのだがーーーー …その瞬間!!!… 『ガヴァァァァッッッッッ!!!!』 「はぁはぁはぁはぁ....はぁはぁはぁ....。 ゆっ...夢、いや....現実か...。」 興奮しきったまま目を見開き飛び起きて 結局、夢から醒めてしまっていた.... 「どうしたんだ? うなされてたよ....鎮静剤でも打つか?」 交代で寝ずの番を続けていた『光助』は さっき『貴弘』と替わったばかりで 突然、物音がしたので慌てて部屋に来た所を 起き上がった彼を目撃したのだと言う 「すまない....夢で...あいつに ...僕の悪意に出会ってしまってね...。」 話しを聴きながら医者としての 知識もある光助は鎮静剤を月乃の細い腕へ 打ち込み、この後話で何かを確信した様な 鋭い目付きで窓の外を覗いていた... 「抑制された自分が切り放された....。 そんなとこだろうと思うよ、心配するなってば! オレっちらが付いてるかんな!!」 不意に元気付ける言葉を放ち、暫く 彼らの会話は続いていた...。 「...世界はもうじき淘汰される...。 ククッ...指をくわえて見ているがいい... この我々が...世界を構築する様を、な!!」 男がいる地は、彼が存在する土地から けして離れてはいなかった... [わすを忘れんでくだされやぁ〜、ほっほぉ〜。] この最後の接触が決定的となって 男の巨城を目指し、一同は本当の 最終目的へ向かう事となる!!! まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |