『7月30日(金)』 第九話 『キャラバン』(7.30.金) オアシスを離れてから10分後。 「ぷは〜〜っこの世界じゃ水って 超貴重なんじゃない?」 『勇二』は、そう言ってさっき湖から 『ハウリング』が持っていた 空き瓶を借りて、それにくんで 取っておいてあった水を一気に 飲み干した。 「くすっ、この世界が全て砂漠地帯で 出来ているんじゃないから〜それは 無いよっタマタマ勇二の送られた この場所が...って運が悪いとしか 言えないかも...。」 ハウリングは、にが笑いをしながら そう言っていたのでボクは、 「ん〜別に運が無くもないよっ ハウリングに会えたし。」 そう言ってまだ街に着かないのかな って事を思った。 「…そっか、有り難う。 あっもう見えたよ!!この砂漠 地帯で一番大きい街『キャラバン』!! ここなら勇二の友達もいるかも しれないよ!!」 ボクは、ハウリングの微妙な反応が 凄く気になったんだケド... それよりも街にやっと着いた!! これでやっと休める〜!! って思ったらお腹も空いて いたらしく『ぐぅ〜〜っ』って 喜んだ拍子に鳴ってしまった... 「あはっ食べ物ちゃ〜〜んと 用意するからねっ!」 ...はぁ〜こりゃ〜きゃら的にボクって もうダメだな...何もこんな時に… 油断するんじゃ無かったよ〜 恥ずかしい...。 それから少し歩くとボク達の 目の前に大きな門が現れた。 「これは?」 「対『幻魔』用の防護壁っん〜 街を一様〜守っているんじゃ ないかな〜?」 ハウリングは、そう言うと門に向かって 「おいらだ、開けてくれっ!!」 叫ぶ、すると.... 『ギィィィーーーッッ!!』 ハウリングを関知したように 自然に門が開いた。 「さっ街の中に入ろう勇二!!」 戸惑うボクの手を取るとハウリングは、 安心してって顔して、門の中に ボクを招き入れた。 中は…凄いやっ!まるでアラビヤンナイト の世界の中にある街みたい!! 「どぅ?勇二キャラバンは? ランプの精霊とかが出て きちゃいそうな感じでしょ? さっ案内するから行こう!!」 ハウリングは、そう言うと 街の色々な所を案内してくれて そこの食べ物をいっぱいご馳走して くれたんだっもち、一緒に 食べたりもしたんだよ。 んで、そろそろ夜が近いらしく 暗くなって来た頃、急に ハウリングが何かの店の前で 立ち止まった。 「んっと今度は、あれ食べようよっ勇二! この街にしかない『星の水アメ』」 「なぁにそれ〜?ただの水アメ じゃないの?」 ボクがそう聞くと、ハウリングが さっさとそれを何かお金みたいな 金貨を渡して二つ買って来て 「まぁ食べてみれば解るって!ほぃ。」 ボクに一つを手渡すともう自分の分の その水アメを嘗め始めていたので、 んじゃ、ボクも早速、嘗めてみた... 「あぐっ…ーーッん!!」 すると、口に入れた瞬間 どろっと、した水アメがこんぺいとう の様なサイズに分裂して星の形に なった...んでこれでそれでお終まい かと思って、そのサイズのアメを また嘗め続けると、何と 次々と味が変わって行ったんだ!! 「美味しくて面白〜いっ 凄いやこれ!!」 ボクは、そう叫んで子供 みたいにはしゃいでいた。 『7月31日(土)』 第十話 『来襲』(7.31.土) 『星の水アメ』を食べてはしゃぎ喜ぶ ボクを笑みをこぼしながら見ている 『ハウリング』が不意に肩に手を回して来た 「あのさっ…『勇二』...おいらはーー」 そしてボクに何か大事な事を言おうと したその瞬間!! 『ドギャギャァァァーーンン!!』 それを遮るように地響きが 『キャラバン』の街、全体を襲った!! 「なっ!?これはっっっ!?恐いよぉ ハウリングぅ〜!!」 ボクが、そう叫んでハウリングに 抱きつくと 「勇二…どうやらさっきの仲間を 殺られたお礼参りをしに来たみたいだ ...街には、あの『門』があるからまだ 侵入して来ないだろけど...このままじゃ 時間の問題だね...って事でっ君は、 此処にいてね〜っおいらは、外で 『幻魔』を止めるから!!」 そう言ってボクを建物の中に 避難させて、ボクが止めるのも聞かずに さっさと幻魔と呼ばれるさっきの 怪物の様な奴が待つ外に飛び出して 行ってしまった!! 「ハウリ〜〜〜ングぅぅっっ!!」 ボクは、思わずそう叫んでいた... 何故かこのままハウリングは、もう ボクの下に帰って来ないような 気がしたから…すると 横から誰かボクに 「...ハウリングじゃ...この砂漠地帯を 支配するあの幻魔『冥界の蟻地獄』 【ユグラジルド】には勝てない... 君は、彼を助けたいのかい?」 そう言ってきた。 もちろんボクはっ!! 「当たり前だよ!!それに勝てない なんて何で君に解るのさ!!!」 叫び、その誰かを睨んだ勇二は 完全に興奮して怒っていた。 「じゃあ自分の『能力』を使って ハウリングを助けなさい!!」 勇二に向かいそう言い放った者は、 顔にまとっていた白いヌノを めくり取り顔を見せた。 そこにいたのは、褐色の肌をした 勇二よりも年上らしい大人の 顔つきをして、背の高く すらっとした真紅の瞳を持つ女性だった。 「ボクが能力で???...そうだ あの時の力があれば!!」 ボクは、とにかくハウリングの側に 行きたいと思った...でも今ここから 外に出ても...何故か間に合わない気が する...どうすれば...いぃんだよぉ〜!! ボクがそうやって悩んでいると その女のヒトが 「悩む事などないわ...君が強く 願えば想いは叶う...君達の能力は 心に比例して成長し強くなるのだから。」 そう言っていた...解ったよっ!! あの時ボクは....、そうだ!!! ボクが心でハウリングの事を 想いある呪文を唱え目を閉じた...。 そして再び 目を開けると、いつの間にかボクの 目の前には、今まさに幻魔の歯牙に 掛けられようとしていたハウリングを 発見した!! 「殺らせるかぁぁあぁーーっっ!!」 ボクは、そう叫ぶとさっきの ...あの感じを思い出していた。 まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |