『10月1日(火)』 第一一六五話 『束の間の現実』(10.1.火) 「ひゃほぉ〜〜〜〜〜〜ぉおお!!! 『ノエル』ううっっっ!! ....ヲタクじゃぁ妾は倒せない、どんなに それが強い意志であっても、強い“力”の前には ソレは屈服するしかないのよぉ〜〜!!!!」 あらゆる悪意の存在、『裏月乃』【リバース・ツキノ】 それを守護する5人の通称 『マスター・オブ・ナンバー’ズ』【死真神】が根城とした 南極の地、別名『永遠の氷河期』【エターナル・アイス・エイジ】へ 先に乗り込んで行ったルクレツァ及び数名の 『スキルマスター』【特殊能力者】達は 各々、仇敵と出会いを果たしていた...だが 「くっっっあぁあっっっっっ!!!? I think so,でもね、今の貴方は 狂気に見入られた存在じゃない!!」 その中でも彼女は『リップ・ストローク』【口無しの御間】と 呼ばれる場で死闘を繰り広げる、も 「『光闇の仮面』【イクス・チェンジ・マカベラス】! これは、全ての光と闇を交換し...片方を 封印し内部の面を引き出すのよぉ〜ん? 妾が狂気と見えるのは...自分の光を引き出したからよぉおおお もう直ぐ、妾は妾を完全に失う、けどねぇ... あんたを殺したら...きっとまた、妾は そこにイル....サヨナラ。」 圧倒的な“能力”とこの力を備えた 占い師の様な格好の『直只』の前で ルクレツァはまるで遊ばれ、更に 解き放たれたソレの餌食とならんといしていた!! 「...be true,この刃では きっと直...貴方には、勝てないかも知れない ...力の真価を使ったところで、この傷では もうまともな一撃を撃てるかも妖しいわ...。 けど、差し違えてもKill You.... 貴方をブチ殺すわぁ〜ん!!!!!」 しかし、何かを吹っ切ったのか 彼女から迷いが消えた、かつて仲間や 自分が操られていた悲劇を繰り返さない為 最後の一滴までも力を振り絞り この一撃に全てを込め解き放つ!!! 「.........〜〜〜〜っっっふふ〜ん 言ぅ事きかない、お人形さん...。 首もいで、足もいで、殺しちゃえ〜。」 幼いたどたどしい言葉遣いで 狂気を持った瞳で襲いかかる直只へ 「やっぱり...Get backとくべきだったわ ....この“核色”達....。 (そう...もうMy powerでは引き出せない それが解っていたのだから....。 所詮、扱う者は1人で良かったのに、 馬鹿ね...でも、だから....I give to enagy!!!now!!)」 全力を込めた一撃で反撃し このまま相打ち覚悟の斬撃を繰り出さんとするの、だが,,, 『どぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃっっっっっ!!!!!!!』 「『ドロップメント・アンソロジー』【水晶玉の肉欲】ィイイいいい!!!! 『幻残』【シャドウ】を閉じ込めた この意志を持つ水晶が〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 あにゃたぁっっをぉおおお襲うぅうううう!!!」 「.....Dark Power!!!! 『シャドウ・オン-ザ-・シェイド』!!」 光の面をとなるソレを解放した 男の無垢なる部分もこれを併せたかのごとく 必殺撃を撃ち放ちお互いの必殺技は 激突し均衡保ちながら場を破壊しーーーーー 「うっっっきゃぁぁぁっっっっっっ!!?!! ぼっ...暴走している....この力は Chaosのーーーーーっっくあぁっっっっ!!」 『どきゅあぁぁぁぁぁあっぁぁぁっっっっ!!!!』 「うふっ...くすすすすっっっすぅう!! 今度はね...足首をねじきるの... きゃははは...ママ...ママ...わたしを... 捨てないで...ままぁぁっっっ!!!!」 やがて、大崩壊の後、1人が立ち上がる!!!! 「.......。(動かない...。)」 建物自体は崩壊すらせず、内壁が 崩れ落ちて内部は破壊されていた... 『がららららぁっっっっっっ...。』 壁面が砕けた箇所からは 肉が覗け、まるで何かの体内の機構を 思わせた....そして 「うふっ...うふふふふっっ.... 今度は何して遊ぶぅ? ....くすくすくす...砂のお城創ろうか?あははは!」 最後に立ち上がったのは....あの男だった...。 『10月2日(水)』 第一一六六話 『最後のママ』(10.2.水) 同時破壊撃の結果、それらは相殺され 両者は弾け飛ぶ、しかし 「まさか...Damageも殆ど... 無いなんて....Unbelievable, そう...そうだったの.....貴方は... “残魔”を......くっ...。」 『ルクレツァ』はこの反動で もう動くことすら自由に出来ず 占い師を模した衣服を纏う 男性はまったくもってほぼ、無傷のまま 立ち上がる....そう 「うふふっ....どうしたの? もっと遊ぼうよぉ〜...ママがまだ 帰って来なくて良いって... だから、わたし...時間を潰さないとぉ〜 今...戻っても、わたし、独りになってしまうでしょ? 相手して...遊んでぇ〜。」 決定的な勝敗は既に出ていたのだ、随分前からーーーー 『ずるっっずるりずるるるっっ!!!』 「...人はヒトと引かれ合う... では、himと出会ったのは....そう ....そうなの...じゃあ、勝てないわねぇ...。 何処かでDespairするmindが ...あった....の、か....。」 最初の遭遇から、異世界での数年の 月日が経っていた、それが始まりだった 元々彼の何かに牽かれていたのだから... 「うふふっ....あんよが....痛いわぁ... 痛いの痛いの...ううっっあぁぁっぁっっ!?!!」 足を引きずりながら自分の下へ 寄って来る彼に...。 「.......複数の自分をChangeさせて いるから....残魔も操れたんでしょうね...。 本当に...病んでいたのは、Your's heartsだった ...それに気付けなかった....負けた... 負けよ.......本当にGoodbye.」 彼女はやがて至る、死を待ち 瞼を閉じた、別に辛くは無かった 感覚は暴走し五月蝿いくらいに 命の鼓動が聴こえた.... 「ママぁっぁっまぁぁっぁああああぁあままぁっっ!! くすっ....くすすっ.... お人形さんを埋めてね....くすくすっ... 新しい、お人形さんを創るの... なんで?何で??置いていかないで!!」 『ぴちゃぴちゃちゃちゃちゃ....!!!!』 確かに傷は殆ど無かった、だが『直只』とて 完全な防御が出来ていたわけでは なく、時間は必要だったものの ルクレツァの攻撃は届き彼へダメージを与えていたのだ!! 「....一矢報いた...だけでも.... 光栄........ですゎ〜...ん?」 やがて、滴る血液が滞り 池を創り始めた時、覆いかぶさるかの様に 彼はヌッ!っと姿を現す...。 「いけない...子ねぇ... ママが...お仕置きしてあげなくちゃ...。 ほら...舌を出してみなさい? ...またタバコで焦がしてあげる...。 だって味覚を感じない舌なんか 有っても無くても一緒でしょ?」 正気の沙汰ではなかった、もう 直只自身の見た悪意の全てが内部で再現され 色々な過去の人格が暴走し 最後は、母親で止まった 「....最後に...カレーパン...食べたかったわ...。」 そして、何時の間にか手にしていた 魔術様であろうナイフを振り上げ勢い良く それを少女へと向けて振り下ろす!!!! 『10月3日(木)』 第一一六七話 『らしくないじゃないか?』(10.3.木) 「そう....なるほど.... 彼は...心と身体に障害を背負って...。」 『ルクレツァ』のこの言葉すら 遮って狂気に駆られた男は ナイフを振り下ろし止めを下さんとするの、だがーーー …その瞬間!!!!… 「おぃ...らしくないじゃないか? あんた...そんなに、諦め早かったか...??? ぼくとの殺合(しあい)では、最後の最後まで 化かしてくれたじゃないか?? アレは、幻だったのか?....“シェルブリット”。」 『ダキュアァァァッァァァッッッッン!!!!』 何処かで聴いた様な誰かの 声に併せて発射された弾丸が 『直只』の左右の腕を一撃で貫き この衝撃で彼はナイフを床下へ落とす!! 「くっぎゃぁぁぁぁぁあっぁっっっ!?!! ままっっ....あぁっぁっっ....くっぁあっ.... どう言う事ですか...妾が...出ている頃には 全てが終わって...はぁはぁはぁ...!!!」 この一撃で退けぞりやがて頭を抱えて 発狂した後、彼は元の直只へと舞い戻る...。 「....そのvoiceは.... 『洋子』...何故? ....何故、貴方がココに??」 瞼を閉じたままだったが 彼女は少女へ質問した、当然 「はぁ?何馬鹿な事聞いてんだよ!! ....あんたと、ぼくは.... その、仲間だろ! ...仲間を助けるのに理由がいるのかっちゅーの!」 洋子は、応える...仲間の為だ、っと! なんとなく胸に熱いものを 覚えルクレツァは笑みをこぼした、しかし 「...そう、そうなの.... 妾の施しが気に入らない? ...肉欲に生きるべき人々が狩りを止めたから ......欲求が虐待に走る事や戦争を産む... そんな世界を壊してあげようとしているのに...。 そう、そんなに気に入らないの....なら おたくらが消えればいい...永遠に!!」 紫色の紅を赤く染めながら立ち上がった彼は 呟くと血塗れの指先を鳴らす!!! 『パチィィッッッッッッッィン!!!!』 「なっ...何をした!?! この男女ぁぁっっっ!! 逆鉄の“ハイブリッットぉおおっっ”!!!」 洋子の弾丸は再び出現した複数の水晶玉によって 弾かれた、そしてニヤリと笑う彼の口から これより恐るべき宴の始まりを耳にする...。 『10月4日(金)』 第一一六八話 『本当にGoodbye』(10.4.金) 「おたくらさ....緊張感って、足りなくない? 駄目だねぇ....妾は思ったの...。 どうせだったら、全てを解放しちゃおうとね... これは狂乱の宴よ...下の人形達に封じていた “残魔”達を全て解放したわぁ〜ん! そして、野放しにしたの...うふふっ この意味解るかしらぁ〜ん?」 指を鳴らし立ち上がった彼の 周囲には12の玉が群がって出現する... 「...貴方は本当はRealが恐くて 逃げていたんじゃない? ...そんな事しても...どうにもならないのに...。」 『ルクレツァ』は血を流しながら 哀れみを向けた...。 「どっ...どう言う事よ!?! 何...何なの?あんたらだけで 話し進めないでよ!!」 自分だけが会話へついて行けず 最終的には逆切れで幕を閉じた『洋子』には 「Sorry洋子....。 簡単には説明出来ないのだけど、この Bad Boyが『幻残』の産みの親だったのよぉ〜ん。」 少女が簡易な説明を語った... 「どうなると思う? 世界中が...悪意に覆われるわ...。 妾を倒さない限り、ね!!」 その間にも、今直ぐでも 解放されてしまった悪意は狂気を秘めて 世界へ飛び散らんとしていた!! 「世界へ...まさか...あんた.... 『幻魔』達だけでも 大変だって言う、この時期に... 幻残まで...放つ気ナノ?!」 驚愕の洋子、そして扉は放たれる!!! まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |