『12月13日(金)』 第一二三八話 『天使と悪魔の折り重なる日-巣喰うモノ-』(12.13.金) 『上原 勇二』と『安大 光助』は 執事たる『ユング・フロイト』【精神の王】を 中心地の建物で犠牲を出しながらも 撃破し『三浦 洋子』『雹ノ 京香』 『月乃 宗久』『雪ノ城 春化』 『水倉 幹』『レビン・ネス』 『井原 知也』らも各々、各建物で 『裏月乃』【リバース・ツキノ】を軸に守護する 5人の最強の『スキルマスター』【特殊能力者】 『マスター・オブ・ナンバー’ズ』【死真神】達と 対決しこれを勝利する事で、2人が進む 中心部の地へ訪れんとしていたの、だが 「さぁって、と...僕らも 早く行かないと...やばいな。」 南極大陸、『永遠の氷河期』【エターナル・アイス・エイジ】の主格たる ソコへとそう簡単には辿り着けるワケでは無い らしく、とある仲間は何らかの意図を感じながらも 出口を見果てぬ黒く滑(ぬめ)りけの有る 通路を走り続けていた、この間 「『幻残』【シャドウ】...それだけじゃないわ 『幻魔』でさえ....EARTHに 解放を許してしまったわぁ〜ん、けど やっぱり、諦められないわよねぇ?」 ……それと平行し行動していた者達の 「地獄からの生還、そんな具合だろう? さぁ、時間は無い...。 傷はもう無いハズだからな...立ち上がって 再び、戦ってもらうぞ?」 「あはは、厳しいねぇ〜(恐) ってかさ、ボクらもいよいよインフレ(価値破壊の意。)の ゾンビに近いよねぇ〜(汗)」 「そうだね...けど、これが それの最後だと思うから...。」 もう一つの死闘がこれより始まる……!! 「But,みなさんソレにしても 良く、あの群れの中を突き抜けて来たわねぇ〜ん?」 『海驢 貴弘』は先行して、この 永遠の氷河期と唄われた地へ訪れた現状の3人は 何等かの妨害を受けて危機的状況でいる事を 予期していたかのごとく引き寄せられるかの様に 『浜村 礼奈』と『月影 真』の居る あの塔へ向かうと天使を呼び出し 絶命寸前の彼らを呼び覚ます、っと 「いや、歩きでここまで 来たわけじゃないんだよ...。 中に通路みたいのがあったんでね?」 「蜘蛛の巣のような具合で 張り巡らされているんだ...。 彼らもあの数の怨念には到底立ち向かえない それを危惧していたんだろうと思う。」 「まっ、ボクらのスキルなら問題なんか 無かったけどね、それでも 時間が掛かり過ぎるんだよねぇ〜(笑)」 次いであのマント姿の人物の行動を横目にし 抜け道を探り出し直通で『ルクレツァ・S・ノエル』が 存在する塔を移動していた、勿論そこで 何等かの“力”が働いたのは言うまでも無いのだが 「Ohーッッそんな抜け道が... って、洋子もそこを行ったんだと思うわぁ〜ん? それじゃあ、こちらも 追い掛けましょうか!」 今、それを解明している間も無ければ 既に一刻を争う事態であるも重なり うやむやとなった、だがしかし運命とは ヒロへ再び大事な何かとの 巡り合わせと、別れを与える為 彼に役目を授けたのかも知れない... 「....芳しくないな? ククッ...それでも良い...この我を 引き上げようとしているのなら...!!」 「安心して下さい...御方が手を 下さずとも...既に、 路頭に迷った豚2匹すらも ここへ来る事も出来ない...。」 入り込んだ通路で4人はこの秘密を眼にする...。 「...ヌメヌメしてますわぁ〜ん。」 「きもぃ....何か、生きてるみたいだねぇ〜? てか、さっきと変わってない?!」 「ちっ...キミみたいに 油っこくなっている...。 (...まさか....本当に...呼び出し切っていたのか?)」 当初3人が訪れた時の通路は薄明かりで 地盤はしっかりとしたアスファルトの様だった、しかし 「これは...。 (デブ特有の腹みたいだ....。)」 現状はまったく変化し...柔らかな、そう まるで肉の上を歩み進んでいるかのごとく 感覚で足元を味わっていた、そして [ひゃっはははははははっうううぅ!! アンタらぁっっ間抜けだねぇ〜!] …その時!!… 『どぐるるるるっっっぅ!!!!!』 何処からともなく、奇怪な笑い声と これと呼応した胎動が響き渡り一同を襲う!!! 『12月14日(土)』 第一二三九話 『天使と悪魔の折り重なる日-微笑-』(12.14.土) 「ってか、さり気なくボクの悪口を 今、言ったでしょ!!」 「...さぁ?何の事だ? それよりも....この声は...。」 「最悪ですわねぇ〜ん... 待ち伏せしてらしたのね?」 震動が治まった後、肉壁の空間より 透明な透き通った身体を持ち 内部で何かが小さく蠢く 『真』程度の大きさの人間体を持つ どう見ても敵であろうモノが姿を現す 「あの時、僕を奴が 素通りさせたのは..この為か?」 [さぁ〜吾(われ)は命令を 承(うけたわま)っただけだ死ね? クヒヒ.........害虫駆除せよってさ。] 自分達、一行の行く手を阻むのが 目的であろうと『貴弘』は察知し 他の3人へ、走りながらこう告げるとーーーー 「...あのさぁ、3人共... 一応病み上がりを戦わせるのはまずいからね...? ここは、僕に任せてーーーーーーッッ 皆が待つ、先へ行くんだ!!」 …次の瞬間!!… 『シャルルルルルッッッッッッッッ!!!!』 [ほぉ......自己犠牲の精神ですか? 面白い、だがね....吾がそう簡単には通しまーーー] 真紅の槍を持ち出し目の前の敵へと攻撃を 単体で仕掛ける!!! 「おおっっぃ?!! 待ってって、ボクらはもう、平気ーーーー」 『ぐぃっっっっっ!!!!』 「だからキミは駄目なタイプなんだよ? ....キミみたいのは、奴みたいな敵に 捕まって盾にされなねないから、ね!! 『ノエル』!Run go a way !!!!」 「understand,おっけぁぇぇっっぃ!!! ヘィ!!ヒロォ!後、任せたわよぉ〜ん!!!!」 彼女は少年が躊躇した瞬間、襟首を 持ち上げて重力を支配しながら彼を 軽く運びルクレツァへ走る様に指示し後ーーーー 「任せておきな? .....つーか、本当ッ助かったよ...。 奴の足場を固定しておいてくれて、な!!」 『ドズゥウウウウウウゥゥッッン!!!!』 [ニィ!?!足が動かない!!] 「『G・F』【グラビティ・フィールド】...。 時間稼ぎ、感謝する...また後で、だ?」 ヒロが敵のオトリとなって 攻撃を仕掛ける前、既に“能力”で 敵の足を、身動きを封じていた!! 「かンっっっ壁に....ーーーー 入ったっっっぞ!?!!うぁぁあっぁぁっっ!!!」 やがて暗闇の中へ3人の姿が消え去ったーーーー ……この瞬間!!!!…… 『ばちゅぅっっっっっっっっっっっっっっぅん!!!』 [おぃおぃ、知らない? ほら、エイリアンとかさ、見た事ない??? うふふっ....残念でしたぁ〜〜〜〜。] 突き刺さったトコロテンのごときゼリー状の頭部が 突然!!弾け飛び散乱しヒロを襲う、そして 「うっっ....ぅわぁぁっぁぁぁっ!?!! かっ身体が溶ける!?!」 そうこれこそは、強力な酸を秘めた体液だった!!!! [『ハングリィ・グローリィ』【巣喰うモノ】 吾の名前は、そう言うもんだ。 覚えておけよぉーーーーナァッァアア? ひゃははははは、まぁもう聞いてねぇかも 知れないけどさぁ〜、先に行ったあいつら... ぷぷっ結局、あの方のいる建物には一生 辿り着けやしないよ....。 何故なら、此処は吾の体内だからな〜!!] 微笑を浮かべながら自分の体液を浴びて ドロドロなまで溶け掛かっている ヒロの姿を見下ろし『幻魔』はそう言い放った...。 『12月15日(日)』 第一二四〇話 『天使と悪魔の折り重なる日-腐敗と拡散-』(12.15.日) 「ぐっっ...あぁぁっ!?! ....何だと?!...此処がお前のナカだと?!」 もがき苦しみながら『貴弘』は 精一杯声を張り上げて叫ぶ [うひゃひゃひゃひゃ〜!!! そうだよ〜シツコイねぇ〜。 実は、ここの土地の建物は全て吾なのさ! だからーーーーこんな事も出来るノサァッ!!] 『グズグズグズグズグズグズッッッ!!!!』 すると、自身が居る限り先行した者達は皆 永久に中心地へ辿り着くことは出来ない!! っとニヤニヤと笑みを浮かべながら 『幻魔』は声と共に、とある器官たる触手を動かしーーーー 「ぐっっっあぁぁっぁあっぁッッ?!! これは....馬鹿な....肉が...腐る!?」 ヒロを肉のソレで包み込み締め上げてしまう!!! 「えっ....今、なんて?」 不意に『真』は声を上げる 「....ヒロでは奴には勝てない、そう 私は言った...事実をな?」 彼女の眼をマヂマヂと見つめた末 お決まりの文句を言わんとしていたが 「Excuse?どう言う事ですのぉ〜ん?」 それを『ルクレツァ』へ取られ あんぐり口を開けたまま暫く 2人の話しに耳を傾けた 「奴は此処、それ自体なの...。」 「What!?」 少女から余裕が消えた、それもその筈 「多分...最強の幻魔だろう...。 規模もその秘めた“力”も!!」 彼が合い対しているソレは自分も関わってしまった 悪意であったから...。 「ぐっっ....な...溶けて..いるんじゃ ない...のか...? ....肉がぐずぐずに腐って落ちた...僕の... 右腕が...たった今!!」 溶解と言うよりも何故か腐敗していた [吾の身体の液は... 生きたモノの体内で...蝕みと溶解を 促進させる...つまり腐るんだよぉ〜!!] つまりは、強度の酸性とーーーーー 「このまま...はまずい.....。 (....力をこのまま入れられ続けるのはマズイ!! 僕自体が....弾け飛ぶ!)」 腐敗を敵の体液が秘めていると言う事となる!! 『12月16日(月)』 第一二四一話 『天使と悪魔の折り重なる日-天門-』(12.16.月) [死ぬなんて、生温いことで 修まるわけないの、解るよな? ぐぁっっははははは!!!] 『ミチィッッミチチチチッッ!!!!』 徐々に加えられて行く圧力で 『貴弘』の残った四肢は 悲鳴を上げてハチ切れんとしていた...。 「...ちぃっ...あかんなぁ.... 僕もまだまだやったわ...。」 だがしかし、ヒロは余裕の笑みを 『ハングリィ・グローリィ』【巣喰うモノ】へ向け [はぁ?頭でも溶けたかな!!きゃはは!] ……次の瞬間!!!…… {水の“力”が体内の不純物を浄化したる。} 『どきゅぁぁぁぁっぁあっっっん!!!!!』 天井より神々しい閃光と共に 「かはは、遅かったやないか... 出待ちはあかんよ?キミぃ〜!!」 天の門を開き四大天使を光臨させ 体内を浄化しつつ脱出して退ける!! まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |