『1月5日(日)』 第一二六一話 『最終決戦=Re-Born=』(1.5.日) 『裏月乃』【リバース・ツキノ】は言う 此処は“聖母の間”なのだ、っと あの造園は自らが作り替える世界を 模した“創造の間”なのだ、っと... 「そうか...。 『ハングリィ・グローリィ』【巣喰うモノ】の 絶対空間に身を解けこませていたのだな? 『直只』...大儀であった!!」 『上原 勇二』『安大 光助』は マントを羽織う男と対決し少年は 一時的にだが意識を失う、その間 「駄目だ!?この距離からはーーーー (僕は...死ぬのか?)」 『水倉 幹』の“力”で転送され 『雹ノ 京香』『月乃 宗久』『雪ノ城 春化』 『三浦 洋子』『レビン・ネス』『井原 知也』達は 一気に彼奴をセン滅させんと飛びかかるのだがしかし 「『G・F』【グラビティ・フィールド】...。 さぁ、2人共...各々の敵を!!」 5人の最強の『スキルマスター』【特殊能力者】集団 倒された筈の『マスター・オブ・ナンバー’ズ』【死真神】が 突然!!出現し無防備な6人へと 超攻撃を繰り出さんとする、しかしーーー ……その瞬間!!…… 「あはっ、ボクら忘れてるでしょ? まったく、心外だよね!!」 「オッッフコーーッッスッッ!」 『どぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃっっっ!!!』 「....妾の相手...まだしたりないのかしらぁ〜ん? 何度やっても....結果は同じよ!?」 「あ”ぁ〜ビチ糞撒き散らした 汚物のデブかよ? ...てめえごときがおれを抑えられっかよぉ〜!!!」 同じく通路を辿り南極大陸、『永遠の氷河期』【エターナル・アイス・エイジ】の 中枢核へ飛び出した『浜村 礼奈』 『月影 真』『ルクレツァ・S・ノエル』が これを防ぎ各々が宿敵と相対する!!! 「お姉さん.....。 大人しく、出来なかったんですか? 朴に殺されて、それで幸せになれるとでも 思っていますか。」 「....ごめんね...坊や? 私は、もう時間が無い...。 彼を....『甲斐』を止める時間が!!」 『がきゃぁぁぁぁぁぁッッッン!!!!』 「坊や?ですか?... 朴には『豪 夢也』【ごう ゆうや】っと言う 名前があります...。 そして、朴の心が具現化した武器... 『ツイン・ランサー』もね!!」 3人の場は重力で足枷を受けているものの これを振り切り彼奴を取り囲むがごとく 円陣を組み個々へ襲いかかる 「フッ....生きていたか...。 いや、予定調和だな...。 お前らにそこは任せよう... そして、俺は目障りなモノを排除する!!」 それを横目に男は叫ぶと 大剣を振り上げ唾液を垂れながして 咳き込む勇二へトドメを刺さんとするの、だが 『ダカカカカッカカカッッッ!!!』 「てめぇに勇二は殺らせねーってばよ!! 絶剣の木立2刀流!『回転剣舞』!!!」 これを『獣化』した光助が 間一髪で防ぎ難を逃れる... 「どうでも良い...。 今更、キミの名前なんぞ聞いたところで 再生した怪人の様なモノがーーーー 私に勝てるものか!! 『G・S』【グラビティ・ソード】!」 『ずかかかかかかかっっっっ!!!!!』 重力を剣とした刀法は凄まじく 再び具象化した巨大なブーメランは 粉々に砕け散り破損する!!!! 「水晶も...かなりガタが 来ているけど...。 実力差で埋めてあげるわぁ〜ん?」 「....哀れね...。 Youはあそこで、もう....負けている!!」 「あ”〜かっかかかか!! 釣ってやるぜぇ〜てめえの魂をよぉ〜!」 「『マジック・イーター』【魔喰の軟球】! あのね、無駄なんだよね〜 こいつ....“能力”も喰べるよぉ〜(笑)」 そして、3対3の決着がつかんとしていた この頃、月乃は自分の悪意と三度目の対面を果たす...。 『1月6日(月)』 第一二六二話 『最終決戦=月、陰(かげ)る=』(1.6.月) 「ばっ...馬鹿な!?! 朴の心が負けた???」 「一度でも敗北してしまったモノに...。 折れぬ傷がないわけないだろう?」 『ぎゅあぁぁぁっぁっっっっ!!!』 「ボクの悪意が具現化したーーーーー 『マジック・イーター』【魔喰の軟球】は シブトイぞぉ〜!!!」 「あ”ぁ”っっっ!?! 馬鹿野郎....なっ...何故だぁっっ!? 何故、おれが....2度も?!」 『豪』の刃が粉々になって砕け散る横で 同じく『良本』の釣竿が『真』のそれを受け 破壊され弾け飛ぶ!! 「人は成長するんだよ...。 キミはそれを止めて依存したのだろう? 他者に夢をすがった、それが敗因だ!」 「くっ....『地獄囁の追跡者』【ストーキング・ウィップス・トゥ-ヘル】! 粒子となったかけらよ!! 切り刻め!!!」 破損したブーメランは“能力”を受けて 追跡し『礼奈』を穿たんとするの、だがーーーー ……次の瞬間!!!…… 『ドグシャァァァァッァッッ!!!!』 「『G・F』【グラビティ・フィールド】 ...諦めなさい...キミは、脆い...。 浮力の深淵、『アビス・クラッシャー』!!」 破片は重力で縛られ行動不可能へ、更には 重力がまったく真逆へと働き 少年の身体は物凄い勢いで天井部位に 引き上げられ全身を強く打ちつけられてしまう!!! 「....逃げずに...まだのこのこ 這いずり回っていたとはな? ....証拠にもなく....能力を有したから どうだと言うのだ...。 それでオレが消せるか?」 『裏月乃』【リバース・ツキノ】は 奇襲で他の仲間が一瞬行動をためらった この瞬間を狙って『月乃』へ歩み寄る... 「それは...こっちの台詞だ...! 貴様は何も解っていない!! 今は1対1...これなら確実に貴様を消せる!!!」 右手を突き出し力の放出を備える 彼に対し彼奴はまったもって 余裕を持ち自ら彼の目の前へ姿を現した 「...くっ...イケない!!..。 月乃!駄目だ.... ...『土の核色』...。」 対時する月乃のそれを見て 直感が訴えていた、何かがまずい!っと 「霊術式ーーーー」 「古術陰術ーーーーーー」 2人が技を繰り出さんとした... ……この時!!!!…… 『ずぶしゃぁぁぁぁあっぁっぁぁっっ!!!』 既に運命は決定されていた...。 「ごふぁっ.....あっ.....?」 「心臓をえぐり出してやった....。 喜べ、オレがこれを貪り喰う事で 漸く...カスではあるが、お前は オレの一部となる...!!」 『ジュポポポポポポポポッッッッ!!!!!』 月乃がまったく呆気に取られて 立ち尽くす、そこはもう血溜まりが出来ていた そして彼奴はゆっくり今、貫いた 胸の穴を通して片腕を月乃の鷲掴んだ 心臓ごと引き抜いた....!! 『1月7日(火)』 第一二六三話 『最終決戦=時勢改編=』(1.7.火) 「ーーーッッきゃぁぁぁっっっ!!! (参ノか....た....!!)」 「式......そんな... あっけなく.....嘘...だろ???」 少年と少女の嘆きが全てを物語る 「急くな...。 何れ、貴様ら...人間達は全て 我が成すまま...屍となる!!」 血みどろの腕が引き抜かれると『月乃』は 「げべっふぁっ....?!! あっ...熱い.....あ”??? え?!ぐぅっっ...ふぁっ..!」 『びちゃちゃちゃちゃちゃちゃっっっ!!!!』 そう得体の知れない擬音を放ち 膝まずくかの様な姿勢で場へ崩れ落ちた 「.....ははっ....ハハハハハハハッッッ!!! 即死だな...どうする事も出来んだろう? 当然だ、これは必然なのだからな!!」 掴み出した鼓動する心臓を ひとナメし彼奴は賛美の表情を浮かべる... 「もう....闇に踊らされる事は... 無いでしょう....だからこそ、youは 『闇の核色』が両断しますわぁ〜ん!!」 「ヒトがある限り... その裏は存在するのよぉ〜ん? 再び闇に染まるが良い!わぁ〜ん!!」 それは皮肉にも皆の前で巻き起こった惨劇だった...。 「『ハルカ』?...どうしたの!? ハルカ返事を!! ....アレは....月乃が倒れている???」 状況の掴めない『幹』は 精一杯叫ぶが、もう声が届く事は無い 「そんな...そんな、呆気も何も ...ないじゃないか!! 『B・S』【ブラッディ・ソール】! 奴から月乃を引き離せ!!!」 「遅い...遅せぇなぁ? .....もう死んだんだ、諦めろ。」 『レビン』がそう言う前に 自ら彼奴は一歩後ろへ足を引く 「臓物の代用なんて...ぼくが いくらでもしてやる!!死ぬな!」 状況を飲み込むまで『洋子』は それが現実だと認められずにいたが 少年の叫び声でハッと我を取り戻す... 「終わった、か...。 どうだ?お前ももう、諦めろ?」 「くっ....うっっあぁぁっっ!!」 不適な笑みをこぼし男もそう言い放つ 場は絶望が支配していた...!! 「キミらの覚悟はそんなもんだったんでしたっけ?」 だがしかし、誰もが我が目を疑い 絶望に打ち震えんとしていたーーーーーー ………その時!!!!……… 『リゴ〜ン!!リゴ〜ン!!!リゴ〜ン!!!!』 「....これは.... そうか....フフッ....これで 我が布陣は完全となった...!!」 更なる追い打ちをかけんがごとく 刻を支配せしパジャマ姿の青年が その姿をベルの音と共に現す!!! 『1月8日(水)』 第一二六四話 『最終決戦=月乃、再び=』(1.8.水) 「ここに来て.... ...時間を支配する者...だと!!...。」 驚愕した『京香』は思わず 声を漏らした... 「オレの勝利か確固たる ものとなったな...。 『真夜』...時を飛ばせ!!」 善戦し今では最強の者共とすらも 同等と戦えるだろう、しかし あまりにもタイミングが悪い!! 「....えぇ、そうしたいのですが...。 キミらの回答を聞きましょう...それからでも けして遅くはない。」 すると青年は静かに そう言い残し返答を待った 「退けぇぇっっ!!」 「喚いても...何も変わらん... そして退くのはお前だ。」 暫く、静寂が流れた後...口を開くまで...。 「…馬鹿を言うな!!…。 ここであたし達が諦めるワケがないだろう... いや、諦められるモノかぁっッ!!!...。」 『ボォ〜〜ン!ボォ〜ン!!ボォ〜〜ン!!!!』 「『運命を左右する針先』【タイム・アカウント・リヴァティー】 そうだ....その声が聞きたかった...。」 …その時!!だった… 「...馬鹿な..貴様...何を!?!」 キョウの頬を伝い流れ落ちた涙と共に 枕の中へ仕込まれていた時計が とある時刻を指し示し、鐘を打つ!!! ……そして…… まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |