『1月17日(金)』 第一二七三話 『最終決戦=黄昏の窓-その終わり-=』(1.17.金) 「戻ることにしたの...。 どっちみち、このままって言うワケには いかないから...。 家は料理人の家系でね? 受け継ぐのが嫌で、高校から黙って 抜け出して、でも生きる道見つけたから! ....もう戻る!!」 『直只』は夜空を見ながら そう皆に、いや自分へ言い聞かせる様に 口を開いた、俺はこの時『夢也』の 心配をしていた...俺がいなくなるのは良い だけど直只は...けれど、もう 「うん、朴も...。 学校に行くよ!!! ...皆に甘えていて教えて貰って解ったんだ! 道は自分で切り開かなきゃいけない時も あるんだって!」 何処か俺達は変わっていた! 「あ”ぁ〜おれらが何かあったら 守ってやるよ?なぁっ!?『真夜』!!」 「キミは自分の成績の問題を どうにかすべきだ...。 留年するぞ? ...ふっ...離れていたって心は一つ... けふにもちゃんと居場所があって良かった。」 5人で...俺達は誓った 「あぁ、俺達は... またきっと出会える、これは運命じゃなくて ...きっと必然だ!!」 「あ”ぁ〜、かかかかっ!! その言葉、忘れんなよ? ...さて、おれも真面目に卒業ッスかな!」 「朴、皆から教えて貰った事ーーー 絶っっ対ぃ忘れないからネッ!!」 「妾の事...。 たまにで良いから、思い出してね? ...それじゃ、次の再会に誓って! 行くわ...あるべき世界に!!」 「キミらと居る時だけが 本当のけふだった...。 ありがとう、サヨナラは言わないよ? ...また、ここで...何処かで会おう!!」 再びまた5人でこの場で、いや どこでも良い、再会するんだ!!って... 数時間過ぎて、俺は車の助手席に居た... そして、数年後...東京の大学へ進学した俺を 再び優しく包んでくれる女と出会う...。 「...崩壊は開始した!! 世界は...これから、新たな創造を迎える! ....“聖母の間”からの特等席で 諸君らは造形の“創造の間”で起きている 変化を眼に出来るんだ...。 この上ない至福だろう?」 『裏月乃』【リバース・ツキノ】の言葉が 一部の仲間の心を貫く 『ハングリィ・グローリィ』【巣喰うモノ】が 消え去っても中心地だけは存在し 『選ばれし異界の闇を打ち砕く覇者達』は 全員『永遠の氷河期』【エターナル・アイス・エイジ】で 合流を果たすのだがしかし、集合を終えた 『上原 勇二』『安大 光助』は マントを羽織り両手で持つ大剣を構えた 敵と対決しこの間に『水倉 幹』の力で転送され 『雹ノ 京香』『月乃 宗久』『雪ノ城 春化』 『三浦 洋子』『レビン・ネス』『井原 知也』達は 彼奴へ、守っていた5人の最強の『スキルマスター』【特殊能力者】集団 『マスター・オブ・ナンバー’ズ』【死真神】の 残骸を『月影 真』『ルクレツァ・S・ノエル』『浜村 礼奈』らに 退けて貰いながら攻撃を加えんとするが 世界の崩壊を直視した者共の士気が低下した事で 押していた勢いも衰え、弱ってしまう... 「人間とは脆いモノだな...。 脆弱だから、傷つく... そんな感情を持つから、足枷となる!! そんな豚を庇ったところで無駄なのだ!」 『ざきゃぁぁぁぁあぁぁっっっん!!!!』 とうとう、光助の二刃は砕かれ 攻撃の手段は奪われてしまう... 「てめぇの様な...奴には 一生解らねぇっよ!!! ...誰かを守りたいって事を捨てたてめぇにはな!」 「ふっ...俺は..あの方を 守護してしているのだ...。 お前と同じようにな?」 戦意喪失してしまった仲間達を置いても 立ち向かう者もいるのだが 彼奴も男もまったくこれを 避け去ってしまう...。 あの4人と再会したのは.... 俺が絶望に打ちひしがれている時だった... 「何故だ?!俺が何をした!!? 神様とやらがいるのなら...。」 それは、世界に有って無かったモノ...。 『1月18日(土)』 第一二七四話 『最終決戦=終わる世界=』(1.18.土) 「...あたしの“力”を... どうやって掻き消した?...。」 「答える必要は無いなぁ...。 終われ...世界の果てでーーーー」 『どきゅあぁぁぁぁっっっっっん!!!』 「馬鹿言ってんじゃねーよ..? ...ぼくらが終わらなきゃ... 世界はまだ生きている!!」 『京香』の大技を片手で受け止めたのか? まったく無効とし掻き消してしまった 彼奴は半壊していた一同を見て 叫ぶ、しかし『洋子』の弾丸が 眉間へと向け放たれ自分がいればまだ 何も終わっていない事を誇示した...の、だがしかし 「ーーーッ認めないのか? 『未曾有の果てなき練獄』【アンハード・オブ・ディアスター】...。 オレの前では『スキル』なんぞ無力だ!!」 『キュアァァァァッッッッッ!!!!』 「うっ!?きゃぁぁぁぁっっ!!? (跳弾したの?!...ぼく右の肩が打ち抜かれる...!!)」 眉間手前で弾丸は消失し逆に それが反射するかのごとく 少女へと向かって繰り出され右肩を貫く!!! 「...勝てない... 私の霊力が悲鳴をあげてる... 彼は...私の手に終える相手じゃない...。」 『春化』が手放した『霊聖坤』が 真下へ落ちて霊気を失い転がり落ちた 「...うぉおおっっっ!!! 装纏術連武“師走”『絶対連打』【アバーティア・ノヴァ】!!」 「....無駄だ、自分の心が 既に折れているモノの拳など... 我が前には届かない!!」 放たれた拳は湾曲し自らを穿つ 『知也』の視線の先には 画面へ映し出された未曾有の危機が 世界を覆い人々が逃げ惑う姿が 克明に照らし出されていた... 「『S・W』【サークル・ワーキュリィイイイー】!!! .....ハルカ、あんたの坤! 借りるわよ...はぁぁっ!!!」 『キュチュゥウウウウウッッッッン!!!!!』 「ふんっ...片腕を弾き飛ばしたか...? だが、それが今ーーーーー 何処にあるか解るか???」 『ばちゅあぁぁぁっっっっ!!!』 「ぐっ!?!...馬鹿な... 背後から....私を?!」 自らの全身を囲み移動させた『幹』は 転げ落ちたハルカの武器を拾い上げ 二刀流で挑み、まず先制して彼奴の 左腕を“力”で切除する、がーーーー 「『B・S』【ブラッデイ・ソール】! トモをProtectするんだぁっ!!」 失ったハズの左腕で遠距離から 彼奴は彼女の背部を手刀で打ちつけ 床下へ叩き落としてしまう...。 「げふぁっ....オレが.... いや....無理だ.....解る...解ってしまう... 圧倒的すぎる....オレじゃあ... 勝てない...。」 B・Sの鎧に抱えられながら トモは自ら敗北を認め纏っていた 気の鎧が砕け散らせる... 「馬鹿な...キミらは ....くっ....なっ...。 (...身体がまだ完全に回復していないのか?)」 圧倒的なまでの彼奴の力の前に ほぼ『選ばれし者』達は敗北してしまう まるで現在の世界の終わりの様に...。 『1月19日(日)』 第一二七五話 『最終決戦=惑星受胎=』(1.19.日) 「...風よ...あたしに“力”を!!...。 (“核色”がなくても...剣技の 速度をあげる事ぐらいは可能なハズ...。 ...見極める...敵の“能力”を!...。)」 『ズバシュアアァッァァァッッッッ!!!』 自滅覚悟で突進し攻撃を繰り出す『京香』は その中でどうにか彼奴の秘密を暴かんとする、が 「...お前の精神力はなかなかのモノだ... しかし、オレの力を探ろうと 言うのだろう? ...魅せてやる、しかしお前では破れないな、残念ながら。」 高速の剣技も全て軽くいなされ それどころか彼奴へ掠りもしない.... 「“ジェンダー・マルティプレイヤー”!!! あんたが見えざる結界に守られているなら ...ぼくがコレで破ってやるよ? 無から有を有を無に還すこの最強の短剣で!!」 右肩の傷を庇いながら立ち上がった少女は 援護で一閃を繰り出す、だがしかし 『パキャァァァァァァァッッッッン!!!!』 「このオルガンを破壊する事が ...目的だったのかな?」 彼奴を通り抜け背後のパイプオルガンを 粉砕し、まったく効果示さなかった...。 「...フィールド系の能力じゃないのか?...。 (...おかしい、何故?...。 『洋子』のアレは見えないモノでも物質化も 可能なハズ...と言う事は...。 あとは簡単だ....この男の力はーーー)」 『だきゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっん!!!』 「What!?...キョウのSwordが! 折れた....折られたですってぇ〜ん!!!」 彼女は彼奴の力の秘密を解いたらしい、だが …次の瞬間!!!… 「くっ....『はるかぁぁっっ』!!! アンタがそこから一番近い!! 私とアンタの坤を投げるから!走って!!!!」 『どちゅあぁぁぁぁぁぁっ!!!』 「良くやった...。 ...そう、お前は良く頑張ったよ? ぷっ...ハハハハハ!!哀れなくらいに、な?!」 『幹』の叫び声も空しく 宙を舞った刃の破片が彼奴の手で 体制を崩したキョウの胸に打ち込まれてしまう!!! 「うっ...うぁわぁあぁっ!! きょぉおおおっっ!?!」 『真』の絶叫が場を包み 絶望に満ちた雰囲気が周囲を立ち込める 「...惑星ごと....。 世界は受胎する...。 この場の様にな、新世界の扉は開き 惑星もそれを受け入れた!」 成す術無く倒れたキョウを見つめる その少女の瞳は死んでいた...。 『1月20日(月)』 第一二七六話 『最終決戦=生きて=』(1.20.月) 「...うっ....っぁああっっっ!! 『春化』...はるかぁぁっっ! 何で、アンタが諦めてんのよ!? 武器を拾いなさい!!! ....はるかぁっっっ!!!!!」 膝から崩れ落ちた親友を掴み上げ 叫ぶ『幹』の声は少女へ 届いてない、絶望した心が全てを閉ざしているから... 「『tomo』...一緒に 仕掛けるぜ...おぃ!?聞いているのか!」 『月乃』は何かに呑まれた様に 動けなかった...。 「ミス『洋子』!『キョウ』を頼みますわぁ〜ん... 注意は...こちらに『闇の核色』!!」 『ルクレツァ』は自らがおとりと なって彼奴の注意を引かんとするが 『どがががががががががっっっ!!!』 「...どうした? こんなモノなのか...?!」 走り出した瞬間、同時で2人は 見えざる力で弾かれてしまう!! 「...くっ....うっ.... 逃げろ.....逃げるんだ!!...。 ....生きて...今は....。 (...あたし達じゃ....こいつの“力”は...。)」 身体を引きずりながら立ち上がった 京香は悲痛な声でそう叫ぶと 砕けた剣を握り締め再び彼奴と対時する...。 まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |