『1月12日(水)』 第一七二話 『その頃、異世界ーシャイニング・ソルトー』(1.12.水) 『海岸地帯西』へ向かう 『ハウリング』『京香』『智明』 『知也』は、東地帯の統治者 『ディアナ』から貰った船で 大海原へと漕ぎ出す....が、その途中クラゲ型の 全ての物理攻撃を無効とする身体を持つ 『幻魔』に遭遇し、ハウリングを 捕らえられ、それを助けようとしていた 智明、トモにも今、危機が訪れようとしていた!! 「.....!!!(右手が熱い!?)」 「....こんな所で死ぬんか!?! くっ!?...って、なんやそれ?トモ!?」 だが、クラゲの触手が二人を押し潰そうと 襲いかかった、その瞬間!!! 思わず前に腕を出していたトモの 右手にはめていた武器『レイヴ・ソルト』が 神々しい光を放ち、透明な触手による 攻撃を受け止め、尚かつーーー [ぎゅげぇぇっ!?] 『キュィィィンッッッ!!!!』 「...光がオレの拳へ集まってくる... 収束されてゆく...この“力”なら!!! イケる!!!喰らえェェッッ!!!!」 触手からクラゲの内部へ光を注ぎ、 その膨大な光を耐え切れなくなった身体はーーー [うぎょひゅあひゃう!?!?!!] 『ぼしゅぅぅぉぉっっ!!!!』 「なっ...なんちゅう攻撃や.... 属に言う、フォアグラごろしやな...。」 勿論、内部爆発を起こし、歪みに沈む!!! 「光の属性増幅機能....っか.... 『龍墜撃』の凄い奴ってかな?」 「って...おぃ!!トモ!!!このままじゃ ハウリングはやばいんや!!! 早く助けな!!!」 「これが歪みに沈む....っ!?!?! なっ!?ハウリング....!?!」 初めてその目で歪みに沈んでゆく 幻魔の姿を見て、興味深く思うトモへ直ぐに 智明の叫び声が横から響く...何故ならば... 「...おいらのカラダが消える!?!」 透明な触手に捕まれていたままだった ハウリングが『勇二』と同じように 幻魔と共に歪みに沈んで... 「間に合わんかった....ちぃっっ!!! こんな時に....これからやろって 時やのに....!!!」 「...元の世界へ戻った...のか? あのクラゲの幻魔...ごと....。」 やがてその場から姿を跡形もなく 消してしまった、から...だった... そして、呆然とデッキでたたずむ二人の 下へ、いてもたってもいられずに 飛び出して来たキョウが一足遅く 現れるのだった....。 「そう...いつまでもくよくよしていても しょうがないよ....元の世界へ還った ところで...変わりはしない....あたし達が 倒して来た奴らが....いるんだから....。」 ハウリングが事故で元の世界へ 還って行った事を聞かされた キョウは、甲板で静かに二人にそう呟くと 更に...既に新たなる地が近いことを 指を指し示し伝えた... 「陸地が見えてきた...しょうがないぜ!! 3人で...やるしかない!!!」 「...そうやな...あっちはあっちで... 後始末をつけてもらう事になるんやからな...。」 この世界で敵を倒しても意味を成さず 自分達の世界で決着を付けなければ ならない...しかも、自分達が戦えば それだけ元の世界は危機に見舞われて ゆくのだ...だが、それを理由に 立ち止まるわけにはいかない...彼らには 今、前に進む事しか道が残されて いないのだから... それぞれの決意や 未来を胸に秘めて進む事しか...。 まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |