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『2月25日(金)』 第二一六話 『出来すぎた必然〜魔王光臨祭〜』(2.25.金) 『蔦の塔』【ラズベリー・フォー】にて 狐色の衣を纏う『海岸地帯西』の支配者 『アルフレッド・ライゼンツ』を 『京香』『智明』『知也』『春化』は、 窮地に陥ったものの見事、歪みに沈めた!! 同時に『三橋 麗魅』も失った...が、 悲しむ間もなく...新たなる敵がその場に 姿を現す...それは、かつて仲間であった... 青年『海驢 貴弘』だった... 「...おぃ、智明...今のお前の体じゃ 無理だ!!毒が抜けても....!!!」 「...わぁっとる!!...それでも、... 俺様は、これだけは自分で....ぐっ...!!!」 体力のすり減った身体で貴弘に向かう 智明は手にした斬首刀に脂汗を滲(にじ)ませる... 「...あっははははっっ!!!醜いなぁ〜 それでも、もう一人なのか?」 その姿を見て嘲笑するヒロは、 徐にソファーから槍を手に離れ.... 「智明....彼は、きっと....操られて いるんだ、だからここはあたし達に...ぐっ!? (なっ!?...重い!!!)」 智明の前に立ちはだかる!! 「...キョウ!!...君も毒を受けたんだぜ? だから...そこで静かにしているんだ!!」 「...くっ...あたしは...!!!」 「オレを信じてくれ!!...あいつは、 智明は、オレがなんとかするから!!」 「...解った...。」 キョウは彼に向かい軽く頷くと、 床に座り込んだ... 「...どうしたんだ?智明??? さっきから震えてるじゃないか? 僕とも一度も目線を合わそうともしないし。」 一歩一歩静かに近付いてゆく ヒロを前に何故かそれに併せる様に 後ろへと後退して行く智明... 「...なんでや....なんで...ヒロ!! お前とたたかわなーーーーーっ!?!!」 『ドスッッ!!!!』 「黙れや?ブタがっっ!!!」 一瞬だった...ほんの瞬き1回にも 満たない...その間に、ヒロの手にして 槍が、彼自身最愛の者であった筈の 智明を貫いた!!! 「はぐぁっ!?!!.....ヒロ... ひ...ろ...何で....???」 「お前は、僕のペットとして生涯これから 生きるんや!!!ぎゃははははっっ!!! ...僕を裏切った罰って奴やなぁ? ブタにおりろ(光臨)や!!! 『S・C』【サモン・カオス】!!! 淫乱な蛇の女王『リリス』ッッ!!!」 更に彼の躯を貫いたままヒロは、狂った ように叫び“能力”を発動させる!! 「ぎぇはぁぁっ!?!!....ひっ!? 俺様の身体にナニか入って...うぎゃぁ??!!」 『ぶじゅ!!ぶぎゃぎゃっっ....。』 智明の身体をよりしろにし、呼び出した 魔王の“力”を彼の体内に傷口からじわじわと 埋め込んでゆく...苦しみもがく 彼の様を見て笑みをこぼす貴弘... 「...ふふっ、そうや....これで お前も超越者の仲間入りやなぁ!!!」 「...そんな事は、させない!!!」 「ほぅ、威勢のえぇ、ガキやなっっ!!!」 だが、そこへトモが走り込みそれを 止めさせようとヒロに完全と立ち向かう!! 『2月26日(土)』 第二一七話 『出来すぎた必然〜醜悪〜』(2.26.土) 支配者『海雹の烏賊』【ムリ・ドゥーム】の “毒の墨”の呪いを受けるも、倒した事に より解除されたのだが...全身の生体 エネルギーを毒に吸収されていた為 (例外として『京香』は直ぐに解除されたので 全てを吸収されずに済んでいた...。) 『知也』以外は、ほぼ行動不能になっていた... 「...うぎゃぁぁぁっ!!?!」 そんな中で『海驢 貴弘』の槍に貫かれた 『智明』に、今...魔王の一人が光臨する!! 「...ふん、勢いだけは、えぇ...ようやな? まぁ...馴染むまでには まだ時間がかかるからなぁ..その間 相手をしたるわ!!!」 「くっっっ!!!(『散来撃』を 避けた!?...こぃつ!!)」 手にしていた槍を智明の身体に刺した ままヒロは、その手を直ぐに離し トモの迎撃を軽く身かわす!!! 「...まさか、その槍だけが僕の武器や、 なんて思ってるんや、ないやろな?」 智明から槍を引き抜く前に ヒロを倒す方が早いと判断した トモは、バックステップで後ろへ 下がりなにやら企む彼に向かい攻撃を 再度仕掛ける...が、 「....はぁぁっっっ!!!! (『龍墜撃』ーーーッッ!!)」 「そないな攻撃に見せる必要もないんや ろうけど...サ〜ビスやサービス....。」 …その瞬間!!… 『かひゅっっ!!!』 唐突に真後ろから何かが飛び掛かり 攻撃を放とうとしたトモを襲う!! 「....っっ!?!!」 だが、それは既に異変を関知していた 彼によってギリギリの所でかわされた。 「ちぃっ...僕の血槍から逃れるとは ....意外や...ショック大きわ!!」 その物体は静かにヒロの手に治まるーーー 「...ーーあっ!...それは!?!」 それは、智明が以前ヒロの為に 造り上げた血液の凝縮して出来た 槍だった....!!! 「次は外さへん....覚悟するやな!!!」 笑いながら叫ぶ、ヒロ...それを見て 間合いを取り構えるトモ...選ばれた能力者 二人の死闘が遂に幕を開けた!!! 『2月27日(日)』 第二一八話『出来すぎた必然〜背にしたモノの差〜』(2.27.日) 「『貴弘』...確かヒロだったな...。 そんなに変わってしまうもんなのか? ....オレには理解出来ないが...仲間の命が 掛かっているんだ....全力でお前を倒す!!!」 「ふっ...笑わせるやんけ!? ...僕は元々がこうなんだよ、けっ... 『選ばれし者』御一行様は、ここで リタイヤや...超越者となり僕の僕(しもべ)と なる『智明』を除いてなぁ!!!」 先にヒロが動き、手にした血の槍で 『知也』へ襲いかかる!! 「超越者となる...だと!?!」 『がすっっ!!!』 回避された槍は床に突ら抜き、更に連続の 追撃が繰り出される!!! 「くくくっ!!!そうや!!! お前もこの塔で闘ったやろ!?だが、あぁ いった出来損ないじゃなく!!僕の“力”を 完全に受け入れられる....“幻魔人”を 越えた最強の“能力者”と智明は なるんや...せやから邪魔をさせるワケ には、あかんねん!!!」 「っっっーーーーっっ!!! 勝手な事を言うな!!!!」 光がトモの右腕に収束されて行く...そして、 …次の瞬間!!!… ヒロが攻撃を外した、その隙を突き 古術連武式壱ノ型『滅魔』をーーー 「なぐあぁっ!?!!」 『バギュオオオォォォッッッン!!!』 「【バースト・アライズ】ッッッ!!!!」 撃ち放つっっっ!!!! 「げはっ!?!(この僕がダメージだと!?)」 胸を貫かれる様な痛みと、と共に 何故か懐かしさを覚えるヒロは、 ドス黒い血を体内から吐き出しながら そのまま塔の壁に背面から吹っ飛んで行った!! 『べぎゃっっ!!!』 「はぁはぁはぁ....ふざけるなよ...貴弘...。 智明はお前が居なくなってから... ずっと一人で苦しんでいたんだ....。 だがな、....一人自分がいつまでも悲劇の ヒロイン気取りになってるお前とは まったく違うぜ...!!!」 ヒロに向かい叫ぶトモも身体にも 限界が近付いていた...ふらつく足取りのまま 智明の側に歩み寄ると槍に手を掛け それを引き抜こうとする...が、 「....まってろ、今ーーー!?!」 『びしゃっっ...。』 「...『血化陣』...。」 その時!!突如、瞼を開け放った 智明の能力がトモの右腕を貫いた!!! 「...なっ...何をするんだ!?... 智明、オレだ...ぜっ!?!うゎっ!?」 「...かっかっかっ!!!!覚醒したんやな...。 さて...と、んじゃそのガキを早いとこ 始末して貰をか?」 更にトモに向かい血の迎撃を 放つ智明...そして、それを見て笑うヒロ... 果たして彼は、魔王に 全てを支配されてしまったのか? 『蔦の塔』【ラズベリー・フォー】 最後の闘いが始まる!! 『2月28日(月)』 第二一九話『出来すぎた必然〜目映い光の中で!!〜』(2.28.月) 「ちぃいっっっ!!!」 尋常じゃ無い速さで攻撃を繰り出す 『智明』に翻弄され続け傷ついてゆく 『知也』...回避しようにも最初に受けた 『血化陣』の刃が右腕に突き刺さり それが抜けず、距離が取れない...しかし、 そんな中でも諦めずに反撃を放つ...が、 「...血の障壁....。」 『がきゅおおぉぉっっん!!!』 智明によって創り出された血液の壁が 邪魔をして、それすらも叶わない!! 「やばい...もう目が霞む...。 (これが真の超越者の“力”...か...。)」 「はははっ...!!!...僕の大事な下僕よ... その小僧を八つ裂きにしてまえぇ!!!」 持てる力を全て使い果たしたトモは、 床に静かに崩れる...そして、そこに 魔王に取り込まれた智明が最後の1撃を 放たんとする!!! 「...ふっ...オレもこれで お終まい、か...まぁここまで 生きていた時点で奇跡だったのかもな...。」 オレは、最後を覚悟すると...瞳を 閉じた、何故だか気分はスッキリと していたこれで何もかもが終えられる ...元の世界に還れるんだ...その 想いが強かったからかもしれない... 「....血の呪縛陣...。」 智明の声が聴こえる...そうか、あの 全身を刃で貫き通して殺す技で 締めを決めるのか....妙にゆっくりと 時が流れるもんだな...なるべく苦しまずに 一息で殺ってくれると嬉しいんだが...な... 「....トモ!!!あたしとの約束は どうした!!!任せてあるんだぞ!!!」 えっ!?...この声は『キョウ』... 「目を開けて!!...トモ..... 私の声が聞こえているんでしょ!? ...私は友達をーーー親友を救いたいの!! だから、こんなところで...負けて 元の世界に帰りたくない!!!」 『ハルカ』...気付いたのか?... 「...終まいや...二人ともよぉ〜く 最後を見ておくんやなぁ!!次は、 お前らの番なんやからな!!!」 ダメだよ...駄目なんだ!!...もう 立ち上がる力すらオレにはーーー 『あん時、オレはお前にナニを 教えたんだ?...知也?』 嘘だ!?何で...“マサ兄”の声が!?! 『古術は本来あいつが生み出したもんだ、 だから、心髄はオレには使えない...。 だがな、お前には使えると言ったハズだ。』 それはーーーーー 目を見開くと、そこには無数の血で 出来た刃がオレを取り囲み目の前には、 智明の姿があった...。 「なんや?まだ悪あがきでもするつもりか?」 徐に立ち上がった知也は、腰を 少し落とし右腕を腰へ下げた、更に そこから後ろへ引き、右足を前に 踏み出す... 「...発動...。」 『シュンシュンシュンっっっ!!!』 無数の刃が智明の言葉と共に 彼に降り注ぐ!!!...が、それらが 知也を貫こうとした、 …その瞬間!!!… 「古術連武式弐ノ型『活殺破邪法』... 【デモンズ・キラー】っっっっ!!!!」 『ばぎゅおおおぉぉぉんッッ!!!』 「....!?!!!...ぎゃぁあぁっ!!?!」 右の拳から繰り出された技が 智明へ、血の障壁を打ち破り撃ち出された!!! 「...なっ、なんやて?!!?」 「...約束は守るさ...。」 まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |