『4月16日(日)』 第二六六話 『北の街、其の2』(4.16.日) 「じゃあその“能力”の彼に言われ たんだね?『レィニイ』は自分が死ぬって!」 『竹丸』の言葉に頷くレィニイ... 「でもさぁ〜外れたね、その予言!!」 『洋子』は笑いながらそう言い レィニイの肩を叩く... 「えぇ...そうですね、奇跡としか これは言えません...二人が私を 助けてくれたからでしょう...。」 だが、レィニイはその予言がどうしても 気がかりになっていた...が、 「ねぇ、レィニイ?...もう動けるよね? ...この村にいつまでもいても意味が ないよ...3人でその統治者が住む街へ 行こうよ...。」 竹丸の提案を聞き、それを承諾すると 「そうですね...洋子さんに、この世界の 定義を教えつつ...『ヴァルキ』の街へ... 向かいましょう...か!!」 真実を見極める為に街へ旅立つ事を決意した。 「『死の侵犯』【ラル】...どうだい? 体調は?....キミの『植樹』なら その程度の傷は直ぐに完治すると 思ったのだが...随分と難しいようだね?」 ベットの上で漸く眼を覚ました、先の 闘いで竹丸に追い詰められ後頭部から 右目にかけてを負傷したラルへ 『雪原の雌豹』【レキ】は徐に 声を掛けた [ちぃぃ...あのガキ共ぉおおお!!!] 「ふぅん...それだけ元気があればもう 大丈夫か...私がキミの眼の補強に 生み出した『鋼鉄の瞳』【ギガ・スコープ】 これをはめ込めば...かなりの 戦力アップなると思うが...まぁ、ここに 置いてゆく...ぞ?」 雄叫ぶラルへ淡々とそう言い、 レキは最後にーーー 「それから...仕事だ...ヴァルキに “聖なる炎を灯せ”っと、な?....。」 『偽りの魂』【レイヴィンド】から授かった 使命を伝え部屋を出た... [けっ....俺の事を流石良くあの方は 解っていやがるぜぇ!!!!! ....街なんぞ...関係ねぇ...全て ブッ壊して殺して殺しまくって 喰らってやる...オオォォっっ!!!!!] レキから貰った貴金属の部品を 『ぐじゅっ!!ぼじゅじゅっっっ!!!』 ポッカリと穴の開いた右目に 勢い良くはめ込んだ ラルは、即座に部屋を出てレィヴィンドが たたずむ玉座の存在する“冷徹の氷河”へと 向かって進んで行った...。 「...先読み結果ーーーーー 街人全員死亡ーーーー....むーーー おんなじ、皆誰のも....。」 占い師の様な格好をした 青年は呟き、頭をひねる... 「あの、今、いいですか?」 その最中、一人の顧客が館を訪れた 「んーーー何ですかー?」 「...そのぉ...わたしの未来を 先生に占って頂きたいですが...。」 顔を強ばらせながら青年は占いい...突然!! 「んーーー見えない...やっぱしだーーー。 このままだと皆死んじゃうーーー!!!」 叫び、少し慌てた様子を見せた...すると、 それを聞いた顧客は、顔面蒼白で 表へと出て行ってしまった....。 まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |