『5月24日(水)』 第三〇四話 『キミの番だよ』(5.24.水) …永春の街『ヴァルキ』での最後の 闘いが行われていた!! 『三浦 洋子』『御津 竹丸』が 急ぎ森を走り、街を目指す中で 『上原 勇二』『安大 光助』は 2人組の『幻魔』『魂狐』 【ムツキ】『強欲なトド』【ジニア】と 激闘を繰り広げる...そして決着の時が 今、訪れようとしていた… 「ふぅむ...『エレメント・ファイア』 【青白炎の乱舞】を吸収する....。 つまり要危険人物なんだな....キミは...。 良いだろう....『偽りの魂』 【レイヴィンド】様の名にかけてーーー 本気を出す.....」 『ばじゅおおおおっっっ!!!!』 ムツキの周囲の大気が震える.... 「えっ!?!」 …次の瞬間!!!… [くくっ....まさか、この姿にならねば ならぬとわ...思いもしなかったよ....。 くくっ、初めまして私が仮面に封じ られていた...幻魔...“ゴンギツネ”です。] 彼の被っていた仮面がムツキに 取って変わり....幻魔の姿を露呈する!!! 「けけっ....本気になりやがった...。」 「なんだ!?あのマガマガしい....。 邪気は....???」 気配が一転して殺意に満ちた事で 悪寒を感じる光助へ、ジニアは 「ふっ...あいつはなぁ....。 元々、アレが元で“支柱”...側近に なれなかったのさ.....。」 そう言い放ち自分もその殺意に身を震わせた...。 「きっ....キツネの....ハンター×ハンターの キリコ???」 [キミのレイヴィンド様の炎まで吸収 してしまう、その鞭...危険だなぁ...。 でもね、本当に危険なのはキミが 魔法を扱うって言う点だね....。 早めに芽は潰させて貰うよーーー!!!!] 『じゅぱぱぱぱぱぱぱぱっっ!!!』 ゴンギツネと化したムツキの手にした 『蛇牙鞭』【シャガベン】は、 いつの間にか数が増え、更にその数から 放たれる技は絶対に防ぎようのない 死角から勇二を襲う!!! 「『白金の鞭』【レイジング・ビュート】も “力”を貸してくれたんだ....。 ...ボクはボクを信じる!!...そうじゃなきゃ 魔法は使えないんだ!!! ーーーー『永冷雹輪弾』 【クレセット・サブマージ】っっっ!!!!」 『パキッッッッッッィイイイッッン!!!』 [ふふっ、魔法などで軌道を防ぐ事は 不可能なんだよ!!!!『踊り狂い死ね』 【デス・マォス・ネィカカブ】ッッッ!!!!] 『ズビシャシャシャシャッッッ!!!』 勝負は一瞬で決まった!!! 「...はぁはぁはぁ....やっぱし....。 もぉ限界だった....。」 膝をつき崩れ落ちた勇二....だが、 その目の前にはーーーー [....ばっ...ばかなぁ....この 姿になった....オレが負ける、だと???] 氷塊に腹部を貫かれ、四肢を氷結させ られ身動きを封じられたゴンギツネの 姿があった!!! 『バキャッッッン!!!』 「あっ無理に動くとーーー」 両足と右腕が砕け散り、それと共に 元のムツキの姿へと戻る... 「周囲全てを凍らせ、氷柱の弾丸を 放つ...それが...、くっ....。 まいったな...完全に私の敗北です...。」 だが、倒された筈のムツキの瞳はまだ 死んではいなかった....。 「んっと、もう火...消してあげてよぉ〜。 このままじゃ...街がーーー」 勇二が説得を始めようとした.... その一瞬!!だった 『じゅるるるっっっ!!!』 「ところで、私の“能力”はご存じかな? 『結合-α』【ペプチド】....。 ふふっ、キミには驚かされたがーーー 敵じゃない!!!!」 ムツキは能力を使用し、四肢を完全に 復活させると、立ち上がりそれを見て困惑する 勇二へ、蛇牙鞭を手に迫る!!! 「...ゎゎっっ....なんで....。 そぅぇば鞭の時も....!!!」 「ふふっ、狐時は『分解-β』 【アラニン】...ってのも使えるんだけどね。 じゃあ、さよならーーーー」 『ズキャッッッッッン!!!』 『ドシュルルルッッッ!!!』 だが、勇二へ攻撃が放たれようとした …その瞬間!!!… 銃声が鳴り響くと共に、 弾丸と、ワイヤー状の何かが彼の身体を 貫き引き裂いた!!!! 「大丈夫?...ふぅ、この黒い方なら〜 悪だし攻撃力も比較的あっぷでしょ?」 「『ホーミング・ラブ・チェーン』 【貫く軌跡】....間に合ったようだね。」 少し離れた民家の脇から 洋子、竹丸がその姿を現す!!!! まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |