『Classification !!』6月編!!


↓にお話しは、増えて行きます。

別の日のお話しを見るッスか?




6月9日(金)

第三二〇話 『永い夜〜狂気〜』(6.9.金)

「一人の少年の殺戮???....。
なんやそれ?」
ラフェーラ』の言葉に
反応した『智明』は呟き頭を捻る...
「....街に足を踏み入れた瞬間....私達は
悪寒を感じたのです...特有に
ある種が持つ...狂気...と、でも言うのか...。」
地下街道から姿を現したラフェーラと
周防 卓真』の目の前には
体液を全て奪い取られた住人達の躯が
無数に転がっていた...
「おっ...おぃ...これなんだよ....。
ラフェーラ!!!!これは一体!?!!」
ずるっっぴちゃちゃちゃっっっ...。
「しっ!静かに!!!...タクマ...。
近くに何か居ます....。」
「まさか『幻魔』なのか...?!」
何かをすする音が不意に彼らの聴覚を
刺激し、注目させた....
「らりっほぉ〜...まだまだ残って
いるんじゃないか....この地〜確か
濃霧地帯』の『コロンビア・ホールド
だっけか?...統治者の姿が見えないのが
口惜しいがぁ〜まぁイイさ....。」
手にした自身の身体よりも大きな鎌を
構えた少年は狂気に満ちた笑みを
浮かべ、逃げ惑う者共を斬り裂く...
その後ろには背むし男の様な風貌の醜くい
幻魔と思われるモノが存在し、彼らから
溢れ出す、血液を貪る様に吸収していた!!!

「野郎...養分として吸収してやがる...!!!
許せねぇ....ーーーーーっっっ!!!」
「まて、タクマ....奴は駄目だ....。
俺の直感が叫んでいやがる...奴は
羊野郎なんかの比じゃねぇ....俺らじゃ
多分、歯も立たねぇ...ここは一旦退くんだ...。」
凄惨なその光景を見て思わず飛び出し
止めようとするタクマをラフェーラは、
元の口調に戻り制止した
「なっ...お前がそんな事を言うなんて...。
確かに俺も感じている...奴が放っている
得体の知れないモノを、でも...。
このままほっとけってのかよ?!!」
「...今、より先をみやがれ!!!
...とにかく現状じゃ無理だ、行く...ぞ!?!」
下唇を噛みしめながら納得のいかない
顔をするタクマを無理に連れ、その場から
去ろうとする彼らの動向は既に
ある少女によって発見されていた...
「くすすっ〜ぅ...あはっ、ミキちゃん
..イイのみっけちゃったぁ〜〜〜っっ!!!」
「...いつの間に...この女...!!!」
帝劍坤』【ていけんこん】を手にし
無邪気に微笑むに幹は、彼らに声を
掛けると同時に攻撃を開始した!!!
ドコッッッギャンッッ!!
「なっ!?こいつはラフェーラ....!?!
ちぃっっっぃ『スレイヴ・ブレーカー』!!
+『禁光線』ーーー光のやいばぁ!!!」
三つに連なった棒による上空からの
打撃を瞬時に避けたタクマは、背中から
装着していた武器を取り、組み合わせ
同時に“能力”を発動させ反撃に転じる!!!

コロンビア・ホールド』を
舞台にした新たな闘いはいよいよ本格的に
幕を開けようとしている...今までが
あの『盲目の羊』【シープ・ゴート】との
闘いすら...余興にしか
過ぎぬ事にまだ、誰も気付いてはいなかった...。



6月10日(土)

第三二一話 『永い夜〜不安定〜』(6.10.土)

「あはははっっっ!!!!!
この『幹』ちゃんがそんなものでぇぇっっっ!!
倒せると思ってるのかしらん!!!!」
ズビシッッッィ!!!
「ちぃっっぃっっっ!!!!」
『卓真』の『スレイヴ・ブレイカー』に
“能力”『禁光線』を付加した会心の
迎撃だったの....だが、
「後ろだ!!!タクマ!!!」
「え”?!!」
カヒュッッッン!!!
「遅いのよ、ばぁぁっかぁっっ!!!」
幹には軽く避けられ、しかも不意の
反撃を喰らい窮地に追い込まれる...しかし、
カキュウッッッッン!!!
「“隻眼”を嘗めんなよ?....おぃ、さっさと
起き上がれ!タクマぁっ!!!
別の野郎も気付きやがったようだぜ?」
彼女がとどめをタクマに刺そうとした
…その瞬間!!…
「..ちぃ...無理言うな....でも、
そうするしかないな...ぁ!!!」
彼の瞳が真っ赤に変化し、その直後!!
光線が放たれ、幹の攻撃体制を打ち破った!!

「...んぁ?...なぁ〜にenjoyしてるんだ?
ミッキーーーーずるいぜぇ?!
俺も混ぜてくれよぉ〜!!!」
かしゅっっんかしゅしゅっっ...。
抱えた鎌を引きずりながら『レビン』も
住民達を置いて、徐に姿を現した...
「...クソがっ!!...やばぃぜ?
このアマだけでも手ぇ焼いてんのによぉ!!
ぁんのイカれたガキまで来やがった!!!」
タクマへ横目をやると、逃げる合図を
静かに送る...
「...ったく...どうすんだよ...。
(まじでやばい...逃げるってどうやって!?!)」
そのコンタクトを受け取ったタクマは
じりじりと詰め寄ろうとする
彼らから身を引きながら、決定的な
合図を待った...!!
「....今だ!!!『集眼の朱閃光
【アルティ・バースト】ぉおおっっ!!!」
ばじゅおおおっっっ!!!!
「きゃぁっっっ!?!!」
「なっにぃっ!?!」
物凄い閃光が辺りを包み込み視界を
潰す、たった一瞬だったが、それでも
『ラフェーラ』達がその場から姿を消すには
十分な時間だった....
「...きぃぃっっ!!!!小癪なぁ!!!
ミキちゃんをバカにしてるわ...!!!!」
「Hey! Miki wait !!!,
まだ、時間もあるし...狩にはもって
こいの獲物じゃないか...それに全員
住人達を殺せば奴らが残るだろ?」
逃げ去った彼らを嘲笑いながらレビンは
幹に向かい囁く...。

「はぁはぁはぁ....思わずやっぱ、
地下街道に逃げ込んだケドよ....。
どうすんだよ、これから??」
息を切らせながら不安に押され
声を震わせるタクマ....
「...今は船で待つしかない....。
今度は逃げる事すら叶わないかも...
しれないんだ...奴らが相手なら...。」
圧倒的な“力”の差に成す術なく
逃げるしかなかった事に絶望感を隠せない
ラフェーラ...こうして彼らの追う者と
追われる者の命を賭したゲームが
唐突にも始まった!!!



6月11日(日)

第三二二話 『永い夜〜破綻の幕開け〜』(6.11.日)

「...なるほど...大体は理解出来たよ...。
ようするに...それからその『ミキ』とか
言う奴らから...逃げ回っていたって...
事なんだろ?...。」
大体の事情を飲み込んだ『京香』は、
徐に立ち上がり夜景を眺めた...
「えぇ、そうです....しかし、隠れて
いられたのは、ほんの数日間でした...。
船も彼らの強襲を受け地上同様に壊滅...。
地下街道からも何とか私達は脱出したのですが...。
『タクマ』とはそこでバラバラに...。」
滅入る『ラフェーラ』は、頭を抱え
呟きながら視線を窓の外へと向けた...
「...やばぃやんかッッ!!!....。
あいつらがソレら...『貴弘』みたいな奴らと
接触してたとしたら!?!」
外ではまだ霧雨が降り続いている...
だが、それに構わず『智明』の言葉で
2人は即座に反応する!!!
「...確かに!!....その可能性は
否定出来ない!!!」
「やろ?」
「くっ...行かなきゃ....!!!」
眉間にシワを寄せながらラフェーラは
焦りに満ちた声を上げ立ち上がる...。

春化』がもしかしたら
この地に戻って自分達を捜し、あの宿に存在
しているのでは?っと思い、傷を負いながらも
一心不乱に駆け込んで来たラフェーラから
聞かされたキョウ達は街案内の為に
彼の“力”を借りて彼らを捜索する事に...
その際、手分けして捜すのではなく
敵との遭遇を考慮し、まとまって行動する
事を心がけながら、不意に鳴り響く
鐘の音に、直感で反応し即座に駆けつける!!!
ーーその少し前ーー
「....馬鹿なっ!?!!オレの.....ーーー
レイヴ・ソルト』が打ち砕かれた...
だと!?!!!」
全身を『レビン』の技に斬り刻まれ
足げにされる『知也』はもう闘う
意志すら喪失し、残されていなかった...
「くくっらりほぉ〜!!!!
(ったく、ミッキーはあの女の前だと
不安定になりやがる....。
まぁ、先にしとめてられてLUCK
だったがな...くくっっ!!!!)」
倒れたハルカの血液を飲み力を
強化して行く少年とその鎧は、今までにない
みなぎるナニカを感じて歓喜する!!!

「...わたしは...くっ....なんだ?
この感情は????....。」
武器を持つ手を震わせながら
ミキは自問自答を繰り返し、心に
眠る自我へと呼びかける...私はこのまま
目の前の友が朽ち果ててゆく様を
見ているダケで本当にイイのか?、と...
「...黙っていろ...私は....。
私に邪魔な感情を植え付けるなっぁっっっ!!」
ぶしゅっっっっっ!!!!
突然!!錯乱した幹は横たわる
瀕死の彼女に向けて『帝劍坤』を振り上げ
息の根を止めようとする!!!



6月12日(月)

第三二三話 『永い夜〜黄昏の場所へ〜』(6.12.月)

結局のところ、私は親友一人....目の前の
友達すらも助ける事は出来なかった....
「くはははッッッ!!らりほぉ〜!!!!!
この二人の養分で俺は『月乃』など....ーーー
軽く超えて、最強だと...いや俺一人で
覇者は十分だと理解させてやる!!!」
私から流れる微妙に暖かい血液を横で
すする『幻魔』の飲み音が意外にも
私の意識を取り持ってくれていた...
ずるっっ...ぴちゃちゃっっ!!!
不意に私の耳に悲痛な叫び声が聴こえた...
どうにか瞼を開け横目で覗く...すると、
そこには.....『ミキ』が!?!!
グシャッッッ!!!!
「くっ....きさまぁっっっっ!!!!
この幹ちゃん自身の身体にぃっっっ!!!!
何でしゃしゃり出てくんだよぉおおお!!!」
発狂した様に叫ぶミキの足から
たくさん血が流れていた...それは、きっと
持っていた自分の武器で....でも、どうして???
「みき....。」
私は声にならない声を上げ、彼女の
名前を精一杯に叫んだ....。

「What the mater????
何してるんだっっ!?!!
(まさか...欲望を制御したのか???)」
突然!!ミキは走り出し倒れた『春化』に
襲いかかる、が、しかし
…その瞬間!!!…
武器を手にした片腕が彼女の意志とは
別に動き、自らの右足を叩き付け
斬り裂いてしまう!!!
シュパァッッッン!!!!
「....でも、これが最後の抵抗なんだろ?
あはははっ!!!ミキちゃんは
ミキちゃんのヤリたい通りにするんだ!!
....もぉ、とどめをさぁぁっっっス!!!」
右足の太股付近から鮮血を垂れ流す
ミキは笑いながら次こそは!!っと
武器を構え狙いを定めた....
「『散来撃』ぃいいいっっ!!!」
ばしゅしゅしゅっっっ!!!!
一瞬だった、『レビン』が幹の方へ
一瞬意識を外した、その瞬間を突き
『知也』は少年の足を狙い続けて顔面を
狙った蹴り技を放つ!!!!

ドギャギャギャッッッ!!!
「ぐはっっ!?!!」
唐突な出来事に反応出来ず
一歩、行動が遅れレビンは、まるで
何かに弾かれた様にトモの蹴りを
喰らい腐りかけた木の壁へと
物凄い速さで吹っ飛ばされて、行く!!!
べきゃぁぁっっっっん!!!!
脆くなっていた壁が衝撃で打ち破られ
レビンを地上へと叩き落とした!!!
「ぐっ...はぁはぁはぁは...ぁ....。
ピンチになってからが...本番だろ?」
徐に傷つきながらも立ち上がった
トモは幹と対時しながら静かに、
そう...言い放った!!!



まだまだ続くのですぞッ!!



ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!



先を見るんッスねぇ〜!!