『8月21日(土)』 第三十話 『源素解放』(8.21.土) (祝連続30日目!!(笑)) …あたしは、『雹ノ 京香』だっ!!… こんな所で死んでーーーーーー 「たまるかァーーーッッ!!」 『ズギャギャギャンンッ!!』 『キョウ』が、床に全身を叩き付けられる その瞬間に、そう強く想い 『背徳の蛇』【イズム】を倒し 少女と少年の命を心の底から 助けたいと、自分眠る『力』を 信じて、叫ぶと 突然、イズムの真下の床が盛り上がり そこから無数の子枝が出現し イズムのカラダを一気に貫いた!! 「....木...そうか...。」 キョウは、そう呟くと自分が激突 する筈の血塗れの床を見て、それが 何故か綿の様な柔らかい物質に変わって いた事の意味を一人理解していた [あぎ!?...俺俺俺俺俺俺〜〜〜 うぎぃ!?〜〜〜貫いてる!????] 何が起きたのか解らず混乱しながら 水色の血液を無数の傷跡から 垂れ流しその場を立ち尽くしている イズムは、既にその木木に串刺しに されていて身動きすらとれない。 「さっき...あたしの事を『野郎』 とか言っていたな?蛇君... あたしは、女の子だよ? ソレは、あたしの性別を 間違えた罰の分だ...!!」 キョウは、意地悪そうにそう言うと イズムの目の前に、右足を引きずり 左肩を右手で抑え、少女の血飛沫で 見えなくなった左目を閉じながら 歩み寄り、不意に右手でイズムの さっき少女を喰らった腹を 優しく撫でると 「あの子の血液は、蛇の中に 溜まっている...後は...細胞を 活性化し傷口を蛇の腹中の 『消化し残したカス』で補う..。」 そう呟き、イズムを睨みながら 「...あたしなら出来る!!!」 その手に神経を集中した!! すると.... 『ボシュゥ!!』 イズムの腹を突き抜け少女の カラダがキョウの真下に 流れ出てきた 「....。」 キョウは、その少女の首筋に手を当て 脈を調べる... 「良かった...生きている...。」 少女を自分の横に抱き寄せると 身動きが取れずしかも今の出来事を 垣間見て、臆しているイズムに 突き刺さっている木片を撫で 「今度は、確認したわよ。」 そう呟くと、その木木一本 一本が拡張し、一つにまとまって イズムの全てを引き裂いた!! 『8月22日(日)』 第三十一話 『ここからだから。』(8.22.日) 「それが...この子達の受けた 屈辱や...痛み...そして怒りだ!!」 『京香』は、呻き声を上げながら 歪曲した空間に消滅してゆく 『背徳の蛇』【イズム】に向かい 冷淡な口調でそう言い放つと、 少女のカラダを抱き抱えようとした... だが、『キョウ』自身も重傷を 負っているために思うようにカラダを 動かすことか出来ずにその場に ヘタリ込んでしまった 「あはは....あたし...も意識が やばいなぁ...そうだ...あたしの 『能力』なら!!」 キョウは、流れ落ちてゆく自分の血液 に左手を浸し、右手で自分の 胸を軽く触れる、するとキョウの カラダが一瞬だけ黄金に輝き 『キュィィィーーン!!』 そのまま一気に傷口が塞がり 怪我が完治した!! 「ん〜〜〜っ!!やっぱ健康 って大事だねぇ!!」 キョウは、まだ痛みは少し残るものの ほぼ完治したカラダをまじまじと見つめ 立ち上がると、少女を抱き抱えて 月明かりに照らされている気絶して いる少年の下に歩み寄った 「ん〜っと、このまま二人を 無理に起こすのは可哀相だし..。」 キョウがそうやってこれから どぉしようか考えていると不意に 少年が目を覚まして 「ぅあぁあ!!蛇の怪物めぇ!! キョウおねぇちゃんをーーー!?あれ!?」 そうやって叫んでいた 「あら?気がついたんだね、良かった。」 少年は、取り乱した事を照れると 笑って誤魔化した 「さてっと、この子は、あたしが 抱えてゆくとしてーー、あなたは 歩ける?」 「もぉ大丈夫だよ!!やってくれると 思ってたんだキョウおねぇちゃんなら!! あいつを倒してくれるって!!」 少年は、キョウに手を牽いてもらい 立ち上がると、元気そうにそう 言ってはしゃいだ 「じゃっ!!脱出するよ!!」 『バギャン!!』 キョウは、近くの壁を蹴り破り 外に追ってが来る前に 『砦』から少女を背中に背負い 少年と共に脱出し、近場の茂みに 身を潜めた、そして 部屋にあったタイマツを 持って来ていたキョウは そこから能力を使い砦に放火すると 森林地帯の街『メルティ』の森 にあった『幻魔』アジトを 約束どうり潰した!! 「まだまだ全ては、ここからだから!! 必ず、元の世界へ帰ってみせる!!」 少年を抱き寄せると 月夜に向かいキョウは、叫んだ。 『8月23日(月)』 第三十二話 『メルティ』(8.23.月) 砂漠地帯の街『キャラバン』から 森林地帯の入り口付近にある 街『メルティ』を目指し歩き続けた 『ハウリング』と『勇二』は、 遂に目指していた場所近くに 辿り着くことが出来た 「ねぇ〜、やっと森とか見えて 来たけど...まだ、先長いの? はうりんぐぅ〜???」 勇二は、ハウリングにしがみつくと じゃれ付いた。 「あははっクスぐったいって〜! んっと...この地図だと、.... もぉ直ぐそこみたいだけど... あっーーっ!!!」 ボクは、ハウリングが突然叫び 指を差した先をハウリングの 肩越しに見た、するとそこには 「わぁ〜〜〜っ結構大きい街なんだねぇ〜!」 キャラバンの様な鉄の門の替わりに 木で出来た頑丈そうな扉に 東京ドーム位の周囲を持った街 メルティがあった!! ボクがそうやって騒いでいると 不意にハウリングは、その場で 立ち止まり、腰に両手を当てた、そして 「出て来な...『幻魔』じゃないようだが おいら達の敵なら...倒すよ。」 森の茂みに向かいそう叫んだ 「???誰もいなぃーーあぁ”っ!?」 勇二が、不思議に思い 辺りを見回していると 不意にハウリングが睨みつけていた 茂みから誰かが飛び出して来た 『ガササッ。』 「…待って!!…」 「おっ女の子、人間の!! それに...制服を着ているって事は!! ボク達の世界の仲間だよ!!」 茂みから出てきたのは、制服を来た 女の子二人と普段着の少年一人だった 「仲間???...そぉか、あたし達と 同じようにこの世界に飛ばされた 人間達は、まだいるのね!!」 背が高くて綺麗な女の子は、そう言うと 側にいる二人と共に喜んでいた 「ん〜っこれは、失礼したね〜ごめん まっ、つもる話しもあるだろ〜し ここではなんだから、街で話そうよ。」 ハウリングは、そう言うと 木の扉の前に立つ すると、何故か 自動的にその大きな扉が開いた 『ギギギィ〜〜〜ッッ!!』 「さぁ、中に入ろう!!」 ボク達は、メルティ街の中に 自然と閉じてゆく扉を 背に入って行った。 『8月24日(火)』 第三十三話 『冷酷にその花を摘む者』(8.24.火) 「へぇ〜じゃぁ『キョウ』は、たった 一人でこの街周辺を支配していた 『幻魔』をそいつが住んでいる 場所ごと倒したんだ〜凄ぉ〜い!!」 森林地帯の街『メルティ』に入った 『勇二』『京香』『ハウリング』達は、 中にあった喫茶店の様な店に入って 自己紹介やら今までの経緯を話していた 「そぅ言えば、二人もこの世界に イカズチに撃たれて来たんだよねぇ?」 少年と少女を横目で見ると勇二は そう言ってピンク色の果汁の入った この世界のジュースを一気に飲んだ 「うにゃ、いけるね〜。」 「それがね...二人共この街の子で 元々、この世界の子なんだってー。」 二人は、徐に座っていた木の椅子 から立ち上がるとキョウに 助けて貰ったお礼を再度してから 「キョウおねぇ様っ本当にどーも でした...わたし達は、その元の世界に ゆく事は出来ないでしょうけど...。」 「3人が帰れる様に応援してるから!! んじゃ、お母さん達が心配するから またねっ!!」 そう言って足早に店を出て 両親の下に帰って行った。 二人が去ったアト店では、 これから先どうするかについての 論議が繰り広げられていた (先に言っておくけどね、二人の 名前は、考えてませんでした(笑)) 「でも、ハウリングあたしが此処で 奴を倒したから、もぉ安全に次の 地帯に進めるんじゃあ?」 キョウは冷静に、そうハウリングに意見した 「もきゅきゅ、あっその甘いの下さ〜い!」 「...ダメなんだよね〜っ、おいら達の いた街の偉いヒト『キャラバン』がね 言っていたんだけど...完全に その場所一帯を支配している幻魔を 倒さないと周辺の 幻魔は、無限に涌いて来るって...。」 ハウリングは、きっちりキョウに そう説明すると、横で甘いものを 貪る勇二を見て呆れていた 「あはっ、もぉ一杯さっきの 下さ〜〜い!!」 「…でも、支配している奴って....!?」 『ガシャシャーーーンッ!!!』 キョウが、喋ろうとしたその時 『キュアァァァアアーーーッッ!!』 外から鏡等を叩き割った様な 耳をつんざく様な物音が 響き、その言葉を遮った!! そして、直ぐ様店の外に様子を 見に行った二人がそこで 垣間見たモノは....無数の 『森の蜥蜴』【ラジエター】を連れ 街人の首を幾つも持ち それをお手玉用にして遊んでいる 人間の姿をしているが背中に 翼をつけた凶悪なモノだった...。 まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |