『Classification !!』7月編!!


↓にお話しは、増えて行きます。

別の日のお話しを見るッスか?




7月5日(水)

第三四七話 『感染経路』(7.5.水)

「あはははっっ!!!...ねぇ見てた?
夢の躯』【エタニアル】?」
最果ての白熊』【サイレント・ベアー】は、
お腹を抱えて笑い転げながら声を掛ける
「えぇ、見てーましたが?」
取り敢えず返事を返すエタニアル...
「あの女の子がコンボの要となるのさ!
最下層の番人』【ムシュフルフ】が
倒されたのは痛手だけど〜、それだけの
価値のある結果を残してくれたよ!」
興奮して自分に喋るサイレント・ベアーを
見て、少し引き目に彼は、
「どう言う事なのですか?
...某には、あまり...。」
質問しながら彼らの次の行動を覗く...
「くくっ、それはね〜....。
ひ・み・つっっっさぁ〜!」
「...そっ、そうですか...(汗)」
含み笑いを堪え切れず再び笑い出した
サイレント・ベアーに呆れながら
“絶対零度の灼熱”にて破壊に取り掛かろうと
する様子を見ながらエタニアルは、静かに
「...さっきから某達を監視しているは
....誰ですかなー?」
部屋の隅へと目をやる....。

「一気に砕くぜ!!!.....。
“獣化”to『光のオオカミ
【ライトニング・ウォルフ】!!!!」
バシュッッッッン!!!!
光助』は自らの姿を
獣と化し、更にそこから光を纏い
あの燃え盛る炎の雹壁へと突っ込む!!!
「...ボクも併せる!!!!
...H2結合...
空気中の水素を集束させ、あれを
壊して!!『エア・バースト』!!!」
きゅるるるるっっっっ!!!
更にそれに併せる様に『勇二』は
片手に魔力を増幅させ、絶対零度の灼熱に
存在した一点の亀裂に水素爆発に匹敵する
攻撃魔法を放つ!!!
「...後は勇二、光助達がなんとか....。」
竹丸』は急な身体の痺れを
覚え、ふらつきながら彼らの下へと
歩み寄って行った....
ズギャギャギャギャッッッン!!!
「やったか!?!」
「やった...ボク、自分の意志で魔法を!?!」
強烈な轟音が辺りに響き、氷塊が
とめどなく地上へと降り注いで行く!!...が、
「...こ...れじゃ....街と...。
(なんて狡猾な罠の?!!)」
身動きが取れないにも関わらず
少女は気力を振り絞り目の前の勇二に
何かを告げようとする...
ヴァァッッッッッ!!!
だが、彼は光助が青白い炎に取り込まれた事で
混乱しパニックを引き起こしている為に
ソレを聞く耳を持ち得ていない
「うゎゎゎわゎぁあぁっっっ!?!!」
彼らが破壊したのは雹壁のみで
内側のあの青白い炎を消し去る事が
出来ていなかった、それもその筈、
氷が砕かれ、熱反応を感じた途端に
炎達は復元され攻撃者を死滅されるように
プログラミングされていたのだがら....
これが絶対零度の灼熱...!!!

「ぐっっ!?!
(これは街で見た奴か!?!....。
なるほど、氷が溶ければ炎に還る...
やっかいなモンだ、だがぁっっ!!!)」
青白い炎の集団に身を囲まれた
光助だったが、何故か余裕の表情を浮かべ
ヴァァッッッッ!!!
「キルキルキルぅうううっっっ!!!
キーっっっル・ロ・ワィヤぁっっルっ』!!」
ヴァギュォオオオッッンッッッ!!!
口内から物凄い光の波動を放出し
一気に周囲全ての呪われし炎を掻き消す!!!



7月6日(木)

第三四八話 『一人、また一人…』(7.6.木)

「...や...るぅ...。」
『光のオオカミ』による追撃が飛び散った
偽りの魂』【レイヴィンド】から
生み出された青白い炎を一掃し、これで
先への道を塞いでいた、
“絶対零度の灼熱”を完全に粉砕した!!!
「...ふぅ、取り敢えずこれで
難なく城へと迎える...はず...で...。
(なっ!?...感覚が...失われる?!!)」
少し遠目に姿を現した『竹丸』は一息つきながら
元の姿に戻った光助と『勇二』達へ
声を掛け足を進めて走り寄ろうとする...が、
どさっっっ!!!
「竹丸!?!」
「えっ!?竹丸君???」
その途中で突然!!倒れ込み、身動き一つ
出来なくなってしまう...初めは冗談か、
ドジった、だけだとフンでいた光助も流石に
異常に気付き、駆けつけ、身体を抱き起こす...。

「(嘘だ?...何で痺れは取れたのに???
動けない...まるで、もう身体がないみたいだ。)」
先の闘いで感じていた痺れが酷くなって
いたのは知っていたが、唐突に激しさが増し
まさか、身動きまでは封じられるとは
思っていなかった竹丸は彼の背中に
背負われながら...
「ん?どうした竹丸?...まぁ
気にするなって!直ぐにこんなの
良くなるさ!...。
(『洋子』と症状が瓜二つ...これは。)」
「...まさ...か...???
(コンボ...とかさっきの奴は言っていた...。
ゲル状の『幻魔』との...なら
あいつの目的は!!...それにソレが
もし本当なら...僕が感染しているのも頷ける。)」
そこへと辿り着く....
「ほ...本当にイイの光助一人で
2人もしょわせて?」
担ぎ上げた2人を背負う光助に
勇二はオロオロしながら呟く...
「大ジョブだって!オレっちは
こう見えても結構持久力があるんだ。
それより、寒さ大丈夫なの?勇二は???」
「ぅん、このくらぃ!(本当はダメだけど。)」
絶対零度の灼熱が消失した事により
一本の少し細長い登り道が姿を現し、
さっさとそこを進んで行く勇二達....
だが、光助の不可思議な不安は隠せなかった
急な発病による戦力の激減やまるで
それを狙った様な敵の攻撃...とにかく
先進むしかない!と、踏ん切り前に
足をまた踏み出す。

「へ’、気付かれていたんですか?
『夢の躯』【エタニアル】さん。」
部屋の隅に存在する暗闇の一点から
その姿を現した細身の仮面で顔を
覆った人物はエタニアルに鋭い殺気を
注ぎなら地面へと降り立った....。



7月7日(金)

第三四九話 『死を司りし支柱』(7.7.金)

「『無限の雹気』【ルーズ・ベルト】殿...。
これは何かの調査ですかなー?」
明らかな敵意を感じ警戒する
『夢の躯』【エタニアル】は、その
得体の知れない雰囲気(ふいんき)を纏った
仮面の人物に問う、すると...
「ぃ’え、ぃ’え、わたくしもソレを
見入って居ただけですよ、先にこの場に
存在したのもわたくしですし、何等
問題でも、お在りですかな?」
わざとらしくルーズ・ベルトは受け答えた...
「くすっ...ルーズ・ベルトの実力なら
簡単に“支柱”になれていた筈なのに〜
あんがい並ぶまで遅かったねぇ?」
不適な人物に向け少し挑発するように
『最果ての白熊』【サイレント・ベアー】は
言い放つとニヤリと、笑う...が、
「く’く’く’お子様にはわたくしの
事情が理解する事は不可能だと思いますよ?
本来の実力なら貴方よりわたくしの方が
数段上だと思われますのでね?」
それを上回る挑発を受け、彼は我慢しきれず
ザパァァッッッッン!!!
「なっ!?!サイレント・ベアー殿!?!」
攻撃をルーズ・ベルトへ向けて放ってしまう!!

「“雹冷症”に掛かってしまったら
...普通の対処とは違う別の対処を
施しても駆除が不可能となる...。
『最下層の番人』【ムシュフルフ】を発病
時間に...『零度の零下』【ベティ】を
生け贄に捧げて発動させた“死の病コンボ”...
果たして何人が無事にベアーの歯牙を
避けてこの城へと訪れる事が出来るだろうか...。」
魂狐』【ムツキ】は別の部屋で
彼らの向かって来る様子を伺いながら呟く...
「...このコンボは“情”が薄ければ薄い程
効果を発揮し得ない...私の報告で
彼はこれを発動させた...だが、どうやら
ふぅむ、例外もある様ですね...。」
その頃、仲間内で闘いを初めてしまった
彼らがどうなってしまったのか?
「あははっイイきみ....!?『形成体破壊牙
【オーガニスタ・スプラッシャー】は明らかに
ルーズ・ベルトを捕らえていた筈!?!」
「だがらお子様なんですよ、貴方は。
わたくしの前ではそんな面白みの無い
技を二度と放たないで頂きたいですね。
ふ’ふ’っ、それより良いのですか?
彼らはもう此処に辿り着きますよ?
貴方が任されているのでしょう?」
サイレント・ベアーの悔しがる顔を
仮面の奥で静かに覗きながら
去って行く姿を目で追う....。

「エタニアルさんには見えていたのですか?」
徐に彼が姿を消してから
ルーズ・ベルトは彼に問いかけた
「...某は貴方様の“能力”を知らぬうえー
憶測でしか解らないのですが...。
あの攻撃の瞬間、ルーズ・ベルト殿が
消滅した...と、言えばいのかー?」
少し考えた後、答えを出したエタニアルを見て
「あ’は’は’は’っ、流石...
真面目で実直なエタニアルさんだ。
それは半分当たりで半分外れです、それでわ。」
不気味な笑みを仮面の奥からこぼすと
ルーズ・ベルトは、その場を静かに後にした...。



7月8日(土)

第三五〇話 『眠れる雪の城』(7.8.土)

「見えたぜぃ!!!!」
「これが、この地帯支配者達の...牙城?!
すっごぉ〜〜〜っぃ!!綺麗だね〜
透明なぶる〜っだよぉ!!!」
「....ぐっ...。
(こいつ緊張感のかけらもない...。)」
漸く辿り着いた先に見えたのは
半透明で特殊な青色をか持ち出してそびえ立つ
巨大な...まさに、氷の城だった
「......んっ?....。」
「どうしたの?」
「いや、なんでもないっよぉ!!
さっ!...行こうぜ!!!
(まさか....と、すれば....時間がない!!!)」
不意に身体に違和感を感じた
『光助』だったが、それを隠す様に返事を返し
背中に2人を背負い、凍れる正門を押し開けた。

「ようこそ、我らが『偽りの魂
【レイヴィンド】様の住まう城ぇ〜!
あはっ、僕は“支柱”の『最果ての白熊』
【サイレント・ベアー】だよぉ〜....。
あはっ、何だ〜2人も生き残ってたんだぁ〜
一応、此処でキミも限界かな?」
扉を潜り抜け雪原の中にそびえる城へと
侵入して行った2人を入った先の大広間で
待ち受けていたのは『勇二』位の背の高さで
オーバーオールにTシャツを纏った
愛想の良い少年だった....
「キミ...が支柱?...なの?
...でも、人間じゃ...ボク達の世界の...。」
何か巨大な『幻魔』の様な敵が
現れる!と、予想していた勇二は、
彼を見て少し安堵の息を漏らす...が、
「....一気にっっっーーー....!?!
ぐぁっ!?...おっ...お前...がぁ!!!」
その横でぜひぜひと、息を切らせていた
光助は、背にした2人を床に置き去り
即座に攻撃を仕掛ようとする...しかし、
唐突に身動きが出来なくなり先の『竹丸』の
様にその場に倒れ込んでしまう!!!

「光助...ひっ!?!!...どうして...
ゎぁ...どうしよう...!?!!」
わけが解らずに困惑し、動揺する
勇二を見てクスッ、と含み笑いをした少年は
「...だいじょ〜ぶだよ〜直ぐにキミも〜
そ〜なっちゃうから〜...あはっ、
でもキミは感染してないみたいだから...。
僕が直接、手を下すネッ!」
オロオロする勇二にそう言い放ち
少しづつ近付いてゆく....。



まだまだ続くのですぞッ!!



ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!



先を見るんッスねぇ〜!!


他の項目を見るッスか?

最初に戻ちゃうの?