『Classification !!』最終編!!


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1999年7月22日(木)

最終話 『新しい世界』(2003.3.1.土)

「あ”〜おっ...親父...あんた
生きて...生きていやがったのか?!」
「すまない『良本』...母さん共々...
迷惑かけてしまった....私の父片の
安度家の者の借金を私が情で
背負ってしまったのだ...。
だが、もう漁船に乗る必要もないんだ
ちゃんと支払われた様だからな...
お前...釣りはアレから旨くなったかい?」
「あたりめぇだ....卒業の日に連絡があった時...
おれは嬉しかったんだぜ...親父...
また...釣り...しようや...。」
「あぁ、これからは...家族で漸く
暮らせるな....。
許して...くれて.....うう...有り難う...。」
「あ”ぁ〜おっ...おぃ!?親父...泣いてんのか!?!
しゃぁねぇなぁ...今日はこのまま
ボート借りて釣りでもしようと思ったけど
止めだ、母さんに会いに行こう、きっと喜ぶから。」
頬を伝わる涙が、こぼれ地面へ吸い込まれた
「おぃ、お前...自分を安売りするな。
....そんな事したって寂しさが埋まるわけじゃねぇ...。」
「はっ...どうしようと自分の勝手じゃない...!!」
薬を手にかけていた路地裏でうずくまる少年へ
大柄の青年はタバコをふかしながら、そう呟いた
「いや、お前は...この『近衛』さんと
同じような顔をしてやがるよ...。
.........来るか?」
「妾を...買おぅって事?」
「馬鹿だな..ちげぇよ.....。
寂しさの埋め方を教えてやるのさ?」
ヘルメットを投げ渡された女装した少年は
これを否応無しで受け取り
「...アンタ...絶対、頭おかしいでしょ?」
「さぁ、な?...飛ばすぞ...
掴まれ..あぁ、それからお前の名前教えてくれや。」
これをいやいやながら装着すると
彼の乗るバイクへと跨(またが)り聞かれたので
「ぼっ....妾は...『草島 直只』...
ナオタダ...よ...。」
そう名前を答えた、胸に少しの疼きを感じながら
「そうか、あのな...言えた義理でもないが、人間はよぉ
...お前独りじゃぁ...心は埋まらないものなんだよ。
だから、薬にカッコつけて逃げんなよ?...なッ!」
夜の闇を切り裂いて走るバイクの後ろで
近衛の背中を抱き締めながら直只は
その意味を少しずつ理解せんとしていた...。

どがぁぁっっっっっすっっっ!!!!
「はぁはぁはぁはぁ......
どうだぁっっっっ!こんなもんかよぉおお!!
....これ以上、俺に刃向かうなんらぁ....
お前....ブッ殺すぜぇっっ?!!」
フード付きの衣服を纏う少年の顔面へ
その敵対していた男の子が拳を喰らわせる
「ぐっ....っっ...汚いじゃないか...
1対1の勝負だったハズだ!!」
回りはその敵のグループが取り囲み
多勢に無勢もいい状態で彼は喧嘩を強いられていたのだ
「学校つってもよぉ〜よぅは
権力だってーの!!がははは!!!!
力のねぇもんはそうやって這いつくばって
一生、生きてれば良いんだよぉおっっ!」
教室一つを貸し切って行われる
制裁に似た状況でこれを見守る野次馬の中で
同じく組でありながら
今まで我関せずで通して来た少年の姿もあった
「......。(..へぇ...いるトコには居るもんだ....。)」
「馬鹿な奴だよぉなぁ〜アイツ確か隣のクラスの
豪 夢也』だろ?
...他のイジメられっ子を庇うから、あんな目に
あうんだよ...大人しくしてりゃぁいいのに。」
「そそ....触らぬ神に、なんとやら〜だよなー。」
ほぼリンチの様な状態が続いた後、主犯格は
トドメを刺さんと机の上へ駆け上がり
そこから夢也目掛けて体重を乗せ膝蹴りを
かまそうとする、のだがしかしーーーーーー
………その瞬間!!!!………
ドギャギャギャギャギャギャギャッッッッ!!!!
「てめぇらぁぁっっっっ!!!!
粋じゃねぇにも程があらぁっっっ...!!
このボケカス共!
お前らの眼は節穴か?!
....こいつは、見物してるお前らの為に
戦ってんだろーがよっっ!!!」
素早く飛び出た、眼鏡を掛けた少年の行動が
予想外の結果を産み出す
「うっっ!?うぎゃぁぁぁっっっ!!
おっ俺のひっひいいいっひざ膝ヒザがぁっぁつ!?!」
柔らかいクッションとしての夢也が
押されて消えた事で堅い床下を
思いきり膝で打ちつけてしまったからだ!!
「うっ..うっ......キミは....
輝鋼』...じゃない...か...
どうして.....キミが朴を...?」
「わいは、男だかんな....。
下種な野郎は許せねぇ...そして、夢也
おめーに心打たれたワケだ...さて、どうするね?」
状況は一変した!キラハガネの怒声と
主犯の怪我で周囲はどよめき始め、やがて
「そっ...そうだ!僕らも...戦うよ!!」
「夢也くんはあたし達の為に...
戦ってくれたんだから、私も戦うわ...!!」
場を味方につけた彼らが勝利を果たす!!!

「最近ね...義理のお兄ちゃんなんだけど
その、お兄ちゃんがね...
毎日、嬉しそうなの...再婚した時は、嫌そうな
顔してたけど...今は別人のように明るくって。
多分、こっちで彼女でも出来たみたい!」
「そっか、それは良かったね...。
僕も...貴方がいてくれなかったら...
自分の事を解って貰えずに自殺すらも考えていたよ...。」
そこは都内の病院の中、診察室へ
呼ばれるまでの待合の場で彼と彼女は会話を行う
「良かった...『只満 祐賭』先生には
私もお世話になったから...。
一時期...母が、ね...。」
「そうだったんだ...でも、もう平気なんだろう?
...良かったよ...そうそう、そう言えば
その先生だけどね...どうやら
ここの看護婦さんとお付き合いしているらしいよ?
確か...いつもお付きのヒト...『赤裸々』ーーー」
彼がそう言い終わる寸前に
がちゃっっっっっっ!!!
「『月乃 宗久』さん〜
お入りくださ〜い...つきのーーー」
「ーーーさっ...ん...あっ!
はいっっ!!今、行きまーす!!!
じゃあ...また、後で...ね?『市花』。」
「えぇ、貴方の中の貴方も...
私は好きだから...無理、しないで、ね?」
診察室の扉は開き、そこから妖艶な
露出度の高い女性が姿を見せて月乃を呼んだので
慌てて彼は返事を返し走って病室へ向かった
「時は滞り無く流れた.....。
この記憶もやがて風化してしまうのだろうか?
なかった事になった事で...けふは..
天濁 真夜』たるアタシは
存在している...フッ...大いなる御子の手のままに
...そんな所だな...おっと、約束の時間だ...。」
メールの着信を見て長髪の立ち姿は青年らしき人物は
眠そうな眼を擦り擦り歩いて、移動し
懐かしき4人の顔ぶれの待つ駅へ向かって行った...。

…上書きされた世界が皆の望む世界かどうか?
それは何処の誰も解らない、だがしかし
これだけは確かな事がある
例え、その過ごした時は失われても
心へ刻みつけられた記憶は永遠である、っと…
〓そして〓
「ねぇねぇ、『光助』ってばぁ〜!!
ボクね、新しく出たネットワーク通信のRPG
買っちゃったぁ〜(喜)」
「もぉ〜『勇二』ってばさ
また勉強しないで...ってソレ面白そうじゃんよ!
オレっちも混ぜくれーってばよッ!」
縁(えにし)を一度でも持つ者達は
再び、遠くて近い未来で逢い見(まみ)える事となるだろう
そう、再び【分類】された...この世界で!!!!

(†Classification此処に【終了】†)



これからも新しい日々は、続いて行くのですぞッ!!



ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!



様々な後書きを見るんッスねぇ〜!!


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