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『LASTチャプターへ』 ↓『65話から68話まで。』↓ 『Tower of the Cain』-zero- (5.14.S) 『リオン』『リリア』は一歩一歩 宿敵『マザー・ドロシー』へと向かって 『マッシュルームタワー』を登る... その間、何者かによって再び幻影として 甦った『ガレリアン’ズ』に出会い 憎むべき彼らにも...悲劇があった事を 少年は知る...。 「...ここが最上階...あの感じがする...。 僕らが初めて悪意を感じた...数年前の..。」 リオンは呟くとリリアの手を取り 台座の上から降り立った...すると、そこは 「...母子の体内のイメージ....。 リオン....“ファミリープログラム”って もう知っているわよね?」 「あぁ、...彼らを生み出した...悪魔の 計画....彼女の愚考....。」 「...ここはその中心地みたいよ...ほら このカプセルの中にはさっき私を襲った 男のヒトがいるもの....。」 真っ赤な肉壁が連なり、辺りを 埋め尽くしていた...更に、そこには 水のような液体がタップリと混入された カプセルで眠るガレリアン’ズ達の 姿があった....。 「....『バードマン』...。」 そう書かれたプレートの横には、 それが保育器である証拠のレポートが 置き残されていた....。 「...廃棄処分に回された....1号に 代わり、生み出された複製体...。」 リリアは声を無くした....4つ定められた 場所にそれぞれの肉体が存在していた... 「『リタ』『レインハート』 ....そんな、命を彼女は弄んでいる....。 許せない!!!....あれ、でも....これは?」 だが、不意に名前の書かれていない プレートを発見し、カプセルを 覗き込むリリア...その後ろにはリオンが 歩み寄って来ていた...。 「こうやって....“ラビット”“アラベスク”も 生み出されて来たんだよ....。 さぁ、リリア...彼女を....ドロシーを 探そう...ごほっ!!?!」 「どうしたの!?リオン....!!!? 酷い...吐血...。」 リリアは咳き込むリオンの口元から 滴り落ちる血液を自らの服を破り拭った 『びりりりっっっ!!!』 「....その力のせいなのね....。」 リリアは全てを悟った...彼の命が 短い事も....。 「くくっ、それが誰か知りたいかい?」 不意に彼らに声が掛けられた!!! 「誰だ!?!」 「....りおん?...これは?!!」 即座に振り返った二人が目にした者... それは、まったくリオンと同じ顔... 同じ声を持った....少年だった...。 「くくっ、やぁ...リリア....。 さっきのショウは楽しめたかぃ? リオン...リタに会えて嬉しかったかぃ?」 この時、何故かリオンはその声の 懐かしさに、打ち震えていた....。 『Tower of the Cain』-one- (5.15.M) 「....キミは誰だ???」 目の前の同じ姿をした少年に懐かしさを 覚えながら『リオン』は訪ねる...すると 「あははっ....本当に昔からキミは トロい奴だなぁ....リオン....。 僕の声で君は病院で覚醒したんだろ? 覚えていないとわ言わせないよ?リオン...。」 その少年は笑いながらそう呟いた...。 「どう言う事!?!」 思わず『リリア』は叫ぶ!! 「...そうだ、リリアの言葉で目が 覚めるよりも前に...僕はキミの声を 聴いている....。」 「ふふっ...当然さリオン....。 まぁそれよりもお帰り....兄弟。」 呆然とするリオンへ少年は薄笑いを 浮かべながらそう言い放った....。 “兄弟”...この言葉にリリアは耳を疑い 呟く少年を凝視した....。 「....あはははっ!!!! まだ何も思い出せないのかい?リオン??? じゃあ何故たった一人で病院から 脱出出来た?そして何故、キミは 薬で超能力を扱えるんだ???」 驚愕だった....少なくとも場に存在した 2人にとって....苦痛にも勝る...。 「キミが殺して来た『ガレリアン』同様 キミもガレリアンだからさ....。」 少年の言葉には信ぴょう性はない...だが、 理解せず共、リオンは理解していた.... それは彼の心で....。 「嘘よ!!!騙されちゃ駄目!!! リオンしっかりして!!!!!」 せきを切った様に叫んだのはリリア だった...だが、それを無視して 全身を黒い特殊ビニールスーツで纏った 少年はリオンに向かい喋り続けた....。 「...ふふっ、キミがリオンだって? それこそ確信がないじゃないか...。」 「...僕には記憶が...彼女と過ごし 闘って来た記憶がある!!!」 「くくっ...じゃあ思い出してごらん...。 キミの記憶が確かならーーーー その全てを思い出しリリアへ話せるのだろぅ?」 リオンは困惑していた...何故なら 記憶に...ではなく“メラトロピン”による サーチと写真でしか両親の顔を 思い出せなかったから...その場面場面の 記憶はあっても、それが繋がらない事に...。 「当然さ...キミは本物のリオンから 僕同様に複製されたコピーなんだ...。 だから僕の脳にもあの忌まわしい プログラムが置き備わっていると言う わけなのさ....。」 「...何で、何であんたにそんな 事が解るのよ!!!!」 悲痛な叫びを上げるリリア.... その横で頭を抱えるリオン....。 「..僕は...じゃあ、その本物は!!!」 「死んだよ...1ヶ月も前にね....。 実験途中でくたばった....。 それでも、ねぇママは心配だったのさ。 なんせ、そこのリリアが見つからなかった からね...そこでママはこのプランを 考えた....彼の肉体から複製体を生み出し 彼女を追わせて....殺す、ってね...。」 既に本物のリオンは死去していた... 彼が自分を兄弟だと言う結えん.... そして、計画....少年の脳裏に初めて 自分が目覚めた時の記憶が浮かぶ...。 『Tower of the Cain』-two- (5.16.T) 「いいかい?...僕の代わりに、 母さんの敵を始末してくるんだよ....。 『リオン』!!」 そう、これが彼の記憶で一番古いモノ... それは目の前で無知なる者達をあざけ笑う 少年のモノだった....。 「...漸く全てをはっきりとさせて きたようだねぇ....くくっ....。 まぁいい、取り合えずプランは成功だ...。 あの時ママがキミを送るって言った時...。 正直、僕は悔しくてね...でも、ママの 言う事は絶対だし、正しいんだ....。 子供はそんな事を深く考えちゃ いけないんだよ?ねぇリオン...。」 「...『リリア』...僕は....。」 「いいえ...私には解る...貴方は リオンよ...そんなまやかしに騙されないで!!」 頭を抱えて崩れ落ちたリオンを 抱き締めリリアは囁く....。 「くくっ...そして、最後はどうするか 知っているかい?...このキミの兄 『カイン』がキミを消すのさ...。 リリアと共にね....。」 そんな2人を余所にカインは笑いながら 冷酷に言い放つ...。 「....リリアを殺させはしない....。 たとえ、僕がリオンじゃないくても...。 彼女を守ると決めたから.....。 彼女と未来を進み...平和を取り戻すと!!!」 カイン言葉に反応し立ち上がった リオンの瞳に迷いはもうなかった.... 自分が誰だとか...そんな下らない事は どうでもいい...ただ、彼女を救いたい!! その想いだけが彼を衝き動かす!!!! 「....やってごらんよ...出来るものなら...。 超能力を全て失ったキミになにが 出来るのか?....見せてもらうよ.... その足掻く様をねぇ...!!!!」 カインの根底には自分がリリアの抹殺に 選ばれなかった事への嫉妬が根付いて いた...彼女を守ると、誓ったリオンの 人間らしさを見て、それがまた感に 触ったのかもしれない....。 「...リリア離れていて....。」 「リオン...私は貴方をーーーー」 『ズギャッッッッン!!!』 辺りが闇に包まれ雷雲が出現する!!! これがカインの“力”なのだ!! リリアの言葉を遮るようにリオンへ 向かい落雷が放たれた!!! 「今の貴方を....愛しているから.....。 それを忘れないで!!!!」 「くっくっくっ....はははははっはは!! おんなじ顔をした2人が殺し合う...。 なんともおかしいじゃないか!!! えぇリオンっっっ!!!!」 『ズギャッッッン!!!!』 「お前を倒し、ママも倒す....。」 「勝手に言っていなよ....。 一人じゃなんにも出来ない....クズのくせに!!」 『しゅぱぱぱぱっっっ!!!』 “ナルコン”と落雷を合わせた 複合攻撃がリオンを襲う...が、 それは彼の生み出した磁場前に弾かれた!! 「あぁ、確かに僕一人の力じゃ どうにもならないかも知れない...けど 今は、僕を信じてくれる人がいる...。 そして僕を待っていてくれるヒトも....。」 「なっ!?!何だそれはっっ!!!」 リオンの手には何処かで見た、器具が 収まっていた....。 『Tower of the Cain』-three- (5.17.W) 『リオン』を嫉妬し恨む『カイン』は 彼の守るべき者『リリア』を破壊する 役割にあった....。 それに不満や疑問を抱きながら『ドロシー』に 忠誠を誓うカインの心は既に 壊れかけていたのかもしれない....。 『ガヒュッッッン!!!』 「それはなんだと聞いているんだ!!! 答えろ!!リオンッッ!!!!!」 喚くように叫ぶ、カインへ静かに リオンはこお言う...。 「....解らないのか?....カイン?...。 これは僕に...僕に殺される事を望み...。 そして、死んでいった彼女が残して くれた最後の....薬(希望)だよ....。」 見慣れぬ“ピージェクト”を床へ 落としたリオンに“力”が注がれる!!! 「....まさか....その薬は!!!!!」 カインは首筋に彼が薬を打ち込んだ、 その瞬間に漸く理解した...。 「くっ....おおおっっっっ!!!!」 それは『リタ』が持っていたーーー 「....その前に殺すっっ!!!! 雷鳴よ!!!全てを打ち砕け!!!!」 特殊調合され、全ての原液が封じ込まれた 禁断の薬品である事に!!! 『ズギャギャッッッッッッッン!!!』 「はぁはぁはぁはぁ...どうだ....。 僕は『ガレリオン』の中でも最強なんだ...。 その僕が全力で放った技ならばーーー」 『ボギョッッ!!!』 物凄いイカズチが周囲を焼き付くし そこから炎上させる...が、そこには リオンの姿はなかった....だが、 カインが勝ちを確信した、瞬間だった!!! 「ぐふぁっ!?!!」 『どきゃっ!!!!』 唐突に彼の真横から姿を現した リオンに顔面を殴り付けられ肉壁へと 吹き飛ばされてしまう!!!! 「....誰かの為に闘う中で.... カイン...キミの創られた何かの為に ...より、僕の方が勝っていた....。」 「ぐふぁっ....はぁはぁはぁはぁ....。 嘗めるな、この程度でーーーーっ!!!」 直ぐに立ち上がったカインへ向け 手をかざすリオン、同じようにカインも 彼に向け手をかざす....。 『ぼぎゅおおおっっっぉっっっ!!!』 強大な力がぶつかり合い、辺り一帯を 衝撃波が包み込んだ....。 「....あはははっ....どうしてだろ? こんな状況なのに...気分はすこぶる イイよ....リオン....。」 「....カイン...。」 勝負は一瞬で決した....リオンの 能力がカインを一瞬だけ上回ったのだ....。 「ママが心配だなぁ....僕までが いなくなったら...ふふっ...変だなぁ 子供は、....そんな...心...配....。」 カインはリオンに抱き抱えられ...昇天した。 |