『10月9日(土)』 第七十九話 『光を突き抜けろ!!』(10.9.土) 自分の求める『強者』を見付け本気に なった『八つ首の龍』 【トライゼ・ラスター】の 両手から発せられ無数に飛び散る 光弾『光の滴』【ヴァーサンド】を 『智明』は、自身の“能力”『血化陣』で 血の結界を創り出し、掻き消す!! そして、それを見てまた歓喜する トライゼ・ラスターの隙を突き斬首刀を 投げつけると眉間に突き刺さり 鮮血がほとばしった!更に、そこから 走り寄り一気に智明は、決着をつけようとする!! 両者の闘いが『激昂の神殿』を揺るがす... そんな中で漸く背中の痛みを庇いながら 起き上がった『貴弘』の横には、智明を 何故かひつように付け狙う『黒マント』の 人物が立ちはだかっていた... 「...君は...まさか新手の『幻魔』!?!」 「ははっ...面白い事を言うね.... この神殿にいる幻魔は、トライゼを含め たった、ふたり...ふふっ...支配者の 住む場所に敵は、多いと君達一般の 常識でしかものを計れないような子供は 普通は、そう思うよね...まぁ大人でもそうだが ...本物は、一人でいいのさ...群れを なす獣と群れをなさない獣の違いだよ... 解るかな?...即ち強者は、ふたりは いらないんだよ。」 その人物は、貴弘の質問にそう 答えると智明達が闘っている戦況を 指差した... 「!?たった一人で...無茶だ!! なんで一人で...。」 「あははっ...君は、本当にバカだな... 君が一人で彼が止めるのも聞かずに 攻撃に入って勝手に攻撃を受けて気絶 していたからだろ?...君は、冷静さに かけるな...そんなんじゃ...彼の足で纏に なるだけなんじゃないのか?...ククッ まぁいいさ...ここで死ぬのは...果たして ...誰なのか...様子を見守るとしようか...。」 その様子を目の当たりにして 慌て蓋めく貴弘を見て 黒マントの人物は、あざけ笑いながら そう呟き姿を消した。 「今やぁッッ!!!!溢れ、い出る 血液よ...我が“力”となりて 目の前の敵を討て!!暗殺技『無数の刃陣』 【デス・レビュート】ッッッ!!!」 智明は、トライゼ・ラスターの光弾が さっきの眉間の攻撃で動揺し、狙いがずれて 来ていたのを見計らってたった今、自分で 斬り裂いた左腕の傷口から溢れ出る 血液を瞬時に無数の剣に変化させると トライゼ・ラスターを包み込む様に 放ち、四方八方からの同時攻撃を仕掛けた!! 『10月10日(日)』 第八十話 『時を見極めろ!!』(10.10.日) やっちゃった!80話突入っ!! ってこの『山岳地帯編』長いねぇ〜(汗) 僕...僕は、なにをしていたんだ... さっきの奴の言うとおりだ...僕は、 勝手に行動して....気絶していて... 何も出来なかった...あの『幻魔』 相手に...いま、1人で...たった1人で 『智明』は...闘っているんだ...。 『貴弘』は、徐に吹き飛ばされた時に 落とした槍を拾い上げると 『八つ首の龍』【トライゼ・ラスター】に 向かい歩み出した...。 「終わったなっ!!!」 『ドスッ!!ドスッ!!ドスッ!!』 智明の血液で創り出された 無数の真っ赤な剣は、トライゼ・ラスターの 全身に全て突き刺さった!! [....それで?] が、しかし...その攻撃をまともに 全て受けたトライゼ・ラスターは 全身が血塗れになりながらも、そのまま その場に何事もなかったかのように 智明の前に立ちはがると...笑いながら また、それを見て驚く智明に向かい 無数の『光の滴』【ヴァーサンド】を 一気に放ち追い詰める!! 「くっ!?...こいつ...今までの 奴らとは、段違いに...強すぎる!!」 自分の放った渾身の攻撃が効かず 血液を大量に消費したために 智明は、激しい目眩に襲われていた... 「くっ...あかん..もう...頭が...うぁ!?」 『ドテッ!!』 [こいつが、...奴の言う...『選ばれし者』の 一人であるとするなら...もう一人の 方はどうなのだろうか...。] トライゼ・ラスターは、自分が放った 攻撃を避けるが、急に足元が ふらつき、その場に転んでしまった智明の カラダを巨大な左手で捕らえると... 呟き貴弘が気絶してる場所に首を向けた...。 [いない!?] だが、その場所に目をやると貴弘の 姿が見つからずにまた辺りを見回す...が、 その時、自分の真後ろから誰かの声が 響いた...そして、ゆっくりと トライゼ・ラスターが 後ろを振り向いたその瞬間!! 「智明になにするんや...この ぼけぇっっ!!!死ね!!!」 『バシュァアァァッッッッ!!!』 [ばっ!?!] 既に攻撃に入っていた貴弘は、 真紅の槍でトライゼ・ラスターの 首を素早く叩き斬り床に落とした!!! 『10月11日(月)』 第八十一話 『終止符』(10.11.月) 『八つ首の龍』【トライゼ・ラスター】の 首を斬り裂いた『貴弘』は、同時に 『智明』を手にしている腕を斬り付け 救出すると、首から大量の血液を放出して その場に倒れ込むトライゼ・ラスターから 素早く離れた... 「はぁはぁはぁ...だっ大丈夫!? ...智明ーーっ!?」 「やっ...やかましいわ!!... まだまだ大丈夫や...けど...だるぅ...。」 貴弘は、智明を抱き起こすと 手を差し伸べた 「...立てる?」 「まっ...まぁなんとかな...。」 まだ足元がおぼつかないでいる智明 だったが、貴弘の手を取り 気合いでしっかりとその場に立ち上がる...。 「終わったのか...。」 「...解らないけど...。」 [いやぁ...まだだな...!!] だが、2人が取り合えず終わったと 安心した、その時!! 斬りつけられた首から 吹き上げる血飛沫に混じり一気に 新たな頭部が七つメキャメキャっと言う 気味の悪い音をひしめかせながら 生えて2人に向かいそう言い放った!! 「それで本当の八つ首の龍なわけか... こんなところで死ぬワケには いかないんだ!!...お前は必ず倒す!!」 「...へっヒロの言うとーりや... 俺様をこんな姿にしやがった奴を ぶっ殺してこの呪いを解くまで... 死ぬねるかぁ!!」 それを見て驚愕しながらも お互い戦闘体制に入った... [ふふっ...もう約束など、どうでもイイ オレは、オレが望むがままに行動する!!] トライゼ・ラスターは、残り七つの 口内全てから『光の滴』【ヴァーサンド】を 放ち2人を攻撃する!! 『ドギャギャギャッッッンン!!!』 「...ヒロ...あの波動攻撃は、俺様に 任せろ...お前は...“能力”を使い 一気に奴を殺すんや...えぇな!!」 「でも、それじゃあ智明...君の 出血だってまだ止まっていないし... それに、もうフラフラじゃないか!!」 「あほか!!...俺様が死ぬとでも 言うんかい!...俺様を信じろ... 奴には、お前の能力でしか倒せない... 俺様はお前をしんじーー!?!」 智明が自分の命をかけた無謀な作戦を 決行すると貴弘に告げた、その瞬間... 智明の言葉を遮る様に貴弘は、突然 智明の口にキスをした... 「解った...僕...信じてる...だけど 死なないでね...。」 「...あぁ、自分から死ぬような 無茶はしないから...心配するやない... ...もう時間のようや...行くぞ!!」 智明は、貴弘を自分の後ろにやると まだ左腕の傷口から吹き出る血液に 再度『血界』を創る様に命じる!! 『ズバシャシャッッッ!!!』 トライゼ・ラスターが放つ 光弾が次々と智明の血界に掻き消されて 行く...が、しだいにその能力も 智明の限界を迎え衰え始めた... そして、遂に智明がその場に 倒れ込み血界が途切れた...その時!! 「...僕の内に眠る...大天使達よ... 我に力を!!!『ガブリエル』招来! 『グングニル・ディバイン』 【聖槍による砲撃】ッッッ!!!」 『バヒュォォォッッ!!!』 貴弘は、能力を解放し、槍を投げ放つ!! [そんな攻撃などぉ!!!...!??!?] 『ズグアァッ!!!』 貴弘の放った青白く光輝く槍が トライゼ・ラスターの腹部に突き刺さると 一瞬にして、そのカラダを青白い閃光が 走り抜け...歪みに、その存在を沈めた!! 「へぇ....やはりそうだったのか... 対式になっているワケだ...じゃあ... 彼は...ふふっ...面白いことに なった...そうそう、それから、トライゼ... あっちでまた会おう...。」 トライゼ・ラスターが消滅したのを 見届けると黒マントの人物は、その場から 姿を闇の中に消してしまった...。 『10月12日(火)』 第八十二話『別離の朝で…』(10.12.火) 『山岳地帯編最終話は、こちらから ッ!!』 ↑ふぃ〜長いよ!! まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |