『4月17日(水)』 第九九八話 『誰が為で無く…の選択』(4.17.水) 「かふぁっ...『ヨー』...。 (御免ね...僕、ここまで...みたいだ...でも ...元の世界に戻る前に...!)」 心臓を貫かれても完全死までの数秒、これまでの事を 走馬灯の様に思い出す『竹丸』は 崩れ行く仲間達へ視線、合図を送りーーーーー [ケッ...好き勝手にこれ以上ヤらせっかよ!! (...『京香』...あっちでまた、会おうや?)」 …次の瞬間!!!… 『ドシュルルルルルルッッッッッッッッ!!!!!』 「さぁ、残るは貴方ーーーー...これは...羽根??? んっ....なっっっ!(しまった、盲(めくら)まし!!?)」 最後の悪足掻きとも思える行動を起こす!! 「これが...最後の私の...“力”...。 (...『光助』の周囲を硝子で纏い ...敵の視界から背けさせる...。 『トモ』...好きだよ...。)」 消え行く『昇』より放たれた羽毛の死角より 飛び付き巻き付いたチェーンと刃が 口元まで衣服を纏う人物を一瞬拘束し動きを奪うと 光の『獣化』が解け只の狼獣人へと戻っていた 光助へ『アリア』が最後の能力で 周囲に外界と中部を離別させる鏡壁を創り 彼を溶け込ませるかのごとく封印した... 「『マスター・エグスメント』【封じる万絶のクサビ】は... がふっ....(打ち破られる為にある...さぁ、終わりだァッッ!!)」 「無駄ですよ...こんな、思念も篭っていない 束縛で朴を封じれるとでも思ったんですか?」 『バキャァァァッッッッン!!!!!』 精神力で保つクサビも消え掛ける命の 少年が維持出来るわけも無く、少し 人物が力を込めただけで破壊されてしまう、がしかしーーーー …その瞬間!!!!… 『ドシュパァッッッッッッッン!!!!!』 「...切れると...は...つ...どう...する...。 (僕の隠し技...『ノーザンライト・スネイル・ピアザー』【因縁(いんねん)の滅する飛び槍】...だ...。)」 チェーンの部分が粉砕した後、刃の部位は これに呼応し、突然!! 「なっ!?....これは...密閉空間... おぃ!!オレっちを出せ!!! おぃ、なぁ...くっ...頭が...酸欠...かよ...。」 俄然勢いを増して敵の心臓へと喰らいつかんとする!!!! 目が覚めた時、既に奴はそこに居なかった... 『パキャァァッッッッッッン!!!!』 「う....ぅうっ.....オレっちは....。 ...おぃ、竹丸....昇?...アリアぁああ!!!」 当然3人の姿も...多分、オレっちは アリアが消えて能力が消えるまで 酸欠で倒れていたんだな...そう確信した... 「...行かなくちゃ....。 (つっ...そう言えば...連続で戦ったんだっけか...。 『勇二』達はそこにいんのか...。)」 喚いても空しく場に声が木霊する事もなかった ...悲しんでいる暇もなかった、オレっちには 約束もあったし...只、意識を失う瞬間に オレっちは竹丸が最後に放った技を見ていた... トドメをさせたのだろうか?...いや、 倒せていないだろうオレっちは直感でそう 思った...それで...今、また...オレっちは 無様に...誰かの犠牲を得て残ろうと.... 「して...ぅう...っっ??? ...オレっちは....?...アレ...身体が 痛く..勇二!?!」 不意にオレっちは身体が軽くなった気分を覚えて 目を開けた、すると目の前には...勇二の姿があった!! 「あっ!目が覚めたんだねぇ〜光助!! ボクが来たからには〜もう安心だよ!!!」 ははっ...少し涙が出そうになった、けど堪えて 立ち上がる...どう言うわけか知らないが 勇二は洋子の得意武器である、あのナイフを持っていた 「...あぁ、それより何で...ここに???」 「詳しい話しはアトアト!! それよか今は、目の前の敵を倒す方が最優先でしょ?」 相変わら緩い勇二には呆れさせられるところもあるけど オレっちはそれで良いと思った、だから.... 「おうよ!!....邪魔者を倒して 2人っきりになる為にものなッ!!!」 そう叫び、自分の為でも誰の為でもない... 信じるべき何かに向かって突き進む意志を言葉にした! 『絶陽地帯』の中心地『万絶の城』【オールメア・ホープレス】の内部 『運命の回廊』【フォーチュン・クロォイスター】で 『選ばれし者』VS『異界の闇覇者』の 激戦が繰り広げられる中、玄関前の庭園でも 決戦が始まらんとしていた... [この『絶大なる双コブラクダ』【マスター・キャメル】が 邪魔者とは言うてくれますなぁ...。 なら、そちらの片方は害虫ですかのぉ...。] 『幻魔』はカードの束を自慢げに 広げながらテクニック(技巧の意。)を駆使し 挑発すると、場へ召喚した僕へ命令を下しーーーー 「来るよ、光助の事...悪く言うなんて、 敵、決定だね〜(怒)」 速攻で勝負を決めんとするが、しかし …その瞬間!!!!… 「って、勇二...無防備じゃん...あっ?!!」 『どばしゅぁぁぁっっっっっっっ!!!!!』 「弱点、火炎だったよね....。 『炎爆勾』【クリムゾネス・ロ・ワイヤル】!!!! キミより、このカードゲームボク好きだから(笑) 負けないよ?」 [『ディパイス・バクトリア』【蝕まれし魔獣】がぁっ!?! わすレアカードがっっ!!!] 飛びかかろうとした上空で火炎系呪文により 軽く弱点を突かれ炎上し、消滅した...。 『4月18日(木)』 第九九九話 『血戦』(4.18.木) (遂にきました!!九九九回ですよ、奥さん!そして次回!!!) 「ハハァーーーーッッ!!! Yeah ha-----ッッあの頃よりも、体術は もっと向上してるじゃんかぁ!? えぇっっ『tomo』よぉ!!?」 鮮血に彩られた鎌を振りかざし 連続攻撃を仕掛ける『レビン』へ 紙一重でこれを避けてみせるトモは軽く 『ドコッッッッッッズッッッ!!!!』 「....“龍墜撃”!!!」 捌くと懐へ一撃を見舞う、だが 「ハーッハーッハァッッ!!!! あめぇよ、俺の相棒忘れたとは言わせねぇぜぇ? My skillから誕生したblood body’s らりほぉ〜、経験を積んでいるのは 貴様だけじゃねぇんだぜぇっっっ!!!!」 『ジャキュヲォオオオオオオオオッッッッッ!!!!』 …この瞬間!!!… 「くっ...忘れてなんていねぇよ...。 ただ、お前の顔見て...ムカっ腹立った ...ただ、それだけだっっ!!」 身代わりとして彼の『スキル』【特殊能力】で 動く血塗られた鎧がこれを受け 「らりほぉ〜、まだまだこれからなんだろ!? 進化を見せてみろよ!!! この俺と対決するに値する!!」 本体へのダメージは零に等しく終わる... 「最初から全力....勿論、そのつもりだ...。 っつーか、お前で相手になるのかも 疑問なんだけどな...『気具装』【ウェアー・ディスポティション】...!!!」 『ドキュアァァッッッッッッッ!!!!』 「ひゅーっっっ...It’ cool!!!」 しかし、死角より繰り出された次の斬撃を 彼は挑発へ乗る様に気を纏う事で具象化し 鎧としたそれで弾き砕いた!!! 「俺のsizeがcrushしちまった...。 ヒャハァッッ!!燃えるねぇ....良いよ、 ソレに免じて見せてやるよ...オマエと グダグダ戦ったトコで何も始まらないしな...。」 レビンは手にした鎌の柄を捨て去り まるで何かの宮殿を模した創りの大広間の 中心地、知也と向き合うそこより 一歩身を引くと...自らの血液によって 稼働させる『幻魔』のごとき禍々しき 鎧へ命じ、自分を取り込ませて行く.... 『どちゅっっどちゅちゅちゅっっにゅぷぷっっ...。』 「...自分の血液を与える事で成長する鎧... だったな、ふっ....お前に認められたって事かよ? オレの実力が...か。」 「『B・S』【ブラッディ・ソール】によって 俺はこれからも最強を目指す...。 tomo、勘違いするなよ? 俺は別にお前を認めてもいなければ enemyだとも...思っていない、単なる sacrifice、餌だ!!糧だ!!! 貴様らも、そして...闇覇者共もな!!!!」 自分を成長させる為ならば味方の血とて糧、 当然目の前のトモも餌だ!っと歓喜の 声を上げるレビンはやがて溶け込み一体化し 「狂ってやがる....本当にそんな事で 最強になれると思っているのか?! 目を覚まさせてやる!!」 此処に彼と同じく鎧を纏った者として 血液の刃陣(はじん)を持ち堂々と姿を魅せた...。 「『地獄耳の追跡者』【ストーキング・ウイップス・トゥ-ヘル】で 定時連絡してありますから...。 えぇ、他の方にも携帯渡してありますし。」 「...『夢也』...珍しいな....傷か?」 とある人物へ連絡を入れた人物は 口元まで覆っていた衣服が何かで裂かれた様な 傷を持ちパックリと開いた箇所から 口元が露出してしまっていた事を指摘された... 「えぇ、久しぶりに掠り傷を他人に付けられてましたよ。」 すると、にこやかに返答し内面の激しさを隠して 筋肉の筋までが伺える程の握り拳を作り [まっ...まぎャァァッッッ!?!!] 「....。」 幻魔が一体の頭を抑え込み握り潰した...。 『4月19日(金)』 超祝福の第話 『福音の天使編』(4.19.金) 【タイトルをクリックくりっくゥ!!!】 『4月20日(土)』 第一〇〇一話 『悲しい事…言わないで』(4.20.土) 「お前は...誰かの気持ちを 考えた事があるのか?... 『ディアナ』はお前に何を教えた?!」 自らの純血によって起動する醜い 『幻魔』のごとき形状の鎧を着込み 自分の肉体と血液を代償として最強の“力”を 身に付けた『レビン』へ少年は叫び 握り拳を作り向けた...。 「AH-ハァ? (You can’t say...。)」 身体へより密着し肉体の一部となった 装甲はまさに異形なるモノ、それだった...そして 「...ぐっはっ...。 (...悲しい事、言わないで...お母さん...。 ...ごめん...まだ...私...強くなれない...。)」 同じ頃、超重力場ので宿敵共々相打ちでも良い どんな手段を用いても相手を倒さんとする 少女は『智明』が上へ乗っている事で 尚の事自滅の危険性があるにも関わらずこれを続ける!! 「『雪原地帯』では...決着付いてなかっただろ?」 「しつこいLadyは嫌われますわよ?」 時同じく、此処でも真の闘いが繰り広げられんとしていた....。 まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |