『Classification !!』4月編!!


↓にお話しは、増えて行きます。

別の日のお話しを見るッスか?




4月25日(木)

第一〇〇六話 『淋しかったんだ…』(4.25.木)

あの女の...『G・F』【グラビティ・フィールド】やったか?!
それの自爆技とも言うんやろか...
天使の揺り篭』【グランド・グラビティション】だか
なんたらのセイで俺様のスマートなボディは
もぉグダグダや...はっきり言うてもうて
えぇかも知れんが...多分、臓モツも
かなりヤられとるやろ...せやけど、俺様は
今のこの瞬間の為に...今まで奴らとも
随分長い旅して来たんや、そう言やぁ
色々ありおったなぁ....
「おい!!...君、私の言葉を聴いてーーーー」
「わかっとるわ!...そない、ボロボロに
してもうて...今更言えるすじあいも
ないんやが...俺様の代わりに...アイツん事...
...頼まれたってや...。」
そうや、せやけど最初から俺様は
こいつを傷つけてきておったんやな...こない女まで
手ぇ出してもうて...ぎゃはは、今更..か、
「そこまで命を懸けてまで彼と...君に
何があるって言うんだ!?」
まいってしもうたな、そないな質問...
「...。(大事な...モンやからな...。)」
答え一つしかないやろ?
「むをぉおおおおおおっ!!!!
こーふぁっ...コーフォッッッ!!」
目の前の『ヒロ』も、あの頃の奴も
みんな含めて...貴弘なんよ、せやから
ドグシャァァァッァッッッッッッッッ!!!!!
俺様が、この『海驢 智明』様が全てを受け止めたる!!
お前の痛みも苦しみも...その全部を...
「その手ぇ...見て解ったんよ...お前...。
自分の『スキル』【特殊能力】に...
取り込まれとるんやな...暴走しとるんワケがそれか...。」
不思議と痛みは少なかった、心臓を突き刺された感覚も
薄かったんや、いや...それにはちゃんと
ワケがあったんやが今は、それどころやないしな
俺様は槍で貫かれたままヒロの身体を抑え込み
最終手段を用いた...奴を正気へ戻す為にや!!!

万絶の城』【オールメア・ホープレス】内部
運命の回廊』【フォーチュン・クロォイスター】では
京香』VS『
洋子』VS『ルクレツァ
春化』VS『
知也』VS『レビン』そして
『智明』VS『貴弘』の『選ばれし者』と『異界の闇覇者』との最終戦が開始され
それとは別に玄関内部付近の庭園では
光助』『勇二』VS『絶大なる双コブラクダ』【マスター・キャメル】が
死闘を繰り広げていた...
「ぐっ...ヲヲオヲッッッッッッ!!!!
死ね死ね死ねシネシネしねしねしねしネ!!!!!」
この中でも決着が最初に付いた智明は
彼女を無理ヤリ案内させ探し求めていた
彼の下へ遂に辿り着くも、そこでは
「...ふっ...げふぉっ....私以上の
ダメージを内臓が受けて...立っているのも
ままならないハズだが...精神力、か...
それだけの...見込みが...私の見る目は
間違っていなかったんだな...。」
以前とは見目形すら違うヒロと出会い強襲される...しかし
「俺様やったら...全部受け止めたる...。
遠慮ーーーなんぞ、せんか...ぎゃははは!!!!
うっぐっ....動き封じさせてもろうーたで!!」
智明は恐れる事なくこれを受け入れ自らの身体を
代償とし彼の動きを封じて今ーーーーー
ボチュチュチュチュチュチュチュッッッッ!!!!
多分、これで最後であろう『血化陣』を発動し
血液の巨大なドームで自分ごとヒロを
包み込み完全に掌握する!!!

「ーーーっっををっっっっこーふぁっっ!?!!
なっ...しらあ,....はな...せぇっっあがぁぁぁっっ!!!
あ”ぁ”ぁぁ”っ”っ”っアァァァッッ!!!!!」
喚き狂い叫ぶヒロの肉体は血液へ浸食され
もう暴れる事も出来ずやがて体力を消耗し
ぐったりとして身を預けてしまう...
「がっ...ふぁふぁっ....あっ...くう...。
俺様が...お前ん中にある...憎しみや...
暴走した...それを緩和したる...全部...使い果たせば
...お前も満足すんのやろ?!
(これで旨くいかへんのやったら...もう、それは
...そん時...とも...もう...言っとられへんか...。)」
いちかばちの危険な賭けへ出た智明の肉体も
限界を迎え出血多量と内臓破損で意識も失い掛ける...だが
「...あき....くっっあぁぁっっ!!!!
ともあ....あ...と...き...アァァっっ!?!
...片割れ...たる...ぅう..あぁ...。」
「あっ...あかん...のか....くぅっ...。
(これは...あの...召喚されとった..悪魔共の...
意識なんか...それに取り込まれ...アッガッ!?!)」
ヒロへの想いを魅せ最後の最後まで彼に
とりつく“力”を血へ取り込んで行く...そして、
「ぐっくそぁぁぁ!!!!...一介の...ヲヲッォオ!!
...ただ、淋しかったんだ...忘れられていると...
智明....に...僕は...。」
物凄い形相から一転し、海驢 貴弘は弱りながらも
前に見せていた笑顔を取り戻す...。



4月26日(金)

第一〇〇七話 『本当の意味』(4.26.金)

「馬鹿な!!...君は...君は...自分で
...自分の...結界内で“力”を...『貴弘』の暴走した
アレを抑え込もうと言うのかーーーーッッ!?」
無謀すぎる賭けだった、それは『智明』ではなく
彼女が一番良く知っていたのだ...
「扉に使役した...魔王共の影響を受け
自我は崩壊しているハズだ。
そいつは使えない...しかし、良い壁にはなるだろう。」
自分がもっとも最強を自覚させられた
男の言葉は非情なモノだった、まるで
塵や葛を扱う様に闇の力へ捕らわれた彼を
使い捨ての物同様に最後まで利用するのだ!っと
命じられていたのだから....
「『直只』...あのヒトの呪縛まで...
無効とした...あの力から...彼を解放させるのは
無理だ...私達とて鬼ではない....アラユル術を
試みた結果だ...『神の聖槍』【ヴァイガルス】と右腕の融合を見れば
明らかだろうに...彼の心はもう戻らないわ!!!!」
血のドームへ向かい叫ぶ彼女はどんな事を
しても、もう彼は戻らない!!っと断言し
やがて崩れ去って露となった彼らを見つめる...
ドサッッッッッドサッッッッッ!!!!
まったく、同じ顔を持った2人の青年が
片方は槍で心の臓を貫かれた姿でもう片方は
涙を流しながら、両者共に膝から崩れ落ち姿を現す...
「せや...おマエ...は....笑っ....とる...
方が....に...似合っと...る...。」
「....僕なんか...智明....自分をそないに
してもうたんわ...ぅうっ....!!!!」
滴をこぼすヒロの顔を見て笑みをこぼすと
智明は静かに瞳を閉じて首を下げ意識を失った...。

「奇跡なのか....くっ....君が体重をかけなかったのが
幸いしたよ...私はまだ動ける...。
“能力”の発動も問題ないだろう...私は
私の役目を果たさなければならない...正気を
取り戻したのなら...彼は敵だ、君ごと始末する。」
右手を彼らへ向け力を発動し一気に2人を
始末せんとしていた彼女だった、だが
「ーーーっっ!『G・F』【グラビティ・フィールド】!!
....だけど、私は...負けた人間だ、勝者へ
貸したモノを返す...磁場は少し身体を
癒す力がある...ふっ...私も...ヤキが回った、な...。」
重力を支配し磁場を変え、治癒の効果を
示すそれを2人へ浴びせた...
「智明!!...智明!しっかりしろ!!!
僕はなんて事を...おぃ、しっかりするんや!」
スパァァッッッッッッン!!!!
「うっさぃねん!!!ぼけっっっ!!!!眠れへんやろが!!
あっ....俺様、まだ生きとるやん。」
何時の間にか突き刺さっていた槍は、
手と融合していた部位と同じく消滅し、我を忘れて
彼を揺すり泣き叫ぶヒロへとこれにより
唐突に起こされ、切れた智明が頭へ平手打ちを喰らわす
「アレ...これ、この宝石....これが
胸ポケットに入っていたから...。
ズレたんじゃない...致命傷から!!!
やったぁーーーっっ!!それに...これは僕が
持っていた...黄色い宝石じゃない!」
頭の痛さも感じない程に歓喜するヒロは彼の
ブカブカになっていたYシャツの胸ポケットから
ポロリっと落ちた宝石、正式名称『土の核色』を
拾いあげて懐かしそうに見つめた...。

「『P×H』【プリンセス・ハンター】の名に懸けて!!
貴方を取り戻すわ....『ミキ』っっっ!!!!」
「...『S・W』【サークル・ワーキュリー】を
使うしかないかしらぁん...生意気なのよ...。
この幹ちゃんを拒む坤も、あんたも!!!!」
そして、彼らが運命へ紡がれた再会を
果たしていた...その頃ーーーー
ドシュルルルルルルルルッッッッ!!!!
ここでも、とあるドラマへ終演が訪れんとしていた!!!



4月27日(土)

第一〇〇八話 『占い師風貌の人物』(4.27.土)

『春化』と『幹』はお互いの死力を尽くした
激突によってかなりの“力”を消耗させていた...
[ゥキッッッッ....なっ...何するんだぁっっ!!!
(大事な...大事な携帯をーーーッッッ!!!)]
ネタが解ればたやすい事、彼女は
監視役のコウモリ型『幻魔』が報告していた
見慣れない機種の携帯電話を叩き斬り
逐一の報告を不可能とさせた
「ミキが操られている時....貴方、いつも
側にいたわよね....今、連絡をとっていたヒトが
...私達の本当の敵なんでしょ?」
ブッッッツーーッツーッッッ!!!!
衝撃音の後、音信不通となった携帯電話を
片手へ持ちながら歩き進める、とある人物は
「...どうやら、気付かれたのかしらね...。
妾の...『スキル』を破壊されると困るわ、急がなきゃね。」
独り言の様にそう呟き速度を上げた...
「あっ...ははははっははっっ!!!!
『S・W』【サークル・ワーキュリー】ぃいん!!!」
どぐしゃぁぁあっぁっっっっ!!!!!
少女の瞳は希望へ満ちて輝き、右手へ構える
「....この一撃で...彼女の呪縛を
解き放つ....今こそ“真価”を!!!」
霊聖坤』も同様に神々しいまでの光を放つ、そして!!!

[みっ...幹様、まずぃ!!!!
....こうなればぇっっっぃい!!!ママヨ!
ディ・バット・スピリッツ』【超音波の洗礼】!!]
「くっ....そう....わ...させない....。
私...の...親友へ....クッッアァァッッ!!!!!
いやぁっっっっ.....あんたが....消えろ!!!」
真っ直ぐな意志を持ち武具へ気持ちと念を込めたまま
走り出した春化は、彼女が力を発動せんとするも
果敢に飛び込む、しかし時は遅く“能力”が
起動せんとしたーーーーーー
…その瞬間!!!!…
ジュパァァッッッッッッッッッッン!!!!!
[がふっっ...なぜ.....です...何故ぇぇっ!?!
あぁぁっっ.....カラダ、身体がぁぁっっ!!!?]
抑えられていた自我が指を使い魔のコウモリへと
無理ヤリ逆らい向け、これにより幻魔が
四肢を繰り抜かれ歪みへ沈みーーーーー
「....くっ.....春化....あんた....を
信じるよ....さぁ....!」
自らの意志によって迫り来る光刃を受け入れた!!!!

「神霊術『光放』式無ノ型『夢想絶光じぃ』ーーーっっえっ!?!」
だがしかし、救済の術がこれで達成されんとしたーーーー
…その時!!!!!…
メシャァァァァッッッッッッ!!!!!
「『光闇の仮面』【イクスチェンジ・マスク・マカベラス】
やっぱり...妾の阻害をしていた...聖なる力が
人格反転を拒んだわね...。」
静かに場へ姿を現した占い師風貌の人物が言葉を発した
…次の瞬間!!!…
「ぅあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
幹の自我は再び封印され邪悪が支配し、邪霊波を放出し
「....っっっん!!!!(...直撃喰らっちゃう!?!)」
春化を迎撃してしまう!!!!!



4月28日(日)

第一〇〇九話 『退魔の銀』(4.28.日)

彼女を救う一手!!!



まだまだ続くのですぞッ!!



先を見るんッスねぇ〜!!