『2月17日(月)』 第一三〇四話 『雹ノ 京香』(2.17.月) 《Go α Head’s》 『表』【ヘッド】決戦の最後!! 『2月18日(火)』 第一三〇五話 『月影 真』(2.18.火) 『未曾有の果てなき練獄』【アンハード・オブ・ディアスター】と言う 『スキル』【特殊能力】を使い 暴れる『裏月乃』【リバース・ツキノ】との戦いを 表とするならば、こちらは裏の決戦 「...もはや...時は訪れたのだ... しかし立ちはだかると言うのなら...。 容赦せん...『スター・バースト』...!」 『ドシュカァァァッッッッッン!!!』 『月乃 宗久』とは別の縁(ゆかり)ある彼女の 望んだ最後の死闘... 「私は...心を開けなかった ...他の...誰でもない!! 『甲斐』【ガイ】...貴方以外には ..けれど、それは間違っていた...。 私は...大事な者を守りたいから貴方を倒す!」 しかし以前のまま戦えば結果は 自ずと見えていただろう、しかし 「そうだ!今度は、ちゃんと 最初っからボクもいるし!! それに...加勢も多いってのッッ!!!」 今回は違っていた 「あはっ、どう言う事か良くわかんないけどぉ〜(汗) とにかく、キミ1人じゃ ボク達には勝てないと思うよぉ〜ッ!」 心を開く事で彼女は初めて 心の結び付きを経て親友の手助けを得た 「当たり前だのクラッカーだってばよ!! つーか、諦めろ? ...てめぇがつわもんでも... もうオレっちらには勝てねーよっ!」 だから負ける気はもうしてないだろう 「ふっ...だ、そうだ... それでも、貴方は立ち向かって来るんだろう... だから、力づくで止めてみせる!!」 それどころか涌き出る“力”に 打ち震えてすらいた様だった 「口で言っても解らない様だな...。 あの4人と俺を比較しているのなら ーーーそれは大間違いだ!っとなぁっっっ!! 流武(りゅうぶ)『デス・ブリンガー』...。」 『どぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃっっっ!!!!』 だがガイとてまったくこれを 動じてはいない、自分の信念を貫く為 巨大化させた大剣を振りかぶり それからは見て取れぬ程の軽やかな動きで 剣撃を繰り出し地盤をクリ抜く!! 『選ばれし異界の闇を打ち砕く覇者達』の内 3名が戦闘に参加しているとは言え それを圧倒的なまで上回る彼との対決は 熾烈を極めていた... 「剣撃は...私が抑える、その間に 本体の彼にダメージを!! ...きっとそう長くは止められない。」 『ドズゥウウウゥゥゥッッッッッッン!!!』 「ふっ...『G・F』【グラビティ・フィールド】か? 前にも教えたが...俺にそれを効果させるは 不可能だ....!!」 剣と身体の動きを完全に重力下で 封じ込めた瞬間、飛びかかる彼だったが 「なっ....こいつ... さっきの壁の奴みたいに....っつーか 腕も剣も伸びてッッうぉおっっ!?!」 「あっ....アレ!? ボクの....『マジック・イーター』【魔喰の柔球】が... 何...これ...剣を受け止めた部分が ...なんかオカしくなってる...。」 抜きざしで攻撃を放たんとしたーーー ……その瞬間!!!…… 『シュカカカカカカカッッッッッッ!!!』 「ふん、流石...獣の反射神経か? しかし、掠めたな...。」 重力圏内では無い箇所から腕と剣が出現し 獣の青年の腹部を掠める... 「え”っ....あっ危ない!...『光助』っ?! ...はぁはぁはぁ...なんか ....ちょっと苦しい...。」 そして、並行し変化が始まる 「くっ...ガイ....貴方...何を!?」 「フッ...そこの豚が最初に気付くとはな ...少々ガッカリしたぞ?『礼奈』...。 『雹ノ 京香』だけの専売特許だとでも 思っていたのか?...コレを?」 『ざらっっざららららららららっっっっ!!!!』 男から直接受けた傷の部位は 血が出ず変質しまったく別物へと 成り代わらんとし空気中の内部にも 何処か細工を施している様だった...。 『永遠の氷河期』【エターナル・アイス・エイジ】なんて 仰々しい名前を付けてるわりには あんまり大した事もないと最初は思ったけど〜 なんて言うか、やっと解って来たのかも また氷河期でも引き起こすつもりなんだって! 憶測だけどねぇ〜それにしても 変なんだよね...吸い込む空気の質が 変わって言うか、違和感を持っているなんとなく キョウの事をあいつが引き合いに出して来たら 意味は解らないけど、感じは解る...だから〜 「なんだか良くわかんないけどさぁ〜! つまり何かしたって事でしょ〜(汗) けど、無駄かもよぉ〜!! (マジック・イーターの調子が悪そうなのは 心配だけど...任せるよ!!)」 ボクはボールを投げ放って魔力成分を 含んだ空気を全て拡販させたんだよネッ? 「...そうだった...糞なワリには 良くやるな...。 くくっ...だが、内部へ少しでも俺の一部が 取り込まれた...そして、傷からも 変異しているハズだ...。 正しく肉塊へ還れよ?」 でも、本当の恐怖は後から徐々にやって来たんだ ...ボクが吸い取った後のボールを見て解った ボールはまったく別物になっていたんだ...まるで 別の生き物みたいに...。 『2月19日(水)』 第一三〇六話 『浜村 礼奈』(2.19.水) まるで私達の周囲だけの空気...いや気圧までが おかしくなっている様だった 「ぐっ...まるで....組み替え...ハッ?! くっ...そうだったのか!?! ...お前...オマエの“能力”はぁっ!!」 「そうか、白衣を着ているものな...。 お前にはハッキリとでは無いにしろ 身体で感じるだろう?...ククッ内部から 崩壊し組み替えられているのだからな。」 『甲斐』から直接攻撃を受けた彼は 叫んだ、まさに野獣の声で... 「だっ...駄目だ!! これを吸い込んじゃ...ってか...もう遅い(泣)」 『真』の声で気付いた事だが 私の身体も変調を来していたのだ... まるで内側から別の生物へなり代わって行く様な 「こっ...こうなったら...!! 疾風魔法だよぉ〜!『破陣の風』【ジェネクション・ストリーム】っっ!!!」 『シュアァァァァッァァァッッッン!!!』 風が滞った空気を吹き飛ばすと この感覚も緩和した、が...ガイは魔法攻撃も まったく相手としていない... まるで私と対決をしていた時は、手を抜いていた 「ダメだ駄目だ...。 確かにナノマシーンのごとく飛び散った 俺の分体は消え去っえしまえたかも 知れないが...既に呼吸時、体内へ浸入も 果たしている...そして直に俺に触れた場合も...!!」 っとでも言うかのごとく...。 「“力”(のうりょく)の全貌は解らないけど(汗) 『V・D』【バニッシュ・デス】系でも 消せる気がしないでもないよ〜な?!」 『ばるっっっばるばるばるあばるあぁぁ!!!』 だが、少年が体内の何かを取り除かんとした …その瞬間!!!… 「はっひぃぃっっゎっっっ!?! (きっキモィよぉ〜(脂汗))」 彼の左腕を突き破り腕に酷似した 異型の何かが姿を現す!! 「フッ...始まったな...。 体内のDNAデータを書き替えた... 果たして、あと何分その人間の姿を 保っていられるかな? ...ハハッ最初から家畜姿の奴もいるがなぁ?!?」 空気中に散布したモノがナノマシーンで これが彼の『スキル』であると 分析し体内のソレを死滅させんと少年が 力を使わんとした時だった、変異が顕著となったのは 「...真ッッ?!...がィイいいっっ! 『G・F』【グラビティ・フィールド】...。」 「...何をしている? 無駄だと教えただろう...。」 「いいぇ、私達を含め場を倍の重力で押し潰すわ...。 遠距離攻撃が可能なヒトがいなければ 出来なかっただろうけどね..任せたわ!!」 そして、苦肉の策が取られ とある少年へとその視線は向けられた 「うっ...うん、解った... くっっ...この位なら...ボクだって!! 死せる太陽よりも....くうっ輝き...終わる ...一瞬の閃光をっぉ...ボクにーーーーっっ 『サンシャイン・ストレート・ヴァニッシュ』【黒点の閃光】!!」 『どぎゃぁぁあっぁぁぁぁぁあぁあっっっっっ!!!!!』 だがしかし変質が行われる中で 繰り出された至高の『疑似魔法』だった、が 「どんな重力下でも、行動可能と ...した...最初からこれを行わなかったのは...。 お前の中の覚悟がどの程度か計っていたからだ しかし、お前は怯まないのだな。」 この重力の中で男は平然と大剣を振るい 魔法の破閃光を叩き切ってしまう!!! 「馬鹿な....くっ?!! 解除、ぐらびっっっ....きゃぁぁっっ!?!」 私の覚悟ですって?! そう私が叫ぶ間もなく 自分の口からは情けない声がこぼれていた 「はぁはぁはぁはぁはぁ...。 両腕が...もう...使い物に....ならないよぉ〜(大泣)」 ガイの反撃と、別な物となって行く身体が 私を拒絶したのだ...そうか..こうやって 私は...彼が自身の親を始末した時の 情景を思い浮かべながら床下へ崩れ落ちた...。 『2月20日(木)』 第一三〇七話 『安大 光助』(2.20.水) 「フッ...哀れなモノだな...。 肉体の変質はもう止まらない ...しかし、だ...場を全て重力下に 置いての攻撃は恐れいったよ?」 『甲斐』の言葉はまるで 心が篭っていなかった、いや あの時から自分の言葉を 盲信しているだけなのかも知れない... 「はぁはぁ...かかっ...けどよぉ〜 オマエ...オレっちのスピードには 確か付いて行ってなかったよなぁ?!」 感慨深い顔で天部位を見上げた男へ 彼はそう吠えながら 「何...まだ...立てるのか? その身体で?...くくっそこの一番 奥手に居た豚でさぇ...!? (何...どう言う事だ...奴は?!!)」 徐々に変化して行く肉体を支え、これとは まったく異なった効果の“力”を発動させる!! 「くっ...そうか...キミは 自分自体を...それなら...!!」 「ボクって...役に立たないなぁ...(泣)」 んな事たぁねぇ...現に お前が来てから、あの女は安定してやがる ...くっ...オレっちも、もう 自分の中の獣を抑え切れねぇようだな... 「ウッッッォオオおおっっっ!!! 『光のオオカミ』【ライトニング・ウォルフ】モード!] 内部から造形を替えるっつーんだッたら オレっちだって自分で出来るんだぜぇっっ! 『勇二』は、オレっちが守るんだ!!! 「ほう...初めて見るな...。 強制的に全てを光へ変換したのか? しかし、本来の力等...もう寸分も出せまい!!」 悔しいが奴の言う通りだ、横目で 心配そうに見つめる勇二の顔が物語っていやがる ...けどなぁ〜諦めたらそこで負けなんだよっっっ!! 「だっ...駄目だよ...『光助』..! 死んじゃうよぉ〜(脂汗)」 普段の速度よりも確実に精度も 落ちたその不完全な形態では1分と奴相手では もたないであろう、だがしかし ……その時!!!!…… [グァォオオおっっっっ!!!! きぃっっっるっっきるきるっっ!!] 『ドギュルルルルルルルッッッッ!!!』 「馬鹿が...返り打ちにしてやろう...。」 青年を思う少年の心が最後の魔法を解き放たんとする!!!! まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |