『3月17日(金)』 第二三七話 『臨界都市〜勇気ある者が掴める真実〜』(3.17.金) 「『空』ぁぁっっ!!!行くぞッ!!」 空の右腕で高速回転を続けるあらい熊の ぬいぐるみ『マボ』は、叫ぶ! 「....まかしといて...あの子は、おいらが 助けてみせるから!!!」 空の言葉に耳を疑うマボ... 「?!あのなぁ空!!お前があいつみたいに 闘をぅなんて無理なんだよ!!! そんな感情捨てろ!!奴を殺せば終わり なんだよ...見ろよ...その結果の この有様を!!お前があの時ーーーー」 今は、それどころじゃない...マボは、 途中で空の真っ直ぐな瞳に気付き 光の弾丸となり換わって行くーーーー 「わたしぃぃのせかいぃぃぃ!!!!! 邪魔はさせなぃぃぃ!!!!」 「...ごめんね、マボ...解ってたよ.... でも、おいらも一部だって....だから この一撃でーーーーーっっ決める!!!」 “真魔”となった途端、暴走を始めた 『啓子』に向かい右腕を掲げた 空は、呟き意志を強く持つ!! 「くっ....げほげほっ!!... 『勇二』ゆうじ大ジョブか!?!」 『光助』は、『盲目の羊』 【シープ・ゴート】によって生み出され 羊型の『幻魔』から放たれた 『爆発の霧』【デリンジャー・ソース】の 直撃をまともに受けたが掠り傷一つ 無く無事だった... 「...あはっ...使えた....死にそうな くらい疲れたけど...ボク...また 魔法....が....使え....た。」 それはあの瞬時に勇二が“能力”で 爆撃を相殺してくれていたからだった 「...勇二、有り難う....あの霧の 対処法が見えた...ぜ...。」 不完全な能力を現実世界で使用した為 莫大な加負荷を負った勇二をソッと 静かに瓦礫に持たれ掛けさせた光助は、 砂煙が舞い、敵の視界を塞いでいるうちに 攻撃を放つ...それは、 [ぬぉぉぉっっっ!!!!....なにぃ!? まだ生きているだと!?!] 「おぃ、....お前の負けだよ...。 『ハウリング・ブルームーン』!!!!」 『ばぎゅろろぉぉぉっっ!!!』 [おぎょっっ!?!] 「お前には見えたか、よ?...蒼い月の旋律が?」 月の光を身に纏った狼の様に 青白く全身が輝いた瞬時に繰り出された ...常人の...いや、誰の目にも追えぬ スピードの技だった...自分の身体が消滅して 行く理由も理解出来ないまま幻魔は、 [ひぃぃ!?何がおきたってんだよぉぉ!!? 助けてくれぇぇぇ啓子嬢!!!!] 喚き散らし、真魔となった少女に助けを請う!! 「...光助...きるきるきるきるっっ!!!」 空はマボを射出し、光弾による一撃 必殺の攻撃を放とうとする...が、 …その瞬間!!!… 「...あたしぃわぁぁもっと強くなるぅぃう!!」 [うぎゃへっ!?!...やめ...やめてぇ!?!] 『ずちゃっっっ!!!』 自分の下へ逃げ込んで来た幻魔を 自らの身体の一部として吸収し、より 一層の進化を遂げる!! 『かひゅぅぅうぅっっん!!!』 「ぅあっ!?」 「なっ!?!」 閃光が辺りを包み込みーーーー 「ふふっ、お兄ちゃん達...始末しなきゃ...。」 空と光助の目の前には、人間のサイズに 戻り正気も取り戻した上により更に 強大な力を持った少女...いや、もう既に 大人の女性と成った啓子が 立ち塞がった...日本解放を懸けた 最後の闘いが今、始まる!!! 『3月18日(土)』 第二三八話 『臨界都市〜集いし時〜』(3.18.土) “幻魔兵士”達も反乱した一部の人間達に よって攻撃され、死なないまでも ほぼ全滅し壊滅する!!! 『幻魔』達は“集落”に集結し迎撃を 試みるが“力”の差が余りにも大きすぎたーーー 「『マインド・ウェーブ』っっ!!! 『ユキノ』...平気?」 『ばぎゅるっっ!!!』 [うぎゃぎゃぎゃっっ!?!] 「もちろん、よ『アッキー』の方 こそ大丈夫なの?」 「そりゃね〜...っと、『永知』とか 『ヤッチ』達はどうなのかなぁ〜?」 「へーきでしょ?...それより、さっきの 『空』が...!!って話し...どうなのかしら? 無茶してくれるわ...彼の身体なのに...。」 全国の一部で幾つもの闘いが巻き起こり 既に『お台場』から日本を支配していた 『盲目の羊』【シープ・ゴート】の霧の 魔力は掻き消されようとしていた!!! 「『ルビー・ジュエル』!!!」 「『リピート・サファイヤ』!!!」 「さんきゅっ!『瞳』『愛好』...。 それじゃーこのまま...一気にお台場まで 行きましょう...!!!」 「『三月』さん...空と光助だけ じゃ、はっきり言って不安ですね...。」 「...敵は『デス・ジャスティス』の 手の者なんでしょう?」 「...大丈夫、その為の...『マボ』でしょ?」 3人は、ユリカモメに乗りお台場を 目指して進む... 「『ギャラクシー・インプロート』!!」 『ぱぎゅぉぉおおぉっっ!!!』 [ぎょぉぁあぁぁ!??] 「ふぃ...大ジョブっスかねぇ〜.... どうやら先パイ達も向かったみたいっス けど....ね?」 「さぁな、おれには関係ねーな...。 でも、しゃあないか?来い!!! 『スレイヴ・ティルス』ッッッ!!!」 そして、数人が決戦が行われている 講堂へ、参戦に入って行く!!! 「私『啓子』は、完全な力を手にした のよ...さっきまでとは比べ様にも ならない程の...ねぇ!!!」 “真魔”と化したシープ・ゴートは 少しづつ3人に近付いて行く... 「技を放つどころじゃないっスよぉ!! マボ!!戻って〜!!?」 「ちぃっ!!!」 不意に回転を止めたマボは、 空の肩へと舞い戻った.... 「...アレ?...オレっち...こんな 状況を知ってる....。」 「バカっ!!油断するな!!!」 「あっ!?光助、危ない!!!」 『ざぎゅっっあ!!!』 「うゎっぁぁあ空ぁぁぁ!!!」 何の動作も無しに放たれた霧の刃が 光助に放たれた事に気付いた空は、 下に落ちていた棒をとっさに拾い上げ それで刃を弾こうとする...が、 「まず、一人...次は狼君ネッ?」 「バカぃうんじゃねぇよ...クソアマがぁ!!」 刃を受け止めたものの、その 衝撃によって真後ろに吹っ飛ばされて しまう...しかし、叫ぶ光助が 振り返った後ろには既に立ち上がった 空の姿があった!!! 『3月19日(日)』 第二三九話『臨界都市〜記憶解放!!〜』(3.19.日) 何でオレっちは、初めて見た あいつの名前を叫んだんだ!?... 「....お兄ちゃん...その姿は!?!」 吹っ飛ばされた時...胸が凄く苦しくなって それで、ーーーーーーそうだ、オレっちは!! 「ふっ....『光助』〜っよーやく 俺様達の事を思い出したようだな〜。」 「....『マボ』に『空』...!!!! そうだった....オレっちは何で今まで こんな肝心な事を!!!」 「お帰り〜、光助っ!!」 全てを思い出したオレっちの肩には、 マボと入れ替わった空が飛び乗っていた 「...ただいま、空っ...よく 一瞬で入れ替わったネッ?」 「あのなぁ〜俺様を誰だとおもってんだよ ....こいつが気付く前から、俺様はあの 霧のナイフを読んでいたからなぁ....。 おっし、じゃ役者も揃った事だ...いくぜ?!」 マボが空になった事で身体は、 あの人の体型を取り戻し、狂気を 取り巻いていた...それがオレっちには 何時も鮮明に映る!! 「...太ったお兄ちゃんが一瞬で痩せた? ワケわかないなぁ....でも、まぁ どうでもイイ事だわ....面白い マジックってとこかしら?」 空の変貌ぶりに少し恐怖する “真魔”『盲目の羊』【シープ・ゴート】こと 『末田 啓子』は警戒し、一旦 離れた場所、移動すると....霧に よって創り出した透明な弾丸による射撃を 3人に向かい一斉に放つ!!! 『がひゅひゅひゅひゅっっっっ!!!』 「この数は、ちょいとやばメだよ...な〜。 でも、空なら無理でも俺様には可能なんだぜ?」 だが、彼が行動に移そうとした …その時!!!… 「そー言うのは私に任せてよ!!! 『エレクトリック・サンダー』....っっ 『コントロール・ダガース』!!!」 一人の少女が叫ぶと共に、銃弾が全て 方向を変え天井に向かって何故か放たれた....。 「ふっ....余計な事をする... あいつも一緒なんだろ?」 それを見てマボは、呆れたように 言葉を放った...すると、 「おぃおぃ、つれないねぇ〜親友っっ。 オレに黙ってこんな面白い事を してんだからな〜。」 講堂の入り口付近から少年が 笑いながら返事を返す... 「『ヤッチ』に『真弓』?!!」 二人の姿を確認して思わず 興奮した光助は、声を上げた。 『3月20日(月)』 第二四〇話『臨界都市〜進む道の中で〜』(3.20.月) 『こっから見るですね。』 まだまだ続くのですぞッ!! 『ノリがもう、めちゃめちゃで〜ッ!!』 先を見るんッスねぇ〜!! |