『Classification !!』『七罪都』編!!


↓にお話しは、増えて行きます。

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〓自らの“力”を象徴する“傲慢”
その慢心すら超越した
憤りが“憤怒”であり、その
どちらもがヒトとして生きて行く
糧となる、だが時として
ソレが人の身たる己すら
焼き焦がすのだ。〓




3月7日(日)

第一三二二話 『嫉妬-late a friends ENVY-』(3.7.日)

「ここは...そう............
あんたが初めて、この私にーーーーー
その“力”を突き付けた場所....。
覚えてる?わよね....『雪ノ城 春化』【ゆきのじょうはるか】?!」
紺色のローブを纏うかつての
親友は、対する少女と同じく
「えぇ....ここは
あの寄宿した場所ね.....それよりも貴方
水倉 幹』【みずくら みき】を盾に
まだ...私から逃げるつもり?」
霊力を元にし刃を生み出す
武具を構え、大袈裟な手振りで
場所を説明し返答を待つ...
「へぇ、気付いていたんだ...。
....ケケ...さっすが、けど殊勝(しゅしょう)だな?
あっーーっはははははは!!!!!!」
蛍光灯の明かりが頼り無く
照らされた旅館の一角の様な場所で
向かい合う2人、だが
彼女のこの言葉でミキは先程までは
穏やかだった顔を醜く歪め
口調まで変わりゲラゲラと下品な
笑いを少女へと放った!!
「あの時から....
彼女に巣喰っていたと言うの?」
「あはははっっ....げらげらげら...。
いやいや...御免なさいねぇ...。
ぃぃぇ、あの時、浄化寸前に...私は無我夢中で
何かにヒョウイしなければ助からなかった
それも...霊力のある生きた素体に...解るな?」
口元を歪めて幹の中のモノは答える
「本当に幹には...力が...あったのね...。」
「くくっ...あんたとの繋がり合い
そして、刺激となって力が開花したのさ...。
奇しくも...それは傷を癒す為にもなった...
だから彼女の中から操作し、テメェと
なるべく関わらせたのさ...事件に、ナァ...!!」
彼女が口を開き喋る
その度に、手の中の『帝劍坤』が
狂ったかのごとく唸りを上げ
邪悪な霊気を放ち、これが青黒い刃を噴出させる
「....因果の糸がどれ程、深かろうとも
この『プリンセス×ハンター』の名に誓って
...貴方からミキを取り戻しーーーー浄化してみせる!!
(“ミツキ”さん...おばあちゃん...
どうか...私達を見守っていて...。)」
必然の巡り合わせが成せる技なのか?
春化の持つ武器『霊聖坤』から
吹き上がる白緑の波動も、収束し
やがて一筋の刃と成った!!!

「私は『異界の闇覇者』って
立場、案外気に入ってるんだわ?
....そうそう、ソレにね...
言い忘れていたけどーーーー」
ずばしゅあぁぁぁっぁっっっっ!!!!!
「解っていたわよ...。
ミキの中の、私への....憎しみ!!ハァッッ!」
悪霊へと意識を乗っ取られる前から
感じていた自分へ向けられた悪意を
知らぬ春化ではなかった....だが、それでも
「ふん...それでも、あんたの隙を
生み出させるだけの効果はあるじゃないの?
あははははっっっ.....。
S・W』【サークル・ワーキュリィー】!!!」
心の揺り幅までを彼女が
抑える事は出来ず、一撃目は避けられ
背後より幹の『スキル』【特殊能力】が
繰り出され、その効果で
左肩をえぐり取られてしまう!
ぼとっっぼとととっっっっ....!!!
「あぁ!はぁはぁ...
(囲んだ周囲を削り取る能力....。)」
武器と能力により遠距離と近距離戦闘
この、どちらも優秀な手段を持つ
彼女を相手とし、自分が不利な事は
十分承知してはいたものの、この傷では
もう、そう長くは戦えない...
「負い目を感じていたのよ...
私の中の彼女は、あんたにね?
だから...私を受け入れた、いつでも
消せるチャンスはあったのにね...。」
「...だから...なんだって言うの...
ミキがどう思っていようが...
私は...貴方から...彼女を取り戻す...。」
滴る鮮血が学生服を痛々しく
染めて行く中で、息を切らせる春化へ向け
「しぶといわね...。
なら、『邪霊術式』...これで
魂諸共、地獄へ落としてさしあげるわ?
鴛魔ノ型...『鬼門冥呪』ッッッ開門!
地獄の畜生達よ...彼女を呪い殺せ!!」
ヴァォオオオォォォオオッッッォオッッン!!!!!
幹は、醜悪な邪気が地獄を
ほうふつとさせる程の悪霊を呼び寄せ
武具へと宿させ、弱った
彼女へ解き放たんとする!!...
だが、しかしーーーーー
「はぁはぁ...御免なさい....ね...
この言葉、そっくり返すわ....ーーー〜〜〜
神霊術式』【しんれいじゅつしき】!!
光受』式...零ノ型...アッファァッッッ!」
……その瞬間!!!!!……
「(なっっーーッ)にっっぃ?!!!」
彼女も神々しい黄金の刃を出現させ
そこから放つ衝撃破により
飛び散る悪霊共ごと、親友へと巣喰うモノを
一緒くたに、浄化せんとする!!!!

「『神斬波』ぁああっ!!!!!」
つきゅぅぁぁぁっっっっっっん!!!!!
2つの異なる霊波が激突した時
派生した、ラップ現象の様な
衝撃音と揺れが周囲を包み込み
暫し、静寂が場を支配する
「.............。
ううっ......はる....か?」
粉塵が床下へと落ちて行く中で
最初に立ち上がったのはーーーー
「...くっ....
幹...ミキなの....?
本当に....嘘じゃないよね...はは...。」
制服を汚し青いリボンで
髪を束ねた、幹の淡い姿だった....が、しかし
「勿論そうよ...私は....わっ...
わた...わた、し....私は....
わたぁぁぁぁしぃいゎゎァァァァッッ!!!!!」
頭を片手で押し支えながら
狂った様に叫ぶ親友の姿が証拠だった
「待って...今...行く...から...ね?」
まだ、彼の呪縛から解放されては
いないのだ...っと、言う....
「だっ...駄目...あっ..くうっっ!?!!
私の中で....駄目....春化は...
殺させない....それならぁぁっっ!!!!」
自力で意識を取り戻した
彼女の最後の抵抗なのだろう、指先を
「だっ....やめて...
やめて...嫌ぁ..嫌あぁぁっっっ!!!!」
自らの心臓の位置へあてがい、そしてーーーー
しゅぱぁぁぁっぁっっっん!!!!!
{ほら...どうしても悲しい時って...
泣くことも出来ないじゃない?
...けどさ...そう言う時は...必ず助けを
呼ぶんだよ...ハルカ...春化は独りじゃないんだ
....さぁ、目を開けて...出来るだろ?}
ソレを抜き取り自分の嫉妬心へと
けじめを付けんとした
…その時、だった…
「私は...何故..生きて...る?」
「私が死なせやしない...。
うっ...うっぅううっ...死ぬなんて...駄目!!」
彼女の腕へと巻き付いていた
シルバーのブレスレットが光を発し
自害しようとしていた幹の身体を拘束したのだ!!
「そう...暖かい....この光は....
私の心を癒してくれるよう....。
ハルカ.....もう...泣かないで....。」
更にその銀はハルカの霊聖坤へと
絡まり溶けるように消える際、彼女へ
新たな力を授けた...
「有り難う...ミツキ...。
これが...『銀霊術』...『退魔の銀
いぇ...貴方の心...。」
親友をこの手で漸く抱き締めながら春化は
涙を流し、彼女より悪霊が消え去った事を
しっかりと心で悟る......やがて、止血を果たし末
「.....待って...私も行くわ...。」
「幹....うん.....大丈夫....私達は負けない!」
今度は共に死闘へと身を投じる為
出現した扉を潜って場を後にした...。



3月8日(月)

第一三二三話 『怠惰 in a 色情-TRIP by LUST to SLOTH-』(3.8.月)

「ほう...私の重力にそこまで
人間の身で耐えられるとは......。
少々、侮っていたかな?
確か、『三浦 洋子』【みうら ようこ】さん?」
真っ赤な巨大な扉を背にし
黒ずくめの人物は彼女を少しづつ
間の隅へと追い詰めて行く...
「合ってるわよ!バーカ!!
くっ..ううっっ....。
(『智明』から聞いてはいたけど...
本当にやっかいな“能力”だな!!)」
桃色で囲まれた壁の廃虚が
戦場と化していたそこは...
ビキキッッビギィイッッ!!!!
「私の、この『G・F』【グラビティ・フィールド】からは
何人も逃げられない......。
君の能力は分析済みだ...私には勝てんよ。」
それ以上に、この敵の“力”で
次々と破壊されて最初の頃の面影は
まるっきり、消えてしまっていた...。

「くっ...そんな..ことはっっっ!!
やってみなくちゃ解らないわよ!
“ミスルーのナイフ”!!!」
カシュアァアァッッッン!!!!
洋子が武器を取り出し
反撃へと転じんとしたーーーー
……その瞬間!!!……
「無駄だよ....。
“ジェンダー・マルティプレイヤー”でも
この私には傷、一つ...
付けられなかっただろう?」
ドギャギャギャギャギャッッッ!!!!!
「あっ....あっ...嫌あぁぁっっっ!!!!」
「君はここで死ぬ...。
重力の翼に抱かれ昇天する...。
ハング・グラビティ・ツヴァイ』【全てを抱擁せし翼】...!!」
極大まで広がり、具現化された重力の翼が
場を包み込む様にして彼女の存在
「うっ...がぎゃっっ!?!!
かっ...体がぁぁぁぁっっ!!げふぉっあ!?!」
そのものを飲み込み、抱(いだ)くかのごとく
抱擁しつつ、その身を砕いて行く!!...が、しかし
「...もがけばそれだけ苦しみが助長されるだけ...
ーーーーーっ...これは..........
この声は.......貴方...なの?!!」
決着が下され、洋子の身体が
地盤へと擦り潰されんとしたーーーー
れ......れい.....な....
我が下へ.....集え........。

その時、だった....
「....遂に...そう....
貴方........に....会えるのね...!!」
彼女は少女が絶命するまでの
ほんのあと少しで能力を解除し
フラフラと声に誘われるまま赤の門を
潜り抜け、何処かへ消えてしまう....。

残された洋子は、満身創痩ながらも
自らの『スキル』【特殊能力】を発動させ
「くっ...ぐっ...何だったんだ...
糞...待て....ぼくは...まだぁ!!」
身体を治癒しつつ、敵対者の
消えた扉を開け放ち『万絶の城』【オールメア・ホープレス】
虚数空間『運命の回廊』【フォーチュン・クロォイスター】と
呼ばれる本来は封間として使用された
そこを抜け去る、第一人者となるの...だが
やぁ...お嬢さん...。
そこで少女を待っていたのはーーーーー
ぽたっっぽたたたっっっ....!!!!!
「あっ...ぐっ...何故?
あっ...ふぅぅあぁぁっっ!!」
あの黒ずくめの人物の腹部を手刀で貫き
腕力で掲げ上げ、血を飲み喰らいし
惨劇の開幕者が行う殺戮と月夜の風景だった!!!



先を見るんッスねぇ〜!!


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