とろっトロで行こう!! |
第31話 虚城楼閣 「…直に目を醒ます『智哉』を向かい 入れるための城...醜く脅える 腐った人間達を罰する為の神殿... これで全ては、揃った… 『美紀』『悠助』『巳咲』『太』 よく俺について来てくれた...。」 異世界と化した学園に自分達の 城を『デヴァ・システム』を利用して 創り上げた『歩無』は、ベットに 寝そべ未だ目覚めぬ弟のほほに 手をあてると懐かしそうに微笑んだ 「歩無...これからだな...。」 「私達の復讐...まだ始まったばかり ですもの...当然よ。」 「くすっ...今度こそ、僕の手で 殺してあげたいよ...あのお姉さん..。」 「俺っちもあの女共の腸を生きながら 引き裂いて犯してやるぅ!!」 4人は、それぞれが統べる間に そう呟きながら消えて行った。 「くくくっ...そうか邪魔者がまだ いたなぁ...あいつら4人では 全ての相手は出来まい...くくっ 奴らの力、使うとしよう....。」 歩無は、徐に玉座に着くと “ペルソナ”を発動して城の内部に 強力な悪魔達を召喚し時が来るのを 待った....。 その頃、各教室に設置されたスピーカー からは、美紀の放送が流されていた 「クスッ、この事態を止めたかったら 図書室から繋がる道の先にある お城においで...そこに僕もいるから さぁ...くすっ。」 別の間では、悠助と巳咲が美紀の動向を しっかりと見て 「まったく...あの坊やも余計な事を..。」 「同感だな...前の事が尾を引いて いるんだろうが...困った奴だ..。」 「まぁ、太ほどじゃないけどね。」 「あぁ、そうだな...しかし場合に よっては、予定外な事も起きるかもしれない 一応歩無に報告しておこう...。」 身勝手な美紀の行動に二人は 呆れながらも歩無に知らせようと した...だが、その瞬間に歩無から 連絡が入り、自分が美紀に 命令したと言い二人を安心させた。 2年4組では、数ヶ月前の事件で 学園を救った9人の生徒達と 『夢麻』『鈴子』 そして“トロ”が今の美紀の放送を聴き 突然、校舎裏に出現した謎の城の正体が 判明すると、この事態を起こした者達に どう立ち向かってゆくかを 『南条』が中心となって定めていた..。 第32話 突入!! 「ふッ...奴らめ前の事件を知って 入り口を『楽園の扉』と決めたのか? ...まぁどちらにせよ...行くしか ないだろうな...罠だとしても..。」 『南条』は、そう全員に向かい言うと こんな事があった時の為に 教室の床下に仕込んでおいた武器を 取り出して配布した 「おっ俺のツーハンアックスじゃん!!」 「あ〜『アヤセ』の鞭だぁ〜!!」 「まぁ、私のレイピアですわ。」 「あぁ、あたしはいいよ、武器なら 常に持ち歩いているからね。」 「でひゃひゃひゃ〜『ヒデヒコ』 これこれ槍がなくちゃ始まらないっスよ!」 「俺にはこの拳がある。」 「わぁ〜ちゃんとアーチェリーあるんだ!!」 「あぁ、俺もルナブレードがあるから。」 取り合えずメンバーに配ると 南条は、自分の剣を取り 残りの武器を“トロ”『夢麻』『鈴子』に 選ばせた 「私は、『深雪』から教えて貰って Getしたこのサーベルがあるからいいわ。」 夢麻は、そう言うと、どうやら気が 合ったアヤセと話しを続けていた 「そぉねぇ〜...私は、いいわ これでも武術習ってたのよ。」 鈴子は、武器装備を拒否し『マキ』の 母親と喋っていた そして、最後にトロは... 「んっとボクは、あっ!!! これカッコイイかも!!」 そう言って南条から鎌を受け取ると 喜んではしゃいでいた。 (やはり銃は、無理だった ようだけど...。) そして、一行は図書室に行く... すると、そこには『金色の蝶』が 『悪魔君』と共に待ち受けていた 「ひょひょ...君タチここから お城にゆくんだろ?」 悪魔君はそう言うと扉を 開けた、すると奥にまた部屋があり そこでは、4つに分かれた別々の 道が枝分かれていた...更に それを見たあと、直ぐに蝶の声が 直接、全員の頭に声が響き 【世界は、再び 混沌に包まれてしまった... 今、世界を救えるのは、君達しか いない...『ニャルラトホテプ』の 暴走を止め、世界の歪みを取り去る 事が出来れば...全ては、元に 戻るだろう...。】 その声がそう話し終えると 金色の蝶は、消えてしまった。 それから、12人は1班3人の 4つのグループに分かれると各々の 道に扉を潜り、進んで行った... 目指す、『歩無』の待つ城へ!! 第33話 オープニング・セレモニー 各々のグループが進んだ先には また扉があり、そこから城に向かう 道に入り込める様になっていた その様子を見ていた『歩無』は、自分の 下に果たして辿り着けるのか? そんな事を考えながらそれまで 手始めとしてまず、世界各地に 封じられし古の悪魔達を光臨させ 世界の崩壊を助長させていた...。 “トロ”達のグループが 城に繋がる赤い色の扉を開け 順調に中に進んでいた、その頃... 『夢麻』『綾瀬』『稲葉』の3人は 青の色の扉を開けると突然 トラップが発動し3人共 離ればなれになってしまった!! 『ばひゅっっん!!』 「っ...こんな事するのは、あの でぶ野郎しかいないわね...。」 夢麻は、この罠を仕掛け此処に いる主が『闇雲 太』だと直感で ピーンと閃くと即座にサーベルを 構えて次の罠の大体の予想を付けながら 用心して壁に囲まれた迷路の様な通路を 進んで行った。 「...ったくなんでアヤセが〜こんな 目に合わなくちゃいけないのよ〜 あ゛〜ムカツク!!!」 アヤセは、ワープさせられた衝撃で 尻餅をついてしまいお気に入りの ミニスカートが汚れてしまったので マジ切れし、手にしていた鞭で 辺りの壁に八つ当たりをしていた。 一方それを自分のいる間で ゲラゲラ笑いながら見ている 太は、稲葉だけは、歩無から 貰った『ペルソナを封じの澱』に 閉じ込め、間に移動させていた 「ちっ...くしょお!!出せ!! この野郎!!出せ出せ!!」 『ガンッガンガン!!!』 そして、その中で叫び暴れる稲葉を 見るとバカにしたように 「はぃはぃ、サルは大人しく 澱の中でじっとしてなって〜 そしたらご褒美に俺っちバナナでも あげるからさぁ〜。」 そう言って太は、更に迷路に 仕掛けた罠を発動させた! すると、迷宮に突然悪魔達が出現し 別々に移動する二人に 襲いかかって行った!! 「はっはっ!!俺っちの下まで 来れるもんなら来てみやがれぇ〜!! その無数の悪魔達を倒せるんならよおぉ〜!!」 続く!! |
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