とろっトロで行こう!! |
第28話 我が夢の為 其の12 強く気高く 「なるほどな...で貴様は、自分の “ペルソナ”に俺達と同じように 封じていた悪魔達が制御が効かず 外に出て来たと言うワケか...。」 『南条』は、『太』から今、学園内で 暴れている悪魔が自分のものと また別の力よるものだと言う事を 太から聞き出すと 「ひっ...俺っちは、...もぉ.. たっ闘う気なんかないんだ〜見逃して くれよ〜頼む!!」 そうやって、逃がして貰えるように 悲願する太を見兼ねて、さらに 「解った...どこぞなりゆくがイイ... 貴様にもう用はないからな。」 そう言って見逃してしまった... 少し離れた所で... 「クククッ...俺っちを馬鹿にしやがって〜 『歩無』さんと『悠助』『巳咲』『美紀』達 が起こした『暗転』で俺っちも少し ぱにくっちまったが〜元々、これは 起こるべくして起こった事だったんだ... なぁ〜に少し早かっただけだ... クククッ今に見ていろ特にあのクソ 女共めぇ!!!!!」 太は、正気を取り戻し誰も見ていない 所でそうやって悪態をつくと 仲間のいる場所に向かって行った...。 「まじぃ〜良かったのぉ〜南条〜? あいつ逃がしちゃって〜!?」 『アヤセ』は、苛つきながら そう言うと『夢麻』に同意を求めた 「そうね...あいつきっとまた 何か仕掛けて来るわよ...。」 しかし、そんな二人の言葉を遮るように 爆音が目の前にある教室から 巻き起こり、砂煙がこっちにまで 舞って来ていた!! 『ドバババッッンン!!』 「なっ!?...おぃ!?どうする? 南条!?このまま全員が固まって動いて いちゃ〜よぉ、意味がないんじゃないか!?」 『マーク』が砂煙の中でそう叫ぶと 暫く考えた後、南条は7人全員に 「『稲葉』の言うとうりだな...サルも たまには、良い事を言う... 『桐島』と『黛』は、一階に 『綾瀬』と『城戸』は、二階... そして、俺と稲葉貴様は、三階に 回って一気に学園内の悪魔を排除する! それから『朝倉』は、回復魔法を 桐島にかけて貰ってからさっきの 爆音が響いた教室へ行ってくれ!!」 そう叫ぶと、各個ブツブツ文句を 言いながらも行動に移った。 『ガラッツ!!』 「大丈夫!!皆!!」 夢麻は、傷を『エリー』に直して 貰い、気分もかなり良くなり 勢い良く、今爆音が上がっていた 教室のドアを開けた、すると中ではーー 「ふん!!私の『ただし』君に手を 出そうなんて1000年、早いのよーっ こう見えても私、『軽子坂』では君達 悪魔を相手に闘って来たんだからね!! 私の『フロストファイブ』の力 嘗めないでよね...『フェンリル』君。」 『たまき』ちゃんが剣を構えながら 左手に付けた機械を使い悪魔を召喚し 妖獣フェンリルを撃破していた。 「あらっ...凄い...。」 夢麻が驚きながらたまきに近付くと たまきの後ろから、ただしが現れ 「いやぁ〜はははっ僕もねいやぁ〜 闘おうと思ったんだけどさぁ〜。」 そう言って笑って逃げていた事を 誤魔化していた、そしてそれを 横目に呆れながら、たまきは夢麻に 「あらっ、あなたは『朝倉』さんねっ! 『深雪』から話しは聞いていたのよ、 宜しくね!」 そう言って握手を求めて来たので 夢麻は、快く返事をし手を取った。 「こちらこそ宜しく、私の事は 夢麻でいいから。」 「くすっ、じゃっ私もたまきって 呼んでね。」 その頃、『園村 麻希』が 数日前に、また倒れ ずっと側にいて看病していた 『藤堂 尚也』とマキの母親いる病院にも 暗転による効果で 異界化が巻き起こっていた!! 第29話 我が夢の為 其の13 全員 「“ペルソナ”ーーーッッッ!!! 『青面金剛』【セイメンコンゴウ】っっ! 斬り裂けッ『ガルーラ』ーー!!」 『バショォォアァアァーーーッッ!!』 異界化した病院内には、『ゾンビ』等の 死霊系の悪魔が溢れかえり、館内の 人間達に襲いかかっていた、そんな中 セベク事件で『デヴァ・システム』に 取り込まれ異界そのものを創り上げた が、のちの闘いで自分の本当の 姿に気付きそれを乗り越えた事で 精神的に強くなった 『園村 麻希』の病状を気遣い 数日前から彼女の側にいた、前回の事件で 『マキ』を異界から救い出し 仲間と共に学園を救った 『藤堂 尚也』は、お見舞いの花をいける 花瓶に水を入れに病室を出て行った その瞬間に、『暗転』に巻き込まれ 既に館内の構造が変化している為に マキとその母親の身を案じて 館内を走り悪魔を倒しながら二人を 探し回っていた...。 「何処だ...どこに!...あの光は ッッ!!?」 『がちゃっ!!』 「園村ぁ!!」 尚也が通路にあった一室から 閃光が放たれていたのを発見すると すぐにその部屋に向かい走り寄り 乱暴にドアを開けた、するとそこには... 「私のお母さんには、指一本 触れさせないんだからぁーッッ 私を助けて!!ペルソナ『マソ』 『ブフーラ』!!!」 『ガギョギョギョーーッ!!』 「園村..お前...病気は?それに なんか懐かしい感じが...うぁ!?!」 「私は、もぉ...大丈夫... 会いたかったよぉ...尚也君...。」 マキは、前回の事件で理想の自分が 醜い自分を打ち倒した事によって 分裂していた心が一つになった、その為 理想の自分に今度は、なろうと強く 想い描いた事で再び今度は、しっかりと した自我で求めていた自分を手にし 母親に襲いかかって来た悪魔を ペルソナを使い倒すと、同時に 部屋に入って来た尚也に抱きついた。 「とっとにかく...おばさんも一緒に 学園に行きましょう、何が起こって いるのか『南条』辺りが知っている かもしれない...。」 「わかったわ、行きましょうマキ!」 「勿論、そのつもりよっ!」 3人は病院を脱出し、学園に向かった!! その頃、まだ暢気に眠りこけている “トロ”のいる教室には、新たな ペルソナ使いが現れて次々と生徒達を 石に変えていた... 「ぅにゃ?..........ーーーッッ!? うぁぁ!?...君は!?...『香西』さん?」 第30話 我が夢の為 其の14 『エピローグ』 「...助けて...助けて..ぎゃぎゃぎゃ!! わたしは、無敵ぃぃぃ!!! だって『ハーレム・クィーン』だったん ですものぉぉぉぉ!!!!!」 『香西 千里』数ヶ月前の事件で 『園村 麻希』へのコンプレックスから 異世界でハーレム・クィーンとなり ブラックマーケットを支配していたが それでも最後まで千里を信じて 疑わなかった『マキ』の心に触れて 元の自分に戻る事が出来た、しかし今 “トロ”の前にいるのは、『暗転』により 能力を無理に引き出され依然の 様な所謂“ペルソナ”の暴走状態に なってしまい誰かに助けを求めている 昔のトロと化してしまっていた! 「香西さん...ボクなら君を.. きっと助けてあげられる!!」 暴走しまた逃げ惑う生徒達を次々と 攻撃して石化させてゆく千里に 向かってトロは、そう呟くと 「この前の...誰かを救える力を ボクに!!ペルソナ『デス・サイズ』!!」 「マギャィィィ『フレイラ』ぁぁ!!」 『ブシャシャーーッッ!!』 トロの召喚に気付いた千里は、 直ぐ様、魔法をトロに向かい放つ!だが 『カシュゥーーンッッ!!』 それをペルソナ、デス・サイズの持つ 漆黒の鎌で斬り落とした、そして更に 鎌の柄の部分で鳩尾を打ち千里を 眠らせた。 「ふぅ...これで今度起きた時は もぉ大丈夫だよね...?」 石化も解けて解放された事を 喜ぶ生徒達を後目に、トロは、一人 廊下に出て行った...するとそこには... 「あ〜っトロ!!だいじょーぶ??」 「あっ『綾瀬』さんっ!!はっ はぃ大丈夫ですよ〜。」 「ふ〜んじゃぁアヤセわ〜急いでる から〜マタネっ!!」 アヤセと出会いちょとラッキー とか、トロが思っていると また地震が校内に響いた! 『ドギャギャ!!』 「また、悪魔が...今度はボクも 闘えるんだ!!アヤセさん達と一緒に!!」 トロは、2階にいる 周辺の悪魔達をアヤセ達と共に 一掃して行った。 その頃、学園に到着した 『藤堂 尚也』達は、体育館に向かう 通路にまだ開いている抜け穴から 校内に入り体育館側にいた悪魔達を ついでに倒して2年4組の教室に 向かって行った。 粗方、悪魔を一掃すると学園は 取り合えず平和を戻し 街で唯一の安全地帯となった... そして、2ー4の教室に『歩無』の 野望を阻止する為に 学園内にいるペルソナ使い達 が集結した!! 続く!! |
)C 1997 fat-boy@athena.dricas.com