とろっトロで行こう!! |
第25話 我が夢の為 其の9『WAKE UP MIND !!』 2年4組の生徒...同じく“ペルソナ” 使いでこの前の事件で学校を救った者達 『南条圭』『稲葉正男』『城戸玲司』と 『ツクヨミ』の『闇』虚数空間の内部で 出会った『夢麻』は、お互いの状況を説明 し合い脱出の案を練っていたのだが、 そこに突如悪魔が現れた!! しかし、その悪魔達 『イワテ』『カトブレパス』 『カワンチャ』を迎え打ち 果敢に闘う3人だったが こちらは、ペルソナを封じられている上に 『暗転』により力を解放されて強化している 悪魔に大苦戦をしいられていた!! しかも、『サーベル』を片手に構え 加勢に入ろうとした夢麻の 後ろには、また別の悪魔の影が 忍び寄っていたのだった!! [クスっ...後ろががら空きだよっ お嬢ちゃんっ!!] 『バシュッ!!』 夢麻は、背後に気配を感じ すぐに横に避けると後ろからまた別の 悪魔の声が響いた!! 「ックいきなり...何ッ!?!」 後ろを振り返えるとそこには 悪魔『ヒノエンマ』が三味線を 持ちながら静かに立っていた。 「あっ...悪魔!!」 夢麻は、体制を立直しサーベルを 再び構え、ヒノエンマに向かい飛びかかった しかし、それを軽く三味線を盾に 防御したヒノエンマは、軽く 夢麻をその攻撃ごと壁に弾き返した! 『ドシャッッ!!』 「くっ!?」 すると夢麻は、背中を強く打ちつけた衝撃で 一瞬呼吸が止まり気絶しかけてしまう。 [ククッ...脆いモノだな...人間とは... もう良い...足掻くな...死ね!!] ヒノエンマは、そう言うと壁に力無く 持たれ掛かり崩れ落ちてゆく夢麻に 三味線で襲いかかった!! ..もうダメなの....。 『ガキィィィイイッっっ!!』 だが、ヒノエンマの攻撃が夢麻を捕らえた その瞬間...夢麻の体から目映いばかりの 閃光が走り、それと同時に疾風が夢麻を 包み込む様にして巻き起こると ヒノエンマをそのまま吹き飛ばし [バカなぁぁぁああぁぁーー!!!] 消滅させた!! それを見て助けに入ろうとしてた 稲葉は、驚き喚いた 「おぃ南条!!あれっ!?夢麻の 体から...あれは?ペルソナ!?」 「...ツッ...なにぃ?!?」 「...なるほどな...そう言う事か... 稲葉...どうやら俺達は、大切な事を 忘れていた様だ...。」 「なんだよもったいブリやがって!! ナニが解ったんだよ!!南条!!」 「....サルめっ!!まだ解らんのか? 所詮、他人が他人の心までを縛る事は 出来んのさ....それすらも解らんのか? まあ、いいさぁて...こちらもゆくぞッッ!!」 南条は、二人にそう叫ぶと また目の前から襲いかかって来た 悪魔イワテに向かい [死ねえぇぇぇえぇぇぇっぇ!!!] 「消えろシレ者めっっ!!ペルソナ!!」 ペルソナ『アイゼンミョウオウ』を発動 させると『ハンマ』【破魔神聖魔法】を 放ち消滅させた!! 第26話 我が夢の為 其の10 突破 「...私...『リリム』が出現している... そうか...今『南条』君が言った事って ...誰にも...そうあんなでぶ野郎なんかに 私の心を縛る事は出来ないんだ!!」 『夢麻』は、徐に立ち上がると 三人を見上げる、すると 「“ペルソ〜ナ”ぁっぁ!!『オグン』!!」 「うぉぉぉ!!来いペルソナ『ブレス』!!」 『稲葉』『城戸』もペルソナを召喚し 悪魔を打ち倒していた!! 「大丈夫か、朝倉?」 南条は、そう言って夢麻に手を差し伸べ 「えぇ、なんとかね。」 その手を掴んだ夢麻は、それを伝い 起き上がった。 「ふっ…しかし、お前もかなりの 強い精神力を持っているようだ... この空間で俺よりも『先に』ペルソナを 召喚するとは...まぁ、この分なら 『桐島』達も無事であろう...。」 夢麻は、それを聞くとこの男は 私の事、誉めているんだか いないんだか...と思ったが、それよりも 「そう言えば...もうペルソナが 使えるんだったら...脱出、出来るんじゃ ないかしら?南条君?」 そうこの世界からの脱出を提案した。 「そうだぜ?南条〜っ俺達の力を 使えばあの野郎の空間だってーー」 稲葉がそこまで言うと、それを 遮るように前方の壁がいきなり 粉砕し爆音が起こった 『グシャシャーーっ!!!』 「何だ何だ!!」 そして、その壁の中から女の子声が 「あれ?エリー〜っこっちも出口じゃ ナイよぉ〜もぉ最低チョベリバ〜。」 その声を聞いた稲葉は、 「あっ!?その声は『綾瀬』!!!」 そう言って叫ぶとその女の子に声を掛けた 「?ーーーっ!?もしかしてっ稲葉〜!!」 少しすると南条達とはぐれた仲間 『桐島 英里子』『黛 ゆきの』『綾瀬 優香』 が現れ、暫し感動の対面を交わし それを終えると共に、この『闇』の 世界から抜け出す為に 『内側からこの虚数空間を打ち壊す。』 と言う南条の提案に乗って全員で ペルソナを呼び出しありったけの力を 込めて内部破壊を行う事になった!! 第27話 我が夢の為 其の11 呪縛からの脱出 『圭』が合図を出すと皆が一斉に “ペルソナ”の召喚を始めた。 「任せた!!ペルソナ 『アイゼンミョウオウ』」 「ひゃほぉーっ!!ペルソナ〜!! 『オグン』っっ!!!」 「Go!!『ブレス』!!」 「ぺるちゃ〜〜ん!!『フーリ〜』」 「Come here !! 『NIKE』」 「行きなッ!!『ヴェスタ』!!」 『ケイ』『マーク』『レイジ』『アヤセ』 『エリー』のペルソナが発動し 残すは、『夢麻』一人となる 「私の番か...おぃで!!ペルソナぁ!! 『リリス』!!!」 『バシュウッッ!!!』 「ぐっ!?何故悪魔共が俺っちの 言うことを聞かないんだぁ!!何故…。」 悪魔を抑える術を無くし 諦めてしまった『太』は、悪魔から 逃れるように階段のスミに 身を隠しさっき夢麻から喰らった 攻撃によって血を流している肩に 手を当てそうぶつぶつと、呟きながら ガタガタと震えていた。 学園を拠点に悪魔が世界を 支配し始めた...もぉ止める術は 無い...『歩無』により次々と召喚されて ゆく悪魔達に、逃げ惑う人々は 太と同じく絶望に苛まれていた だが、そんな中で学園では、悪魔達に 立ち向かい闘おうと する者がいたそれはーーーー 「でひゃひゃ〜〜『秀彦』様に お・ま・か・せ〜〜〜っ!! よろしくぅ!!ペルソナ〜〜 『ネヴァン』ーーッ 『マハザン』【複数中衝撃波魔法】!!」 『バシュシュシュァ〜〜!!』 数ヶ月前の事件で仲間達と共に 学園を救った一人『上杉 秀彦』 通称『ブラウン』!! 「危ないよ、ほらブラウン後ろ!! 私に力をッ!ペルソナーーっ!! 『ジャンヌ・ダルク』っっ 『デスバウンド』!!!」 『ザギュギュッッ!!!』 「うはっ〜やばかったス、 って言うか『鈴子』ちゃんも ペルソナ使いだったんスかぁ〜!!」 「はぁ〜...っとに君って いつっも軽いわよねー。」 「でひゃひゃ〜!!まっ軽いノリ で行きましょう!!」 彼は、呼び出された時から 学校をズル休みして家族旅行に 昨日まで行っていた為に『ツクヨミ』の 呪縛にかからず、登校してみたら 仲間達がちょっと前から学校を 休んでいる事を不思議に思い 担任の『冴子』先生に事情を 聞きに行き、職員室前まで 来た所で『暗転』が発動し、突然 現れた悪魔達が女性徒達に襲いかかって 来た所をペルソナで一掃するが 後ろから隙を突かれ攻撃されかけた 所を教育実習生徒の『須藤 鈴子』 に救われた。 その頃、『横内 健太』通称“トロ”君は... 「むにゃ...もぉ 食べられないよぉ〜...zzZzZ」 学園中の生徒・教師達が大騒ぎで 悪魔達から逃げ惑っている中で一人 机に顔を押し付けて教室で 眠っていた...。(はぁ〜。) 「うっ!?なっぅあぁあ!!」 『バッシュォォーーッッ!!!』 太のペルソナ、ツクヨミが自分の 意志に反し勝手に発動すると マントに覆われた腹の部分から 虚数空間の『闇』が流出し始めた そして、その流れに乗って 夢魔を含めた7人のペルソナ使いは 漸く元の世界に帰還することが出来た!! 夢麻は、太を睨みつけながら 「...さっきはどーも...さぁ〜ってと お返ししてあげなきゃねぇ〜。」 そう言うと徐に後ろを振り返った 「アヤセ〜こんな、ぶよってる奴の〜 お腹の中にいたのかと思うと〜マジ 焼き殺し?って感じなんだけどぉ〜(怒)」 アヤセは、怒り任せに本気で ペルソナを発動させようとした その時、横から南条がアヤセを止め 「その辺にしておけ... むしろ...あの世界から 脱出出来ただけで、十分だ... これで、こいつにはもぉ負ける事は、 ないのだからな...それよりも学園内が 騒がしい様だが?」 そう言うと、太から現在の状況を 聞き出そうとした。 続く!! |
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