とろっトロで行こう!! |
第52話 永遠のミキ 其の6 『風の残り香』 真の“ペルソナ”『ティール』を呼び出し 全滅の危機を阻止した『上杉』は、 悪魔化し、兄である『美紀』の 精神・体を奪った『水紀』にペルソナとの 同時攻撃を仕掛ける!! 「よろしくぅ〜!!『セイゲキハ』!!」 『ガシュウッ!!』 水紀の全身をティールが創り出した 衝撃波の波が襲いかかる [ぐっ?!] 「おまけに喰らぇーっ!!俺様の ビュ〜ティホーな攻撃をッッ!!」 そして、さらにダメージを受けて 水紀が怯んでいるところを狙い 上杉の槍の攻撃が続く!! [...おのれぇ!!ボクの邪魔をする奴はー ...その存在自体を掻き消してやる!! 消え失せろ!!『烈風乱舞』!!] 上杉の攻撃で激昂した水紀は 両腕の包帯から小さな剣を幾重にも 出現させ疾風と共に調子に乗って 接近戦に持ち込もうとしていた 上杉に向かい放つ!! 『ズギャギャギャッッッンン!!!』 無数の刃に教われた上杉は 自分でも気付かぬ間に血塗れになり 遅くれて鋭い痛みが全身を覆う... 「ひっ...ぅ..ぅあぁぁ!?!?」 『どさっ...。』 呻き声を上げながらその場に倒れ込む... そして、更なる刃が上杉に 襲いかかろうとした、その時!! 「おいでなさい!!『ミカエル』!! 『テトラカーン』!!【物理障壁】」 「『ジャンヌ・ダルク』!!叩き落として! 『デス・バウンド』!!」 『桐島』の真のペルソナ、ミカエルと 『鈴子』のジャンヌ・ダルクがその刃を 叩き落としつつ、水紀に反射した!! 「良く一人でここまでやったわね... 最高よ君!!」 「You're welcome “Brown”!! ここからは...わたくし達に任せて もらいますわね!!」 2人は、上杉にねぎらいの言葉を かけると一気に同時攻撃を仕掛けた!! 第53話 永遠のミキ 其の7 シャイニング・スター [まだ生きていたんだねぇ〜おねぇさん達... そいつみたいになりたくなかったら これ以上ボクを怒らせない方がいいのに...。] 『鈴子』と『桐島』に向かいそう言うと 勝ち誇った様に笑い出す『水紀』に 瞬時に“ペルソナ”の攻撃を叩き込んだ 2人は、追撃にサーベルでの攻撃や 素手での攻撃をお見舞いする!! [ぐっ!?...くくっ... そうかいそんなに死にたいんだねぇ!!] 両腕に魔力を溜めつつ尻尾で 2人を凪ぎ払った水紀は、また 合体魔法を放とうとする、そして それを見て、身構える鈴子だったが... 「ミス鈴子...ここはわたくしに 任せて下さい!!」 それを見て桐島は、笑いながら 傷ついた『上杉』と鈴子を背にし 水紀の前に立ちはだかった!! [くはっはははっ...さっきも 吹き飛ばされたおねぇさんに ナニが出来るって言うのさ!!] 「TRY AGAIN !!やって みなければわかりませんわ!!」 「桐島さん!!無茶をしないで!!」 [もう遅いよっ!!『ギガサイクロン』!!] 『バシュァァッァッッッ!!』 さっきと同じように嵐が巻き起こり 壁となった桐島に直撃した!! [あはっははっっ!!死んだ!! やっぱり何度やっても...なっ!?] しかし、その瞬間!!その合体魔法が 桐島のペルソナ『ミカエル』の体から 反射し、水紀にそっくりそのまま 押し返してしまった!! 「鈴子!! WITH ME !!」 「...ーー!?!」 それを見て唖然とする鈴子に桐島は 叫び、更なる攻撃を仕掛ける!! [ばっ!?バカなぁあぁ!?!?] 焦る水紀しかし、その嵐が治まり 切る前に2人のペルソナの合体魔法が 追い打ちをかけるように襲いかかる!! 「Come here !! ミカエル『デス・バウンド』!!」 「はぁぁぁーーッ!!! 『ジャンヌ・ダルク』『光の裁き』!!」 『白刃の星 【シャイニング・スター】ーーーッッ!!』 『ドシュァァァッッ!!!!』 ミカエルの剣に光の粒子が 絡みつき光り輝くエネルギー状の つるぎを出現させると それが水紀の胸を一気に貫いた!! 第54話 永遠のミキ 其の8 『君のとなり』 『鈴子』と『桐島』の合体魔法が 悪魔化し『美紀』の体を奪った『水紀』 自身を貫き通した... そして、その風穴からは、目映いばかりの 閃光がほとばしり徐々に元の 人間の姿に戻ってゆく [そっ?!そんなバカなぁぁぁああッッ!!] 「す...凄いっスねぇ〜。」 すると、そんな中で傷口を抑えながら おもむろに起き上がった『上杉』は、 槍に持たれながら 2人に向かいVサインをすると その光景に見入った。 「やるわね、桐島さん。」 「Take a easy !! ミス鈴子...エリーで イイですわ。」 2人は、完全に元の姿に戻った美紀の側に 歩み寄り、生死を確認した鈴子は、 「エリー、回復魔法は使える?」 微かにまだ呼吸をしている美紀を 救おうとする! 「OF COURSE !! おい出なさい『ニケー』 『ディア』!!!」 『ぱひゅうっっ...。』 光が美紀の体を包み込むと 徐に目を開ける...だが、覚醒した その瞬間!! 「キャ...ぐっ!?」 『グ...グュギャ!!』 「くくくっ...ボクを蘇らせて くれたんだねぇ〜...有り難う!!」 水紀の両手がエリーの首を物凄い力で 締め上げた!! それを見て直ぐに“ペルソナ”で 攻撃しようとした上杉だったが 「...のっ...NO PROBLEM !! ブラウン... ぐっ...ここは、わたくしに..任せて!」 「エリー、やばいっスよぉー!! ほら鈴子ちゃんも!!」 それをエリー自身に止められてしまう 「...エリーを信じましょう...。」 「そっそんな〜!!このままじゃッッ!!」 「くくっ...気でも狂ったのか?」 そして、更に力を入れる水紀に エリーは、静かに 「...あなたは、あの時の『和也』と 一緒...でも、その中で『彼』は、それを 乗り越えましたわ...だから...美紀... あなたも出来るハズ...自分に負けないで!!」 「黙れ!!!」 エリーの生命維持にも限界が 近付く!!いてもたってもいられなくなり ブラウンがペルソナを放とうとした その時...首を締めていた手が静かに エリーの首から離れた...。 「...有り難う、おねぇさん...。」 美紀は、その場から立ち上がると エリーにお礼をし...そして 自分の負けを認めると、誰かに囁くように 「...いつでも側にいたんだね... 大丈夫、僕は...忘れてなんかいないよ...。」 一陣の風が吹く中で、そう呟いた。 続く!! |
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