とろっトロで行こう!! |
第8話 幕間 ...何処かの一室....。 「...まだ、彼ら以外にも『ペルソナ使い』は、 いたよ、『巳咲』。」 「まぁ、じゃぁ敵なのかしら? 『悠助』は、どう思う?」 「さぁなッ、...だがやつらと 同じく敵になられては厄介なのは確かだ。」 「...彼らには、『太』が行っているん でしょ?じゃ、あの二人には、この僕 『美紀』が行くよ。」 「バカを言えっおまえじゃ二人相手に するのは、無理だ。」 「....そうでもないさ...。」 「ッ!!?『歩無』ッ!?いいのか?」 「....見せてやれ『美紀』...。」 「オッケェ〜ッ!!...はぁぁああぁ!! 来いッ!!『アティス』ッッ!!!」 『バシュゥゥゥゥッッ!!!』 その召喚の衝撃で部屋の窓ガラスが 弾け飛ぶように粉々に散っていった...。 「...へぇ、『STRENGHT』狂神アティス なんてのを降魔しているのか..。」 「くすッこれなら、倒せそうねぇ。」 「じゃぁ早速行って来ますね、みんな。」 そう言うと、『美紀』と呼ばれる人物は、 ガラスの割れた窓から外に飛び降りて 行った。 「...『歩無』さんは、『美紀』を 可愛がりすしですわね。」 「嫉妬なんてみっともないぜ。」 「...何ですってッ!?」 「何だ?やるのか?!!?」 「...二人とも止めるんだ...。」 「はッはいすいません私ったらつい...。」 「...わっわりぃ...。」 「フムッ...確かに俺は、『美紀』対して 甘いのかもしれないな...あいつ思い出して しまうんだ....。『智哉』...。」 「...『歩無』さん...。」 「...すまないな...感傷に浸っている時 では、ないのだが..。」 「いや...解ってる...こんな世界には、 一度崩壊が必要なんだ... 『デヴァ・システム』では、現実世界に 奴らを招くことは、出来なかった。」 「えぇ...破滅には彼らの力が必要 ですものね..。」 『我らの力で、この腐った人間達に死を!! そしてこの世界に崩壊を!!」』 .......................。 あの戦いも過ぎ 数日すると”トロ”は、 すっかり『夢麻』と仲良くなってた。 そして、 今日は、放課後に『夢麻』と帰るために 校舎玄関を出てすぐの桜の木の前 にいた。 第9話 TRUE MIND 其の1 『突風』 「...まだかなぁ〜...はぁ〜お腹すいたぁ〜」 そんなこと呟きながら”トロ”が待って いると不意に後ろから誰かに、 「あッ!?....確か君は、...横内君 だったわよねッ!!」 と、話しかけられた、 ”トロ”は、呼ばれた方に振り返ると 研修生の『須藤 鈴子』がいた。 「そっ...そうです...。」 「ふ〜んっ君って変わってるよねっ。 普通の子なら私に声を掛けられた だけで虜になるはずなのに 私のことに興味ないんだね。」 「...そんなことは...。」 「冗談よッ!からかってみただけよ。」 「ッ!..そんな何で....。」 「だってさぁ〜君だけだったんだよぉ〜 私が自己紹介とかしてるのに寝てたのッ!! ちょっとかちんと来てたからそのお返しよ。」 「その...ご免なさい...。」 「はははッ!!冗談だって〜ッ!!」 そう言って『鈴子』は、暫く笑い続けていた 「誰か待ってるの?」 いきなり笑うのをやめて”トロ”に 質問する...だが、”トロ”が返事を返そう としたその時!! 「...み〜っけた!!君には、死んで貰うよ」 と、言う声と共に物凄い疾風が吹き荒れた!! ”トロ”は、風に耐え前を振り向くと前には、 ペルソナ『アティス』を発動させた 『美紀』が立ち塞がっていた!! 「なっッ!!?君は!!?」 「...『ガルダイン』ッッ!!!」 『ばしゅうぅぅぅぅぅううぅぅ!!』 強烈な疾風が辺りにあるもの全てを 凪ぎ払う!! 「うぁぁぁあああぁあーーッ!!」 「きゃぁぁぁあああぁーーッ!!」 第10話 TRUE MiND 其の2 『乏しき光』 『ザッガッガガガーーーッ!!!』 突風にさらされながらも 『鈴子』は、 「...何すんのよ...君!!?」 と、『美紀』に怒鳴り掛かる!! 「へぇ〜ッアナタこの『アティス』の 『ガルダイン』を受けても ダイジョブなんですか...ビックリ だなぁ。」 頭を抱えながら困った様に『美紀』 は、そう言うと こっちにドンドン近付いて来る!! 「...!!横内君!!」 今ごろ”トロ”がいないことに気付いた 『鈴子』が、辺りを見回すと。 『美紀』は、丁寧な口調で、 「...あの子だったらほら〜あそこで のびてますよ。」 そう言って玄関を指差すとそこには 玄関の窓に突っ込み血だらけになって 気絶している”トロ”がッ!! 「アナタは、殺す必要ないんで... あの子だけ殺すことにしますね、 何だ...全然あっけなかったなぁ。」 そう『美紀』は、言うと気絶している”トロ” に向かい手をかざし、 「サヨナラ...『アティス』殺れッッ!!」 と、叫びまた『ガルダイン』を発動 させた!!! 『ばしゅうぅぅぅうううぅうッッ!!!』 疾風が全てを粉々に壊して行く!! そして、”トロ”の身体に直撃 しようとしたその時!!! 「私の生徒を傷つけるなんて許せない!!」 と、言う怒鳴り 声が辺りに響いたかと思うと ”トロ”を直撃するハズだった疾風は 書き消された様に消滅した!! それを見て戸惑う『美紀』 良く見ると”トロ”の前には 『須藤鈴子』が立ちはだかりそして!! 「...ぇッ!!...まさか...アナタも ペルソナ使い!!?」 「消えなさい!!『エイハ』ッッ!!!」 「ばッそんな、ばーーーッくくッ!!!」 『どしゅぉぉぉおおおおっぉぉん!!』 『我は汝、汝は我、我は汝の心の海 より出でし者...力を貸そうぞ』 「終わったわ、... ...何時からかしら...私にこんな力が 付いたのは、...今の子は、これを 『ペルソナ』と呼んでいた...。」 そう言いながら”トロ”に向かい ペルソナで『ディア』を放ち傷を直す。 だが、安心したのも束の間 『がちゃぁん!!』 突然後ろから物音共に... 「...つっつ〜ぅ勝手に終わらさないでよ... お姉さん〜...。」 と言いながらかすり傷を負った程度の ダメージの『美紀』が『アティス』を 召喚させたまま現れた!! 「本番は...ここからでしょ?」 そう言うと『美紀』は、『鈴子』 の前に立ち塞がった!!! 第11話 TRUE MIND 其の3 『光の闇』 「...これペルソナって言うのね...。」 『鈴子』は、毅然とした態度で 『美紀』にそう言った。 すると、 「そうですよ。...へぇ〜おねぇさん 知らないで使っていたんですか?」 少し馬鹿にした口調で『美紀』がそう言う。 二人の間にピンと張り詰めた空気が 流れる...。 「...僕の邪魔する敵なら...もう容赦 しないよ、お姉さん?」 そう言って先に攻撃を仕掛けてこようと 前に出た『美紀』に対して『鈴子』は、 「...へぇ脅しているワケね...。」 そう言ってまた前に出た...。 「お姉さん...そう敵なんだね... じゃぁもう...そこのでぶ君と同じく ...死んでもらうよっ!!」 目付きを変えてそう言う『美紀』は、 両腕を前に掲げて『アティス』に 「...さぁ、アティス共に光の中に 闇を見よう...。」 こう囁くと『アティス』に光が集まり そして次の瞬間!! 「消えてしまえ!!『闇の審判』!!!」 と、言う『美紀』の叫び声と共に 『鈴子』に向かい巨大な光輝く闇の 塊が降り注いだ!! 「いやぁぁっぁあぁぁああっぁ!!」 身体を蝕んで行く痛みに耐えられずに 思わず悲鳴を上げる!!! そして『鈴子』は、黒いドーム の様な闇の中へ包み込まれてしまった...。 「はぁはぁはぁ...疲れたよ...でもこれで ....終わりさ...お姉ぇさんのペルソナ は、見た所...聖魔系だから...倍 痛いよねぇ?だってこれ、闇魔法だもの。」 そう言って クスクス笑いながら呼吸を整える 『美紀』だがやはり『アティス』召喚 には、多量のSP(生体エネルギー) が必要らしく更に大技を放ったアトだったので 疲れを隠せないでいる。 だが、少し呼吸を整えるとすぐに ”トロ”に近付き 「...さてあとは、このぶ〜ちゃんと、 女の子だけ...まッすぐにカタずくさ...。」 そう言うと、また『アティス』を 召喚した....。 続く!! |
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