とろっトロで行こう!! |
第91話 Step up High the beat 其の14 反撃 『凍花』を退けた『鈴子』は、 さっそうと部屋を出て... 「誰も...誰も、何にかに縛られる... ことなんか...ないんだ!! 私は私...自分の道を進むだけ...!!!」 そう、呟くと二人の後を追って 走る...だが、その頃 …浮遊する岩場で決戦を続ける6人は… 「ぼくの“ペルソナ”『アバドン』は、 タロット小属性の1つ『つえ(杖)』の 暗示を持ってるんだ〜よねぇ〜 【ソーサラー オブ ソーサラー】 だから、君達のちゃちな攻撃なんか〜 全然なんだよ?解る〜!!!」 「くっ!?...また跳ねかえされた....!!! 『園村』!!今度は同時に行くぞ!!」 「うぅ...魔法も武器も通じない...の!? ...そうね『尚也』君...解ったわ!!!」 「無駄だ無駄だぁッッ!!!俺に 宿る『せいはい(聖杯)』の“力”の 前にはしょせん、貴様らじゃ役不足 なんだよぉ!!!」 「...ちぃっっっ!!!... まだ!!まだ負けちゃいねぇ!!!」 「俺様...やばめ...だけどぉぉーーーッ!!」 「...二人とも...来ますわ!!」 「ふっ...ふふっ...そりゃ恐いわよねぇ... 絶対的な死が待っているだけですもの...。 ワタクシに従属する『きんか(金貨)』の 暗示を持つペルソナ...獣の女王 『ヘカテー』と良くここまで 戦えたと誉めて差し上げたいくらいだわ...。」 「はぁはぁはぁ....あっ.... 『アヤセ』的には〜まだまだぁ〜 って...感じ...なんだけどぉ!!!」 『4柱神』達の猛攻に押され すでに全滅寸前まで追い詰められていた!!! 「鬼神『フツノミタマ』の姿が見えない って事は...凍花...追いかけたのね...。 まっ...どうでもイイわ!!!」 『ぱきゅぅぅぅぅん!!!!』 ヘカテーの『魔眼』 【チャーム・アイズ】から放たれる閃光が 傷つきボロボロになってもまだ 立ち向かうアヤセに幾重にも襲いかかる!! 「....ぺっ...ぺるちゃ〜ん!!!」 「.....。」 「なっ!?...なんで!!!出ないの!! ペルソナ!!!...うそぉ...!!!!」 限界に達したアヤセは、SPを 全て消費してしまい立つことも ままならなくなってしまう... 「...さよなら、子娘さん....。」 『稲葉』の攻撃は全て読まれ 『御夏』の前では迎撃されてしまう!! 「...ちぃっくしょぉぉ!!!! 『スサノオ』『ボーンクラッシュ』!!!」 『パキョンッッッ!!!』 「あめぇよぉ!!...おめぇのペルソナの 攻撃は既に見切ってんだっ...俺も... 俺のペルソナもなぁ!!!」 『ズババババッッン!!!』 「『ザンダイン』....でひゃひゃひゃ!!! 俺様の勝利っ....て!?!?」 稲葉の攻撃を回避した直後に 『上杉』からの魔法攻撃が 放たれる...が、 「...わりぃ...俺のペルソナ... それ、吸収しちまうんだよ。」 それもペルソナで吸収され防がれてしまう!! しかも、更にーーー 「では、これならYOUもどうでしょう? 『デスバウンド』ーーーッッ!!」 『バシュッッッ!!!!』 『桐島』によって繰り出された技も 「ふっ....『アンチ・デスバウンド』!!!」 逆に、完全にコピーされ、打ち砕かれて 相殺されてしまう!!! 「...くははは〜〜〜!!!ぼくには、 勝てないと思うよ〜〜〜〜〜 だってーーーー....そんな攻撃じゃあ!! ぼくまで攻撃が届かないし!!!」 『キュィィィィン!!!』 全ての物理攻撃は、アバドンの脂肪に 阻まれ効果を落とし、魔法攻撃は 反射されてしまう...『洋』を 狙った同時攻撃作戦も破られ 残るSPも少なくなった二人は、 息を切らせながらも、諦めずに闘いを 挑む...が、限界はすぐそこに近付いていた!! だが、6人に窮地が訪れた …その時!!… 突然、仲間3人が張り付けられていた 十字架型の墓標に異変が!?!? 第92話 Step up High the beat 其の15 集結 『カヒュゥゥゥゥン!!!』 光り輝く閃光が墓標に張り付けられた 『黛』『南条』『城戸』の身体から 突然放たれた!!! 「...『ヘカテー』『月の旋律』 【ハウル・ムーン】!!!」 『パキュゥゥゥゥン!!!!』 「うっ...あぁぁっっ!?!!?」 『サヤカ』に命じられた 『4柱神』の“ペルソナ”ヘカテーの 両手から放たれた光の戦弾がペルソナを 呼び出すどころか身を守る術も無くした 『綾瀬』に非情にも襲いかかる!!!...が、 …その時!!… 「...ったく、アヤセ…あんた なにやってんだい!!しっかりしな!! こんな奴に、なに手ぇ焼いてるんだい!!!」 「...えっ!?」 「...行きなぁ!!!『カーリー』ッッ!!」 『ズバシュォォォォ!!!!』 突如、現れアヤセの前に歩み出たーーー 「黛ぃ〜〜〜!!!!」 「っっっ!?...貴方...まだ動いて!? ちぃぃぃぃっっ!!!」 ユキノによって、掻き消される!!! 「...さぁ、立ち上がりな...アヤセ...。 あんたは、ここを任されたんだろ? 今度はアタシも...“力”になるから!!」 ユキノがあの墓標を打ち砕いて この場に姿を現した事に少し動揺する サヤカだったが... 「ふっ...貴方が加わった程度でこの ワタクシが倒せるかしら?」 そう言い放ち再び、彼女を墓標に沈めようと ヘカテーと共に襲いかかる!!! 「俺の力...もっと味わえよ?」 『バヒュォォォォン!!!!』 「ぐゎぁぁっっっ!!!?」 『稲葉』達が放った技は、一瞬で コピーされ、さらにそれより上回る 攻撃となって『御夏』に繰り出されてしまう... 「...お...俺様...もうペルソナ でないっすよぉ〜!!!」 「...『ミカエル』の技が効果が ないなんて...UNBELIRVABLEですわ...。」 そして、御夏のペルソナから 仕向けられた攻撃が3人、全員を 捕らえようとした、その瞬間!!! 『ガキュゥゥゥン!!!!』 「ふんっ...サルが...同じことの 繰り返しでは、いく年経とうが... こいつを倒すことなどできん!!!」 「...いちち...っ...!!!? んだとコラァ!!!...!?その声は... 南条!!!?」 「『上杉』は元より『桐島』... 貴様が付いていながらこの程度とは... 情けないぞ!!」 「クスッ...SORRY Kei !!!」 「おっ...俺様っていったいーーーッッ!?!」 「けっ!おねんねしてたんじゃ〜〜〜 なかったのかよ?...まぁイイまとめて 相手になってやるぜぇ!!!」 真後ろで張り付けられていた筈の 南条の姿が!!!更に攻撃が打ち砕かれた!! 「...けっあいかぁ〜らず嫌なやろーだよ... へへっ...しゃぁねぇ...やってやんぜ!!」 「ふっ...遅れるなよ...いくぞ!! 『インドラ』ッッ!!!」 それを見ても動じもしない、逆に 敵が増えて嬉しい顔さえ見せる御夏へ 南条と稲葉のW攻撃が牙を向ける!! その頃、同じように『尚也』達の元へも... 『バキャッッン!!!』 「うみゅ〜〜〜〜.....痛ったぁ〜〜〜!!!」 「...ったく...手前らは、いつも... なってねぇな...!!!」 「...キド...お前...。」 「城戸君!!!」 仲間の窮地を見兼ねて、蘇った レイジが加勢に加わっていた!!! 第93話 Step up High the beat 其の16 眼前 「ーーーーーッッ!!!!『リリス』!!!」 『ぱひゅぉぉぉぉん!!!!』 螺旋階段を上階から、進行を阻止せんが 為に自分達に襲いかかって来る 悪魔達を薙ぎ倒し、進む『朝倉 夢麻』と “トロ”は、もうすぐで階段の 終わりに近付こうとしていた!!! 「...はぁはぁはぁ...(泣)」 階段を上がるだけでほとんどの体力を 消費してしまっているトロは、大体の攻撃を ユマに任せて、付いて行くことに 専念して走る.... 「...門番って...いえ地獄の番犬って やつかなぁ〜...ねぇト...ロ...って!!!」 階段を先に上がり切ったユマは、 目の前の『歩無』へと繋がるであろう 扉を守る、魔獣『ケルベロス』と 『オルトロス』を見付けて、 後ろを振り返りトロに声を掛ける...が、 「....も...もぉ...だめ...です〜〜〜。」 そこには、何もしていないのに目を回して 階段途中で仰向けに倒れているトロの姿が...。 「...ダメだこりゃ...まっいいわ.... さっさと先へ進ませて貰う!!!」 トロをその場に置いて完全と 一人で番犬の悪魔達に立ち向かうユマに、 [おぃ、人間...良くここまでこれた じゃねぇ〜か...兄じゃが手を出すまでもねぇ... こいつは、この女は俺様が始末するぜぃ!!!] オルトロスは、そう言うと... 素早い攻撃を仕掛けて来た!!! [...勝手にしろ...。] 『バシュァァァッ!!!』 『ブリザードブレス』【凍れる吐息】の 牽制から、喉元への噛み付く... 「...無駄よ...そんなもの通じないし... それにーーーー」 『ドスッッッ!!!』 [おぎょ!?!] 「リリムには、尻尾に棘が隠されているの。」 だった筈が、それを吸収され、しかも 喉元へ突っ込んで来た、その瞬間を 狙って放たれた『毒針』を眉間に喰らい オルトロスは、あっけなく絶命する!! [...ふっ愚かな弟だ....次は私がーーー] 『ジャコォォォン!!!』 「!?」 [げふっ!!!??] オルトロスが倒され、立ち上がり ケルベロスがユマにそう呟き 襲いかかった、その瞬間!! ケルベロスの身体は、突如闇から出現した 鎌に両断され消滅してしまう!! 「...はぁはぁはぁ...ボクも... いるんだから....。」 「...サンキュッ!!!」 遂に二人は、歩無の待つ部屋へ... 『キィィィィッッ!!!』 招ねき入れる様に開いた扉の中へ 導かれるままに足を踏み入れた!!! 続く!! |
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