とろっトロで行こう!! |
第109話 その手に…未来を 其の14 絶対魔神 『歩無』を糧に暴走した “ペルソナ”『オシリス』が魔王と化した 『オシリウス』を完全にその 彼の弟『智哉』と『夢麻』の 合体魔法が貫き消滅させたのに、 世界の融合...『暗転』は、止まる 事なく続き、遂に接触融合を開始してしまった! 何故、暗転は止まらないのか?それはーーー 「...なっ...アレは...誰?ヒトなの???」 「...違うよ...『イシス』の 震えが止まらないから解る...アレは...。」 「悪魔...それもさっきのとも 比べようにもならない“力”を秘めた...。」 [....我は汝...汝は我...共に.... 全てを無に還えさん...。] 智哉を目覚めさせる為『浄暗』に より集めた生体エナジー全てを吸収し、 糧として更に自身のペルソナと完全に 融合を果たし完全体となって蘇った 歩無が...いや、絶対魔神が 存在していたからだった!!! 「アレを倒さなければ.... 全てが終われないってこと...。 いつまでも恐がってはいられないわ...!!! 『九尾の雌狐』【ファルシオン】!!」 『ぱきゅぉおおおおおっっ!!!』 未知数の力を有した魔神を見て 怯みそうになる心を抑え夢麻は、 闘いに終止符を打つべくペルソナを 発動させた... 「兄さん...僕が今ーーーー 全てを終わらせるから....だから もう苦しまないで!!!」 『ばしゅぉぉおおぉっっ!!!』 今はただ、彼女と生きるこの世界を 守りたい!!...そんな想いが彼の 心を更に強くする... 「...もう一度だけ....お願い 力を私に貸して...これで私が最後に なっても構わない...けど...私の 生徒達に手を出すことは許さない!!!」 『ぱきゅおおおぉおっぉ!!!』 既に限界点を越えた召喚を 行っていた為に肉体に負担が掛かり 精神までも削られ 今にも倒れそうになる『鈴子』 だったが、それでも立ちペルソナ 『ウテナ』を発動した!! 「行くわよ!!」 「これでーーーっ!!終わりだぁっっ!!」 「「『光の弓矢』【グライ・ハザード】!!」」 『バキュルルルルッッッ!!!』 ペルソナ同士が手を繋ぎ、そこから 発生する合体魔法を収束させた 光の矢が、誕生したばかりの絶対魔神へ 向かい放たれ、それ加え追撃の剣技も 「ウテナ....絶技『ディオス』ッッッ!!!」 『ガヒュヒュヒュヒュッッ!!!』 繰り出された!!! だが、3人の持ち得る最強の技を 前にした魔神は、嘲笑うかのごとくーーー [....恐怖が足りぬか?...] 『バビュオオォォオォッッ!!!!』 それらを片手で弾き飛ばすと 残った左手で、何もない空間から 一瞬で造り上げた暗闇の塊を 迎撃として3人に向かい投げ放った!!! 第110話 その手に…未来を 其の15 真の友情 『夢麻』の“ペルソナ”『九尾の雌狐』 【ファルシオン】と『智哉』のペルソナ 『イシス』との合体魔法『光の弓矢』 【グライ・ハザード】に加え『鈴子』のペルソナ 『ウテナ』が繰り出した絶技を同時に 片手で弾いた絶対魔神は、拳を広げ空間を むしり取り暗闇の塊を創り出しーーーー 『バヒュオオォオォォオォッッッ!!!』 それを3人へ瞬時にして投げ放った!! 「そんな...嘘でしょ!?」 「ユマ!!ペルソナでガードするんだ!!」 「早すぎる...間に合わないわ!!!」 持ち得る最強の技をことごとく破られた 事にショックを受ける間もなく 迫り来る見たこともない攻撃を迎撃しようと する3人だったが...時はすでに遅かったーーー [...『闇・波動』【ヴァ・サイシェント】で とこしえの無へと消えるがいい...。] ペルソナによる防御を行おうとした その瞬間には、もう眼前までソレが 迫っていたのだから...だが、3人が 全てを諦めかけたーーーー …その時!!!… 「猛将よ...その“力”再び我にーーーー 示さん!!!『ハゲネ』.... 『炎気斬滅剣』ッッッン!!!!」 『バシュォオォッッッ!!!!』 叫び声と共に現れた『悠助』がペルソナの 剣技で闇を一気に斬り裂いた!!! 「....あっ...あなたは.... さっき私達の邪魔をした...男?!」 「...兄さんの...友達?!?」 突然さっきまでとはうって変わり 自分達を悠助が助けてくれたことで 困惑する2人を置いて鈴子は、 冷や汗を拭いながら彼に声を掛けた... 「どう言うつもり?...あの悪魔(子)を 守るんじゃなかったの?」 「さっきも行った筈だ...潮時だと、な? ......もう、あいつは歩無じゃない... あの時のあいつは、もういないんだよな...。 なら、親友として...けじめを付ける... あの悪魔を倒して、世界を戻して...なッ!!」 すると、悠助は振り返らずに 返事を返し、再びペルソナを発動させた!! 「皆...一気に決めるわよ?...いいわね!!」 「智哉....手を私と繋いで.... 貴方の勇気を分けて...。」 「あぁ...同じように僕にも...君の勇気を... その心を分けて貰うよ...。」 そして、それに併せて3人も同時に ペルソナを発動させた...!!! [...愚かなり...人間達よ....悪魔達と 共に....滅びを迎えよ...全能なる 我の手によって安らかにーーーー] 絶対魔神は、その透明に光り輝く 躯を包み込むように背に生やした 4枚の翼を大きくはばたかせ宙を舞うと 自分に立ち向かう4人を襲う!!! 「絶技『ディオス』!!!!」 「...おおおぉっっ!!!『炎気斬滅剣』!!」 「『終幕の砲撃』【フィルァ・カノン】!!!」 「....兄さぁっっん!!!『稲妻の嵐』 【フェイド・ストーム】ッッッ!!!」 だが、それと同時に一斉に渾身の ペルソナによる攻撃が放たれ、その攻撃はーーー 『バギャギャギャギャッッン!!!!』 見事に魔神を直撃した!!!! 第111話 その手に…未来を 其の16 掴み取れ!! 4人が放った攻撃は、襲い来る絶対魔神を 直撃したの....だが、 [....そう、足掻くな...『封呪の縛包』 【ラズティック・ウォール・サゥント】...。] 『パヒュルルルッッッッ!!!!』 その身にカスリ傷一つ負わす事は出来なかった 「ぃやっ!?!」 「くっ!?!」 「はぁはぁはぁ...!!?」 「まさかっ!?!ぐっ!!!」 それに畏怖する4人の身体を意志を持った様に 蠢く包帯が魔神の両手から放たれ それらは、彼らに絡み付き動きを封じながら 内側からじわじわと体力を奪って行く!! [...『闇・波動』【ヴァ・サイシェント】...。] 『バギュロロロオォッッ!!!!』 「ここまで....か....。」 再び空間から闇をもぎ取り一つの塊へと変えた 魔神は、何のためらいもなくSPも 完全につき、対抗する手段も全てツイえた 者達に向かい空中から....投げ放った!!! 勢い良く投げ放たれた闇の塊は一直線に 動きの封じられている4人の下へ向かって そのままの軌道を描きながら進んで行く... 「...そんな、やっと...やっと 『智哉』を救えたのに....!!!!」 『夢麻』の悲痛な叫びも届かす...それはーーー 『バギョオオオォォッッッ!!!!』 真二つに分断されてそれぞれ別に 衝突し、その部分を闇で包み込み消滅 させてしまった.... 「....あれは...一体だれなんだ?」 「....“トロ”君????」 ラズティック・ウォール・サゥントが 唐突に断ち切られ床へ倒れ込んだ 『鈴子』が顔を見上げた、そこには 紛れもなくあの戦意を喪失し、泣いていた トロの姿が夜空に浮かび上がっていた!!! 「...あの時のでぶ!?...そうか、 あいつもココへ....だが、別人の様だ...。」 鈴子の絡み付いた包帯を取り去った 『悠助』は、上を見上げ一瞬にしてあの魔神へ “ペルソナ”と共に鎌を手に近付いた 彼の姿を見て驚愕する...更にーーー 『ガギャッッッン!!!』 [...ヴァッ?!?...] 「すごい...あれだけ僕達が渾身の攻撃を 放っても傷一つ負わせられなかったのに!! ....何なんだ...あの漆黒のペルソナを 使う....彼は!!?」 智哉が夢麻から包帯を取り除き、自分達が 生きている事を教え、同時に上空を見上げる... すると、彼のペルソナが手にした光り輝く鎌で 桁違いの強さを見せていた、アノ絶対魔神の クリスタルの様な躯を斬り裂いたのだ!!! 「....貴方は自分の弱い心に 負けたんだ...本来の目的を忘れて 逃げたんだ....。」 [ヴァォオオォォーーッッ!!!!] 『ピシィッ...!!バキョキョッッン!!』 トロのペルソナ『デス・サイズ』の 手する大きな鎌の刃が彼の心の強さに 比例するように光の粒子へと姿を換え 万物全てを斬り裂くヤイバとなった 「ボクは、もう逃げるのは、いやなんだ...。 だからーーーーッッ!!後悔しないためにも... 貴方を完全に打ち砕く!!!!」 トロの攻撃が当たるたびに絶対魔神の 躯は、ヒビが入りそこから亀裂が走り 物凄い勢いで砕かれて行く.... 『バキャァァアアァッッッン!!!』 [....お゛ぉぉおおおおおぉぉぉっっっ!!!!] そして、遂に全てに終止符を打つ 最後の一撃が今、振り下ろされる!!!! 続く!! |
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