とろっトロで行こう!! |
第40話 闇雲の果て 其の7 真青の扉 『ガガガッッ!!!』 舞台下から突然、轟音を立てて 扉が出現した...、それが罠であっても もう進むしかない事を知っている 『夢麻』は、 「『深雪』...きっとココに居たら あの、でぶの罠にまた捕まるのが落ちよ... だから私達と一緒に...くっ!?」 そう言って立ち上がろうとするが 急な目眩に襲われ、よろめく... 「ちょっ?ユマ〜...なんで『アヤセ』も ...まさか!?」 それを見て夢麻の体を支えようとした 綾瀬も足元がおぼつかずに頭を抱えて そのまま、また床に座り込んでしまった 「...なに?..これ...力が...。」 「やばいよぉ〜これって..“ペルソナ”の 使い過ぎで起こる症状だ....そっか... 連続で使い過ぎたんだ...ドーしよぉ〜!」 SPの消耗で、体が思うように 動かせずにいる2人を 見て意を決した様に深雪は、 「...まだ、この先に闘いが待って いんだもん...このくらしか私は 出来ないけど...。」 そう言うと、2人の手を取り 自分の残ったSPを2人に分け与えた。 夢麻と綾瀬は、完全とは言えないものの 消費していたSPを回復され 体のだるさが嘘のように消えた 「ありがとう深雪!!」 「ぁ゛〜超ダルかった〜。」 2人は、少し足元のフラ付く深雪を 支えながら扉を潜り抜けた... 途中、悪魔は出ることがなく 無事に真青の扉の前まで 来る事が出来た3人は、徐に その扉を開け放つ、すると中では 「おぃ!!出せったら出せよッッ!!」 「あぁ〜イナバ〜...ぷっ!!サルじゃん サル、ギャハハハッッ!!!」 「あっアヤセ!!それに朝倉!! 無事だったんだな!!... それは、そうと早く出してくれぇ!!」 澱に閉じ込められてギャアギャア叫んで いる『稲葉』と....『裁きの神殿』 『清流の間』の主、『闇雲 太』が その姿を現した!! 「ククッ...良く俺っちの罠を 抜けて此処まで来れたねぇ〜 偉いよ..偉い偉い!!ぎゃはははっっ!!」 そうバカにしたような笑いを すると、口元からこぼれたヨダレを 拭き取った 「ゲロゲロ〜〜アヤセ気もいよ〜〜。」 「ゲスだもの...しかたないわよ。」 それを見て2人は、そう言うと 深雪を背にし、同時に武器を構え ゲラゲラと下品に笑う太に 攻撃を放った!!! 第41話 闇雲の果て 其の8 『死に至る刺』 「はぁぁーーっっ!!」 「イっケぇーーっっ!!」 右迂からは、『夢麻』が『太』に向かい 一気にサーベルを構えながら走り詰め 左迂からは、『綾瀬』の鞭による 攻撃が迫る中で、まだ笑い続けたまま 「ぐはははっっ...直接攻撃なんて 俺っちに今更...効くかよぉ!!」 “ペルソナ”『ツクヨミ』を2人の 目に見えぬ速さで召喚し、夢麻の攻撃を ツクヨミに右手で捕らさせると、そのまま 太の下に引き寄せ、綾瀬の攻撃は 軽く見切り、鞭を左手で掴み取り 驚く綾瀬を嘲笑する様にそれを振り回し 逆に綾瀬を鞭ごと投げ飛ばした!! 『バギャン!?!?』 「ぅあぁぁああーーーっっ!?!」 「ちっくしょうぉ!!アヤセ!アヤセ!!」 「ぅっ!?...ゆっゆか...!!」 それを見て更に暴れる『稲葉』だったが 澱の中ではどうすることも出来ない... そして、太に捕らえられた夢麻は...。 「ぅふっ...さっきは、ど〜も ...朝倉さん...君に犯やれた 肩がさぁ...すんごく痛いんだよねぇ〜 どうしてくれるんだろぉ?...それから 俺っちにさっき...失礼な事を散々 言ってくれたよねぇ?...お返しは... 当然、解るよねぇ???」 夢麻の体を首ねっこを抑え付けながら 床に押し倒し、嫌がる夢麻の手を 蹴り、サーベル離させる... 「っく...嘗めるな!!ぺるーー」 手の痛みとお腹の上に乗られ しきりに来る吐き気を堪えながら 夢麻は、『リリム』を召喚しようと したの...だが、それを遮る様に 「あはは...そんな事したら... 大切なお友達...死んじゃうよぉ〜?」 太は、そう言うと夢麻に後ろで 悪魔『シャドウ』に捕らわれた深雪を 見せ抵抗するのを止めさせる...。 「くっ...御免...ゆま...。」 「てんめぇ!!!汚ねぇにも ほどがあんぞッっ!!」 激昂する稲葉を見て更に笑う 太を睨む...しかし、澱の中から では、夢麻の上にまたがる太の 行動を止める事は出来ない!! 「..ちぃっくしょぉ!!鍵かなんか あれば...くそぉ!!!」 「ひっ!!ぎゃあああああーー!!!」 『にゅるるん。』 太が無理やり嫌がる夢麻の スベスベとした頬を片手で撫でながら 顔を近付け舌でひと嘗めする、 すると、絶叫を上げる夢麻...それを 見て、また喜ぶ太...このまま 全てが自分の思うがままにゆく...そう 太が思った、その瞬間!! 「どけよ...このゲス野郎!!!」 『がぎょっ!!!』 横から太の出っ張ったお腹に思いっきり 蹴りが入った!! 「ぐっ!?げぇぇ!!!???」 何が起きたのか解らず戸惑い 慌てふためる太に 「寝ぼけるなら、死ぬまで一人で やってろ...今までの俺が貰った もん...まとめて返してやるよ!!」 そう言い放つと、稲葉は頬に太の よだれがまとわり付き 気が動転している夢麻に手を差し伸べ その場から引き起こした!! 第42話 闇雲の果て 其の9 『闇に蠢く』 「大丈夫か?『朝倉』ッ!!」 「あっ...うん、私は平気だけど... なんで『稲葉』...あなたが!?」 少し冷静さを取り戻した夢麻に、稲葉は 簡単にいきさつを説明した あの時、『綾瀬』が投げ飛ばされた 所は、稲葉の閉じ込められていた 澱の真横だった、『太』は、夢麻を いたぶるので夢中になり、気がそっちに 向いている、その時に稲葉は、軽い 打撲で痛がる綾瀬に 「...ぉいアヤセ!内側からの魔法攻撃が 効かないのなら、外側から“ペルソナ”で 攻撃すれば...イケると思うんだ!! 朝倉のダチもやべぇし!頼むアヤセ!!」 そう頼むと、けだるそうに 綾瀬は、太に気づかれぬように ペルソナを発動させ、魔法を放つ 『バギャンッ!!』 すると、稲葉の思ったとうり、 澱の一部に、風穴が開きそこから 脱出した稲葉は、太が夢麻の頬を 嘗めている間に『深雪』を捕らえていた 悪魔『シャドウ』に真の“ペルソナ” 『スサノオ』による魔法攻撃 『ザンダイン』を撃ち放つと、最後の 仕上げに太の腹に蹴りを喰らわせ 壁に体を叩き付けたのだった。 「ユマ〜〜深雪は、ブジだよぉ〜!!」 シャドウから解放された深雪の 側には、打った腰に手を当て支えながら 夢麻に向かい手を振る綾瀬がいた 「.....決着をつける!!」 夢麻は、下からさっき手放して しまったサーベルを拾い上げると 構え、蹴られた腹を抱え胃液を 辺りに巻き散らし苦しみ壁に崩れる 太に向かい、トドメを刺しにかかる... 「...ぎぐゅぇぇぇ....けっ...へへへっ ...こんなんで俺っちが負けてたまる かよぉ....ひゃひゃひゃ...俺っちの 新しいペルソナの能力...を...存分に 味わえ...漆黒の闇の中でなぁ!!」 だが、夢麻が走り出した、その時 突然、太の体から『闇』が...黒いモヤの 様な煙が出現し、一瞬で部屋一つを 包み込んでしまった!! 「ちぃっ、何だこりゃ?!ぅあぁぁ!!」 「くっ...でぶ...やってくれるわねぇ... ユカ!!深雪から離れないで!!」 「解ってるよぉ〜っ!!」 「きゃぁぁ!?!」 闇に飲み込まれた4人を 見て、勝ち誇った様に太は、闇の 支配者となり笑う 「くくくっ...俺っちの闇にようこそ... さぁ〜って...誰から犯っちまうかなぁ? ...くすっ...めんどぃ、いっぺんだぁ!!」 ...蠢く闇に紛れて...。 ペルソナ『ツクヨミ』を発動すると 闇の中で身動きが取れずにいる 4人に闇の中で分裂したツクヨミで 襲いかかる!! 続く!! |
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