【神の失墜】 |
雌雄は決した、ネ申も牙βネ申も 共に互いの“力”の衝突で消滅したのだ。 「ま…待って…」 白昼夢で『夜行』は『ペガサス』を 『闇遊戯』は『杏子』を 戻るものと戻れないものが交差する中で 「『本田』…『城之内』…」 彼女は意識を取り戻した。 「ま…まだ終わってはいけない!夜行!」 全てを失い邪神からの侵蝕も 無くなった夜行はサレンダーし負けを 認めんとする、のだが 「『月行』…兄さ…ん…」 兄・月行はそれを認めなかった。 自らの光でも暗黒を進めるのは 自分ではなく夜行自身なのだ、っと諭すのだった。 「ここまでの闘いの先には ペガサス様はいない… だが…ここからの闘いの先には夜行! ペガサス様がその「眼」で見た本来の お前の姿があるはずだ!!」 やがて、夜行は立ち上がり――― 「……邪神は倒されましたが 私のターンはまだ終わってはいません!」 デュエル続行を宣言すると 手札より魔法『レベル・アワード』を 起動しメタル・デビル・トークンのレベルを 8へと引き上げる、続けて リバース・マジック『スターレベル・シャッフル』の効果で 墓地のモンスターを交換、セメタリーより 攻撃力が3000の『神獣王バルバロス』が 特殊召喚される!!! 次ターン・闇遊戯は 「夜行よ お互いこの手札では満足な決闘は望めない… そこで…魔法カード 『天よりの宝札』!!」 ライフポイント98と900の油断すれば 一撃の下に終わる死闘の最中 敵に塩を送るような行為で カード枚数をお互い6枚となる効果魔法を使用し 場へとカードを伏せ『磁石の戦士β』を 守備表示で召喚しターンを終えた。 「『バルバロス』…… 磁石の戦士βに攻撃!!」 トルネード・シェイパーが決まらんとした ………その瞬間!!……… 「『魂の交換ーソウル・バーターー』の効果により 墓地の『磁石の戦士α』を召喚!!」 リバースカードの効果が発動し攻撃は無効化される。 「私は…伏せカードを一枚セットして ターンエンドです」 「オレのターン リバース・カードを一枚場に出し 『ブロックマン』を守備表示で召喚!! ターンエンドだ!」 切り札を出し仕留めにかかる夜行、しかし 闇遊戯の前では、それがいとも容易く防がれてしまう。 「『神機王ウル』召喚!! さらに手札から魔法カード! 『融合』!! 神獣王バルバロスと神機王ウルを融合させる! 『獣神機王バルバロスUr』!!!」 もっとも神に近い能力を持つ バルバロスUrは、追撃の魔法カード 『速攻』により彼のモンスターを襲撃するも リバース・魔法『攻撃の無力化』が 戦闘を強制的に終了させてしまったのだ。 「(……削れない…) たった…たった98のライフが奪えない…」 αが生贄にされ、『ブラック・マジシャン・ガール』が 場へと召喚されるとブロックマンの特殊能力が始動 自らの肉体を2つへと分けて 至高の一撃への贄とならんとする… 「手札より魔法発動!! 『ディメンション・マジック』!! 2体のブロックモンスターを生贄とし―― 出でよ! 最上級魔術師『ブラック・マジシャン』!!! 現れたブラック・マジシャン師弟の連携攻撃によって モンスターを一体破壊する!!」 〓ブラックバーニングマジック!!〓 「バルバロスUrが倒された…」 「夜行よ… お前は強敵だったぜ!」 更に、追撃の戦闘フェイズで ブラック・マジシャン・ガールの攻撃が 〓黒・魔・導・爆・裂・破!!〓 直撃し――― 「遊戯…このKCビルを取り戻してくれたことには 礼を言っておくぞ!」 闇遊戯が夜行との決闘に勝利し、終止符は打たれた。 「『海馬』!」 彼の仲間が姿を見せ、続いてペガサスミニオン達も 場を訪れていた、そして 「ペガサス様を失ったことは淋しいけど… それでいい…」 最後の最後で天馬兄弟は、邪神からの呪縛を 自ら解き放ち、ペガサスから決別するように 『邪神アバター』のカードを破り捨て 昇り上がる朝日を見上げ、友との再会を 歓喜する闇遊戯らを見送るのであった。 これが封印されし語られぬ物語の1つである。 それはホンのひとつに過ぎず やがて王家の墓へと眠る王の決闘が開始されるまで 幾つかこうして語られる事となるのであろう…何時の日か…。 (終劇・原作サイドもまだ続く?かも???) |
© 2007Ver, ブラックバーニングマジック